COIN TOKYO

¥719,008
BTC -0.18%
¥23,430
ETH -0.37%
¥36.56
XRP -0.29%
¥47,686
BCH -0.40%
  • 2018/05/15
  • コイン東京編集部

【press release】 OKfinc代表 松田元氏へ独占インタビュー!OKWAVE×Wowooの仕掛け人が語る仮想通貨の未来とは!?

このエントリーをはてなブックマークに追加
2018年の仮想通貨市場は、2017年とは異なり多くの有名企業や有名投資家が賑わしている。中でも、昨年末から名を馳せたWowooは、上場企業であるOKWAVE(株式会社オウケイウェイヴ)が後押しするプロジェクトとして有名だろう。

電光石火のごとく現れたWowooは順調にICOを終え、Wowoo関連のプロジェクトも続々と新たにICOを始めている。同プロジェクトを支援しているOKWAVEも株価は右肩上がりで、まさに2018年上半期の仮想通貨市場を代表するプロジェクトと言えそうだ。

そんなWowoo及びOKWAVEにおける仮想通貨事業の火付け役と言えるのが松田元氏だ。同氏は学生時代からベンチャー企業を立ち上げ、様々な商品のセールスやマーケティングを手がけてきた。そんな中昨年OKWAVEにジョインし、同社の仮想通貨事業及びWowooとの提携事業を先導してこられた。今年からはグループ企業『OKfinc』 の代表取締役に就任され、同グループの仮想通貨事業に本腰を入れる。また、本年7月にはOKWAVEの代表取締役社長にも就任予定だ。そんな、注目のWowoo及びOKWAVEを引っ張る松田元氏にインタビューを行った。

松田元社長にインタビュー

記者:
本日はお忙しい中ありがとうございます。OKWAVE及びWowooは、今年の仮想通貨市場で大変注目されていますが、松田社長がOKWAVEと共に仮想通貨に携わるきっかけは何ですか?

松田社長:
そうですね、今まで主にセールスやマーケティング、プロモーション等のベンチャーを一人でやってきまして、様々な商材を扱ってきました。様々な企業が最先端技術を持ってきて、僕らはそれをどう売るかを考えていたので、先端技術にはよく触れており、また好きでもありました。ただ当時は自分たちで本腰入れてプロダクトを作ろうとは思っていなかったのです。
しかし、様々な法人様に関わっていく中でOKWAVEさんの事業を知り、OKWAVEさんがやろうとしている仮想通貨ビジネスの志の高さを知って、この会社だったら本当の意味でブロックチェーンのユースケースを作れるだろうなと思いまして、縁と運と流れから今の場所に辿り着きました。

記者:
なるほど。では技術者や投資家としてフィンテックに関わると言うよりは、企業家の目線で先端技術の可能性に挑まれているという感じですね。

松田社長:
そうですね。先端技術がもたらし得る社会の変化にまさに魅せられています。

記者:
仮想通貨に関わり始めたのはいつですか?

松田社長:
ブロックチェーンや仮想通貨の存在は4〜5年前から認識していたのですが、当時はそんなに興味がなかったのです。新しい事業を手がける方からお声掛け頂くことが多かったのですが、当時は僕も少し詐欺的なイメージが強くて、僕自身が金融商品の内容に詳しかったため、そういった観点から言うと完成度が低いと思っていたのです。それでも、仮想通貨をどのようにマーケットに順応させていくかというプロジェクトがあり、取引所をどうやって作るかとか、流動性をどうやって確保するかとか、金融的な側面からブロックチェーンに関わることが増えました。そういった中で、あまりよくわからないものだからと距離を置くよりは、中に入ってちゃんとやった方がこれから発展するかもしれないと思い、本格的にやり始めた次第でした。おそらく2017年の1月くらいから本格的に関わり始めましたね。

記者:
なるほど。仮想通貨に対する最初の印象は悪かったのですね?

松田社長:
悪かったですね。色々な意味で未熟だった印象です。しかし、マーケットは過熱しているものの、その盛り上がりを中で見て、間違いなく ブロックチェーンは次世代の技術になるっていう確信がありました。

Wowooとはどういう仮想通貨なのか?

記者:
そうしてOKWAVEやWowooに関わられることになったのですね。Wowooはどういう仮想通貨なのですか?

松田社長:
OKWAVEという会社は、 企業理念として助け合いの精神があり、良いことを通じて世の中が良くなる、そんな仕組みを作ろうという考えが強くあります。そこで仮想通貨やブロックチェーンを活用すれば、感謝の可視化だったり、OKWAVE(注釈:Q&AサイトとしてのOKWAVE)上で交わされる「ありがとう」という言葉がトークン化でき、経済圏が生まれるというアイディアがあったので、 OKWAVEとしてICOを行い、独自トークンを作りたいという話が元々ありました。
一方で、当社は公開企業なので国の規制を注視しており、トークンの開発にも慎重にならざるを得ない部分がありました。これにはやはりやきもきしていたのですが、そんな折に昨年の8月頃、シンガポールの企業で、感動の価値化、或いは感性の価値化をやりたいという事業者が現れたので、であれば同じコンセプトだから出資させていただいて、 業務提携を進めましょうという話になったのです。私たちも中に入って開発や技術支援をやるので、一緒にやりましょうというのが事の発端でした。 ですからWowooが考えていることとOKWAVEが考えてることは似ていて、目に見えないものをどうやってブロックチェーンで可視化するかというコンセプトを共有しており、非常に相性が良かったのです。

記者:
では当初Wowooはシンガポール発のプロジェクトで、日本で展開するという意図はなかったものの、OKWAVEとタイアップしたことで日本にも接点をもつようになった、ということでしょうか?

松田社長:
その通りです。

記者:
松田社長はどういう立ち位置でWowooに関わっているのでしょうか?

松田社長:
元々Wowooの代表であるニコルスとは5〜6年ぐらいの付き合いがあり、彼は当時からブロックチェーン等の新しい技術に詳しく、そうしたものに絡んだビジネスをしていました。一方で僕はプライベートビジネスをやっておりましたが、 ある時近況を報告し合う際に、暗号通貨のコンサルや暗号通貨関連のビジネスをやっているという話を彼がしてきたので、ICOについて聞いてみるとすごく詳しかったのです。それでOKWAVEとしてもICO等色々と考えていた時期だったので、お互いがどういうことを考えているかを話し合ったところ、互いのニーズがマッチした次第です。
ただ当時彼はまだ若くて、逆にOKWAVEが上場企業であったことから、僕らの信用を使ってWowooをスケールアップしようという話になり、例えばメンバーを揃える上ではOKWAVE繋がりでロジャー・バーやNEOを紹介し、人的コミュニティの形成支援とビジネスとしてどのようにプラットフォームを作っていくかという部分で協力を始めたのです。
我々の持っている感謝のデータベース(注釈:Q&AサイトであるOKWAVE上の「ありがとう」のデータベース)というのも、Wowooプラットフォーム上で展開できればおそらく非常に良くて、そうすればWowooは数千万件データベースを持っているICOプラットフォームということになるので、Wowooとしては渡りに船だったのではないかと思います。
一方で我々が何を得られるかということは当然考えなければいけないので、我々としては、応援する代わりに開発はやらせてほしいと、つまりブロックチェーンの開発ですね。なのでOKWAVEはマレーシアに子会社を作って、フィンテック関連のコンサルティングとブロックチェーンの開発というのを今やっています。なのでそのバランスも良いものになっていると思います。

記者:
なるほど。Wowooの実質的なコンセプトはWowoo側が持っていたものであるものの、そのプロダクトやプラットフォームの開発については松田社長の方でリードされている、という形でしょうか。

松田社長:
そうですね。 私もメンバーの一人として、どういうプロジェクトでどういうシステムを実装するかというところを協議しております。インターネットの黎明期を思い出していただくと、猫も杓子もだいたい1年から2年くらいで終わって、ちゃんとしたものだけが残るという結果になりました。ICOもおそらく同じだと思っていて、いかに優秀なプラットフォームを作るかというオベレーションが必要になるので、そういう意味では我々がある程度役に立てるところがあると思っています。

Wowooはどのようなプラットフォームへと成長するのか?

記者:
Wowooはこれからどういうプラットフォームへと成長するのでしょう?

松田社長:
コンセプトにもある通り、 感動の可視化となります。
人が分かり合うためには色々な壁がありますよね。 言語や文化、歴史的背景等。しかしそういった垣根を超える唯一の概念が、僕は感性や感動だと思っていて、ラーメンが美味しかったり、ペットを可愛いと思ったり、スポーツが好きだったり、この瞬間ってやはり世界は繋がると思うのです。賛否両論はあるものの、オリンピックは4年に1度続いており、 平和の祭典として、ある意味感動の象徴となっています。でも、結局は忘れてしまうのですよね。あれだけ熱狂的になりながらも、 なぜか忘れてしまう。感動というのはその時は覚えていても、後で忘れてしまうのです。 もちろん、忘れても良いのですが、でも大事な事って覚えておきたいですよね。それをブロックチェーンでトランザクションに残せば、ずっと記録されるのではないかなと。例えば「あの人嫌いだな」と思っても、「あの時助けてくれたよね」と思うことってあるじゃないですか。そういうデータベースを作りたいんです。

お金がなくて空腹な時にベトナムでフォーを奢ってくれたおじさんに、すごく良い人だったなぁとか、そういうのは金銭価値ではないものの、ずっと残ると思うのです。こうした、お金に換えられない行いを受けた人が、将来総理大臣になった時に、ベトナムが困っていたら、ODAで援助するという気持ちが芽生えたりしますよね。そういうのが大事だと思っていて、人間は判断するために色々な情報を処理するわけですが、資本主義の世界だとどうしてもお金に関する情報だけになってしまうじゃないですか。それは良くないと思うのです。ですから助けてもらった貴重な体験をちゃんと可視化できるような仕組みにして、記録ひとつで良い体験や感動が残るシステムを作りたいと思っています。そういった感動体験や記録を世界で一番蓄積しているプラットフォームにまずはなりたいなと。もう一つはその感動体験を価値化できるようにすれば、良いことをしようという人も増えるはずです。

ブロックチェーンの良いところというのは、記録保持性という部分と、 皆んなが承認して成り立つという部分なので、善意が悪意を上回るシステムなのですよね。 悪いことをしようとした方が面倒なので、コストがかかるのです。だったら良いことした方が早いじゃんって言う世界観が僕はすごく好きで、世界中の感動の価値化がデータベース化されていくということと、それがちゃんと価値として保存されるということ。この2点がちゃんと機能すれば、ICOプラットフォームとして私達に勝てるところはないと思います。

“感動の可視化”に沿うプロジェクトのみがICO可能

記者:
なるほど。Wowooはプラットフォームであり、Wowoo上でICOを行うことが可能なのですよね?

松田社長:
そうです。ですからWowoo上で行われるICOは、感動の可視化というコンセプトに沿うものでないといけません。例えばWowooプラットフォームで金融をやりますと言われると少し合わないかなと思います。なので感動の可視化というコンセプトがまずは機能しないといけないですし、もう一つは感動の可視化を実現するトークンのデータがプラットフォームに入らないといけないです。
この二つは絶対にマストで、どれだけスケーラビリティに優れていて多くのICOを処理できるとしても、この二つの条件が合致しないのであれば絶対にノーとしています。
ですのでWowooプラットフォーム上でICOが増えれば増えるほど、 感動体験のデータベース化と感動体験の価値交換が増えるので、Wowooプラットフォーム上のトークンが100個200個1000個とかになってくると、どんどん感動体験が増えていきます。そうすると人類が何に感動するのかが分かってくるので、国や宗教、文化といった垣根がどんどんなくなっていくのです。

記者:
Wowoo上でICOを行えるプロジェクトというのは、感動を提供できるもの、つまり人々の役に立つもののみということですね?

松田社長:
その通りです。

記者:
もうただのビジネスではないということですね。

松田社長:
ただのビジネスはもうやらないですね。全ていらないです。少なくともブロックチェーンやICOという概念では、ビジネスでどれだけ儲かるかという価値観は無力なので全くいらないです。

記者:
松田社長は、仮想通貨やブロックチェーンの理念、つまり今までのビジネスとは全く違う考え方で、オープンソースであり分散型であり、シェアリングエコノミーでもあるという部分を、非常に重んじておられるように感じます。

松田社長:
僕はもう完全に哲学的にこの技術と考え方が好きなんです。非中央集権で皆んなが賛成するか反対するかの票が取れて、インチキがなくなり、永久に記録が残る。最高じゃないですか。

記者:
ということは、最初仮想通貨を知った際は未熟すぎるということで、あまり良い印象はお持ちでなかったとのことですが、仮想通貨に触れていく中で、これは必要だなと思うに至られたということですね?

松田社長:
その通りです。

Wowooで感動の可視化が実現される仕組みとは?

記者:
Wowooの理念は素晴らしいですが、感動の価値化や感動をトークンにするというのは、かなり斬新なことだと思います。感動を価値としてトークンに表すのは具体的にどういうメカニズムで行われるのか教えていただけますか?

松田社長:
そうですね、例えばですが、電車で痴漢だと間違われた時に、「この人やってないですよ」と言ってくれる人に何ができるか。この方のおかげで女性からの誤解が解けたとしたら、この価値って計り知れないですよね。でも今はゼロなんですよ。「有難うございました。」それしか言えないのですよね。
ですからこうした時に感動の価値化というのがあって、トランザクションによって一定の価値化が行われます。
価値がプライス化された時に何が面白いかというと、一つはWower(感度の提供者)からすると、自分の行いに価値があるということが自分でもわかるようになります。
もう一つは、今後もWowerになろうという動機が働きます。ヤフーオークションで言うと、着古した服でも中古で売れるということがわかれば、じゃあ売ろうという動機が起こるので、 感動も循環すれば価値の流通が起こってくるのですよね。これをやりたいのです。

記者:
なるほど。痴漢に間違われた時に助けてくれた人に、感動を表したトークンを送ったとして、そのトークンそのものにはどのようにしてお金としての価値が宿るのでしょうか。

松田:
まずですね、技術的な特徴として、トークンはワンタッチでパッと送れるようにと考えています。受信されても音すら出ない。つまり良いことをすると自動的にトークンが溜まります。 そして一か月後ぐらいにそれが開示される、という感じです。
例えば定期的に、Wower・Woweeタイムのようなのがあって、「おーたくさんトークンが入ってる!」「おー頑張った!」みたいな感じにしたいのです。もしその都度トークンにアクセスできてしまうと、金の亡者しか生まれないんですよ。無意識のうちに良いことをする人が評価されるようにしたいのです。
そして、溜まったトークンは取引所で売買していただき、ビットコインや現金に換える流れを作りたいと思っています。

記者:
ということは、良い行いを受け、相手にトークンを送る人は、自分でトークンをどこかで買って、そしてお礼として送る、ということでしょうか。であれば、本当にこの人が得た感動というものがWowooの原動力になるということですね。

松田:
仰る通りです。感動を得れば得るほどトークンが買われるので、この価値は上がるということですね。

記者:
では、最初の普及期は知らない人がほとんどだと思うので、誰かに助けてもらった際に、「あ、Wowooトークンを送ろう」と思ったり、 或いはその際に両者がウォレットを持っているという状態に到るまでは、これを普及させるマーケティングが非常に重要になってくるということですね。

松田社長:
そうですね。そこは間違いなく重要になります。これが大きく普及したら、本当に一大感動トークンエコノミーになると思います。

仮想通貨が一般層に普及するにはどうすれば良いか?

記者:
普及と言えば、仮想通貨そのものが一般層にはまだ十分使われていない状況だと思うのですが、これからどのようにすれば仮想通貨はより普及するとお考えですか?

松田社長:
普及させる上で一番簡単なのはやはり決済でしょうね。いかに決済を早期で導入できるかという部分だと思います。中国のAlipayやWechatで電子決済がかなり流行っていますが、あれをブロックチェーンに置き換えるだけで一瞬にしてブロックチェーンの決済面は中国が奪っていくでしょう。日本もそれに負けない様に、決済端末であったり決済のスピードを上げた方がいいでしょうね。
決済で実際に換金できたり、消費できれば、トークンの流通価値も上がってくると思います。

投機色が強い仮想通貨市場をどのように見るか?

記者:
仮想通貨市場の現況についてどのように見られますか?

松田社長:
そうですね、投機熱が中心となっているマーケットであることは否めないと思います。ただ一方で、どの金融商品もそうですが、まず投機需要があって、その次に投資需要があって、その次に実需だと言われます。最終的には実需が強いですから、いかに実際の需要を掘り起こすことができるかというところが重要な論点であって、それを行う上で重要な点はユースケースですね。
つまり、インターネットができたばかりの時に、例えばサーバーがオラクルじゃないとやらないっていう人が何人いたかというと、ほとんどいないわけですよね。オラクルだろうが何だろうが、インターネットができればいいじゃん、と。もっと言うと、技術が出てきたときに、インターネットって何?という感じだったと思うのですが、まさに今ブロックチェーンはそういう状態ですね。

インターネットプロトコルというのが1982年に生まれて、グーグルが生まれたのが、1998年です。その間、16年経ってるわけですよね。グーグルが有名になったのは2000年とか2002年とかですので、約20年経って初めてインターネットのユースケースが普及したわけです。ということは、今ブロックチェーンって何だろう、詐欺なのか、という話があるものの、いずれ確実なユースケースが生まれるということです。

記者:
なるほど。インターネットが普及したスピードよりもブロックチェーンが普及するスピードの方が早そうですが、それでもやはり時間がかかるとすれば、Wowooは5年や10年というスパンでお考えでしょうか?

松田社長:
いや、2〜3年ですね。2008年にナカモトサトシの論文が出て10年経っているので、全体としては12〜13年くらいである程度スケールするサービスとか、モデルとかが出てくると思うので、僕らがやっていることが2〜3年後にデファクトにならないと、スピード的には遅いなと思います。

記者:
2〜3年後には、痴漢で助けられた際にWowooトークンが使われる日がくるということですね。

松田社長:
そうです。トランザクションに残るので、痴漢という概念がなくなります。
悪いところを探そうというシステムではなくて、やはり良いところを見つけようとした方がギスギスしないじゃないですか。悪いところ見つけてもキリはないですから。

記者:
そういう意味ではWowooは、人の良心にかかっているプロジェクトですね。

松田社長:
もしWowooが使われないということは、人類が悪になったということで、僕はあの世に行こうと思っています(笑)

Wowoo上のプロジェクトにとってキャッシュポイントは?

記者:
それはちょっとまずいですね(笑)

例えばEthereumはEthereum Foundationという財団があり、Ethereum上のプロジェクトは普通のビジネスである場合が多いと思うので、彼ら自身のキャッシュポイントがあると思うのですが、Wowoo及びWowoo上で動作するプロジェクトの事業収入はどういったものになってくるのでしょうか?

松田社長:
そこは表現が難しいのですが、理想論でいうと、事業収入っていらないんじゃないかと思っています。つまり独自トークンでエコシステムができていて、決済が行われていれば、そもそも事業収入という概念は必要ないじゃないですか。それを法定通貨に替えて売り上げとして計上するという概念がいらないので、全部そのエコシステムで完結するトークンにしたいですし、完結し得るトークンを広めないといけないと思っています。
一方で現金がないと生活ができないというのも現実なので、色々なアプローチを考えています。

既存のビジネスモデルに当てはめると、例えば感動を提供する和食屋さん。世界で展開する和食屋さんで使えるトークンを作り、日本の和と感動を世界中に広げていく。そしてその感動トークンでご飯が食べれるようにする。これで十分決済はできますし、エコシステムはできているのですが、それって一方でホットペッパーさんがやってきた領域に近いのですよね。となれば、これで広告費も取れますよね。このように、事業収入の取り方は様々あり、既存のビジネスをそのまま持って来れば良いのです。

ただ、ブロックチェーンってそれで良いのだろうかというところはありまして、なぜなら今ままでのインターネットとは違うわけですよね。インターネットは中央集権でビジネスですから、ポータルサイトを作ったら広告費を払うという形で良いのですが、せっかくブロックチェーンで中央集権じゃないところにいったのに、また中央集権的なビジネスモデルを持ってきて、同じようなことするのはあまりクールではないと僕は思っているので、ですから最初に”表現が難しい”と言ったのです。

Wowoo上のプロジェクトは社会事業

記者:
ではWowoo及びWowoo上のプロジェクトは、お金を稼ぐというものではないのですね?

松田社長:
その通りです。もちろん稼ぐことは重要で、稼ぐことにより、社会の役に立つような事業活動をする分には全く否定しないのですが、あくまでICOやトークンの発行というのは、独自のエコシステムを作ることだと思うのです。
資本の民主化を体現できるのは素晴らしいことで、画期的なテクノロジーがそこにはあって、過去2000年間一個人が通貨を発行できる権利が認められたことなんて無かったので、それが21世紀に入って初めて認められたのですよね。
これまでは散々人と人が殺し合って、いがみ合い、通貨発行権を取り続けたわけです。俺がドルを作るんだ、ドルを使ったら原油を買うんだということをずっとやっていて、ですから戦争というのは表面的な事象ですが、そこには経済があって、その経済には当然通貨発行権があって、それを争いあって今があるわけです。それがなくなるわけですから、もうちょっと広い視点で、お金を稼ぐというよりは、新しい国を作るくらいの、新しい価値観と概念で国を作る人が、ICOを行なってほしいという思いはありますね。

記者:
これは本当に社会事業ですね。

松田社長:
というふうに僕らは思っています。

OKWAVEがWowooを支援するメリットは?

記者:
松田社長の実ビジネスはOKWAVEですが、OKWAVEはWowooを支援するにあたって、事業投資として見返りを求めようというものではなく、OKWAVE自身が持っている「感動を皆んなで共有する」というビジョンを実現するものとして、Wowooを助けているという感じでしょうか。

松田社長:
その通りです。ただ当然それをするためには、当社も上場しているので、全部注力してしまうと成り立ちませんから、あくまでもシステム面はOKWAVEの方で担い、良いプロダクトを提供しますよという形です。
しかしそれで終わってしまうとつまらないなと考えていて、壮大な社会実験と言うのも変ですが、民主主義が本当に民主主義たりうるのか、人間の善意を果たして貫き通せる社会にこれからなれるのかというのを試したいのです。それをビジネスでやらないと、ブロックチェーンや本当の意味での暗号通貨のユースケースを生まないと僕は思うのですよね。

記者:
そういう意味では、プラットフォーム系暗号通貨にも色々ありますが、例えばEthereumやNEOはどちらかというとビジネス方面に向いたものだと思われますが、その辺りはいかがお考えですか?

松田社長:
仰る通りだと思います。ビジネス志向ですし、GAS代も高いし(注釈:送金手数料のこと)、トランザクションも遅いし、言いたいことはいっぱいありますね。
ただ、彼らがマーケットを開拓してくれたパイオニアであることは揺るがぬ事実ですし、彼らが作ってきたプラットフォームで我々は助けていただいているので、恩返しとしては、更に良いプラットフォームを作ってそれを連携させていきたいですよね。

記者:
なるほど。印象としては、EthereumやNEOは既存のビジネスを少し緩めたようなもので、でも決して分散型ビジネスには行ききっていないような立ち位置に感じます。そしてWowooは完全に既存のビジネスとは異なる領域にあるような印象を抱きました。

松田社長:
まさにそんな感じです。

どのような未来を目指したいか?

記者:
松田社長はこれから、OKWAVEやWowoo、仮想通貨業界、或いは社会全体について、どういう未来を目指したいと思われますか?

松田社長:
おそらく今人類が分岐点にいて、人間が人間としてより高いレベルに昇華できるか、または20世紀のような戦争を続けるのかという岐路に立っていると思っていて、そこの分岐点の試金石になっているのが僕はブロックチェーンだと思うのです。ですからこのブロックチェーンという技術に人類が初めてアクセスすることができて、果たしてこれを「ああ、ただのテクノロジーだね」と終らせるのか、人間が人間として進化し得る、最大のチャンスと捉えて活かせるのかという瀬戸際にいると思います。ブロックチェーンのユースケースというのは、おそらく10年20年先の人類にとって大変重要だと思います。

そしてブロックチェーンの使い方がAIと人類、IOT、遺伝子、バイオ生態学、宗教という全ての「◯×人類」の答えを出すと僕は思っているので、ブロックチェーンの考え方や発展の方法はとても重要だと思っています。
もし仮にブロックチェーンという技術がどこかの金融屋に全て牛耳られて、結局銀行みたいになってしまうと、これはまずいと思います。

しかしブロックチェーンでは、今までのエスタブリッシュな金融機関も、ブロックチェーンも、人類も、共存ができると思います。なぜなら繋がるのがブロックチェーンなのですから、潰しちゃってどうするんだという話なので、どうやって繋がりを作っていけるか、どうやってこの技術を社会に導入できるかというのが非常に重要なポイントだと思っています。

21世紀は分断の時代−グローバル化は他者の破壊

一般論として、インターネット等も含めて、20世紀が統合の時代だったと思うのです。そして21世紀は分断の時代です。ですから余計なものは繋がず、離せば良いのです。
なぜ繋いではいけないかというと、繋ぐと必ずグローバル化が起こり、グローバル化は自由ではなく他者の破壊です。「俺の言うことを聞け!」というのがグローバル化なので、これはもう辞めたいですよね。それで2回も人類は戦争をしたのです。
分断の方向になった時にトランプさんが出てきて、世界のリーダーたるアメリカはもうグローバル化しないと言ったわけです。中国は中国で勝手にやっているのみならず、元々自国中心だった中国が世界2位になったのですから、グローバル化は必要ないという答えが出ました。
米中が手を組もうとしている今こそ、ローカル化によって分断された社会の中でどのように小さなコミュニティを、小さくて暖かいコミュニティをたくさん作れるかが日本にとっての課題なのだと思います。
地方創生、少子高齢化、鬱病等も全てそうですが、グローバル化と切り離せば切り離すほど、全ての課題が解決する、それがブロックチェーンだと思います。


今、日本が一番ブロックチェーンに相性が良いと思います。なぜなら、カタカナ、漢字、ひらがな、ローマ字、全て使う国ですよね。クリスマスやハロウィンを楽しみ、年末は鐘をついてお餅を食べる。よく分からない民族ですが、それでOKなのです。なぜならブロックチェーンですから、やりたい人はやればいいし、やりたくない人はやらなくて良いという考え方です。
古来日本に伝わる古神道、多神教の文化、自己肯定という文化は、実にブロックチェーン的だと思います。ですから僕は、ブロックチェーンが日本的なものなので、ナカモトサトシというコードネームがついたと思っています。
だからこそ、日本こそ世界に先駆けてユースケースを出そうよと僕は思いますし、そうすべきだと思います。もしそれを日本発で出せたら、本当に人類は変わると思います。綺麗事ではなく、世界平和に繋がると思います。

記者:
では日本が国としてどういう規制をしていくかということも、もの凄く重要ということでしょうか?

松田社長:
極めて重要です。ここでさらに規制を厳しくするというのも良いですが、もう少し考えようよと思います。そういったところは僕としても当局と一緒に議論をして、審議会等で提案していきたいです。

記者:
そういう意味では上場企業の代表である松田社長は、今後非常に重要な役割を担われますね。

松田社長:
頑張っていきたいですね。

記者:
本日はお忙しいところありがとうございました。

筆者あとがき

松田元氏のインタビュー、いかがだっただろうか。
一つの本が書けるのではないかというくらい、壮大でかつ深い内容だった。
筆者の印象だが、やはり仮想通貨に関わる人たちというのは、単に技術やビジネスの機会としてこれを捉えているのではなく、新しい時代をいかに創るかという部分を深く考えているように思う。まさに仮想通貨は、お金や技術のみならず、未来を創るアイディアそのものだ。
一方で、Wowooが実現しようとしていることは、完全に新しいアプローチであることは言うまでもない。感動の価値化というのは実現されれば社会に新たな風をもたらしそうだが、果たしてこの資本主義の社会で人々の日常に溶け込むことができるのかは未知数だ。
とはいえ、既にWowooは動きだしており、様々なプロジェクトがWowooプラットフォーム上での稼働を予定している。
松田元氏が言う”ビジネスではない、感動の循環”というものが、果たしてどういう形で実現されるのか、これからの発展を見守っていきたい。

仮想通貨の最新情報をお届けします!

人気記事ランキングまとめ

もっと見る