韓国金融委員会(FSC)、韓国金融情報院(KIU)、および地元警察による韓国最大の仮想通貨取引所アップビット(UPbit)への公式調査はまだ進行中です。
先週、韓国の警察はUPbitの本部に家宅捜査して取引の実態を調査しました。主に、UPbit
が実際に仮想通貨を保有せずに、投資家の売買取引を処理しているという容疑でした。地元警察は、取引所がビットコイン、イーサリアム、その他の仮想通貨で大量のユーザーの資金を保有していると偽った容疑で捜査していました。
複数の内部情報筋によると、当時プラットフォーム上には130種類の仮想通貨が上場されている一方、UPbitは約90種類の仮想通貨ウォレットアドレスしか管理していなかったため、今回の調査はこうした流動性の問題に起因するものと推測されていました。
取引所によって管理されらウォレットが存在しないUPbit上の30種類の仮想通貨を所有するユーザーは、UPbitから直接トークンを払い出すことができません。つまり出金前に資産をビットコインやイーサリアムのような他の仮想通貨に交換する必要があります。
数十種類の仮想通貨のサポートが欠如しているために、検察と政府はUPbitがバランスシートを改竄した疑惑で捜査していました。
「2018年の初め以来、UPbitは監査目的で保有するマルチシグウォレットと資金のスナップショットを作成してきました。ソウルに本社を置く大手会計事務所のユジン会計事務所は、UPbitプラットフォーム上のすべての資金が、マルチサインウォレットに保管されたUPbitの仮想通貨保有分と合致することを確認した。」と、MoneyTodayが報じました。
捜査は進行中ですがUPbitは通常通り運営されており、依然としてユーザーの取引を処理しています。ユジンの監査報告書によると、UPbitに関する政府の捜査は流動性の単純な問題として終結する可能性が高まってます。また、ユジンの報告が正確であれば、UPbitのウォレット構造の単純な誤解として処理され、UPbitは本件の影響を受けないと推測されています。
過去1週間に仮想通貨市場が大幅に下落した主な要因の1つが本件(UPbit)であった場合、韓国金融情報分析院(KoFIU)の公式発表後すぐに仮想通貨市場が回復する可能性があります。
すでに、韓国の仮想通貨コミュニティは、ユジンの監査報告が公表された後、UPbitの問題を無かったことのように処理し始めています。数日後には韓国の金融当局が調査結果を公表するだろうと期待されています。韓国の投資家はUPbitとその将来への自信を取り戻しつつあるようです。