COIN TOKYO

  • 2018/05/04
  • コイン東京編集部

投資においてゴールド(金)は”安全な避難所”とされていたが、ビットコインに脅かされている?

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金の広報調査機関、ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の報告書によると、2018年第1四半期の世界の金の宝飾品需要は973.5トンで、前年同期比7%減となりました。2008年の世界的な金融危機以来、金資産にとって最弱の第1四半期となりました。世界的な金の需要が低下しているようです。
〇2008年Q1以来最弱な金需要

WGCが発行したゴールド・デマンド・トレンド 2018年第1四半期によると、2018年第1四半期、世界の金需要は対前年同期比7%減となりました。WGCは米国、中国、ドイツの投資家が金資産への投資を中止したことを踏まえて、ゴールドバーへの投資が254.9トン、15%減少しました。WGCの市場分析部長のAlistair Hewitt氏は需要の減少について以下のように述べています;

「比較的地道な世界経済の成長が第1四半期にかけて、金の環境を固定させました。2月の資本市場のボラティリティの回復も寄与しています。」

取引市場

一方、2018年第1四半期には、金に裏付けられたETFに流入した数量はわずか32.4トンで、昨年同期比3分の2に減少しました。ジュエリーの消費量も今年初めの3ヵ月に、1%減となっています。中国に次ぐ第2位の金ジュエリー消費国のインドは、2008年以来の弱さを記録し、87.7トンの前年比12%減となっています。

伝統的に、金は世界的な混乱時期における、安全な避難所とみなされてきた資産です。例えば、2017年の第1四半期に顕著でした。当時は政治的な「不確実性」が高まったことで金価格が上昇しました。Hewitt氏は「比較的堅実な世界経済成長」と発言していますが、世界ではいまだに不確実性が顕在化しています。シリアでの米軍事作戦に関する論争は、差し迫った世界的紛争への懸念材料としてメディアで報じられています。それでも、金の価格は影響を受けていないようです。

ビットコインは金に置き換わるか?

人類が何千年もかけて金のために作りあげたニッチ市場は、別の資産に代替性はあるのでしょうか?

ビットコインは金の歩んだ道筋をトレースしているかのようです。発行量が一定で、需要に対して不足したデフレ通貨です。また、貯蔵や送金が容易で、正しく保護されていれば強奪は不可能です。価値の保存の特性として欠けている唯一の点は歴史的な前例だけです。

一部の人はビットコインの価値は需要と供給で定められるだけだと言って嘲笑します。しかし、これはどんな資産も同じではないでしょうか?仮に世界中が米ドルに価値がないと判断した場合、市場は崩壊するでしょう。金でも同じことです。価値というものは社会構造を表現しています。仮定が現実となった場合、従来資産の「価値」は崩壊して、人々は代わりに弾薬、武器、食糧を蓄積するでしょう。

ビットコインを求めて、一方で伝統的な金を拒む人が増加しているという報道が増えています。今年初め、米国商品先物取引委員会(CFTC)のChristopher Giancarlo氏は、ビットコインに対する世界的な熱狂は、10年前の世界的な金融危機を起こした世代に対する信用失墜の結果だと主張しました。他の報道では、デジタル世界で成長した若い人たちはビットコインを理解しようとする以前に、既にビットコインを理解していると報じました。昨年のブロックチェーンキャピタルによる調査では、ミレニアル世代が金よりもビットコインを好んでいることが示されました。

WGCによって報告された金価格で現在の下落は、ビットコインの存在が影響するのでしょうか?政府の介入なしに自由な価値の保存方法を肯定することになりますか?議論するにはまだ時期尚早ですが、金価格の推移は来年に向けた興味深い指標となるでしょう。

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