COIN TOKYO

  • 2018/06/07
  • コイン東京編集部

ビットコインマイニングによる”環境破壊”のニュースは間違い!?実際の電力消費量は定説の半分ほどか―イギリスレポート

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ビットコインマイニングにかかるエネルギー消費量は、以前の見積もりで算出された量の半分以下であると報告されています。新しい研究論文によると、ビットコイン採掘の電気消費量と二酸化炭素排出量に関する過去の推定値は、不十分な根拠に基づいた大雑把に誇張された数字であると指摘しています。

この論文は、ロンドンに本社を置く仮想通貨投資会社コインシェアーズの研究チームによって発行されました。現在ビットコインの採掘事業は、主に安価な再生可能エネルギーによって稼働しており、これまで想定されてきたエネルギー量の約半分で運用していると主張しています。

いままでのビットコインマイニングの電気代試算は誤り

論文によると、ビットコインの採掘は毎年約35 TWh消費しています。一方でビットコイン・エネルギー消費インデックス(digiconomist.net)では70TWhとされており、さらに、炭素排出量は年間3200万トンと表示されています。

コインシェアーズリサーチ社のクリストファー・ベンディクセン部長は、「採掘のカーボンフットプリントが世界の環境保護に逆行するという議論は長年続いています。」と、以下のように述べています;
「私たちが話した多くの採掘事業者は、Digiconomistのデータに反しています。彼らの方法論は明かされていませんが、特定の小さな採掘プールのデータを基にボトムアップ・アプローチを取ったと考えられます。」

これまでの調査結果によると、ビットコイン採掘のエネルギー消費量はアイルランド(約5百万人の国家)のエネルギー消費量にほぼ等しいとされてきました。CoinSharesの報告書は、実際にはルクセンブルク(人口60万人以下)の1次エネルギー需要を下回ります。

「これまでの数字は不適切な調査による、誤った前提に基づいたものだと考えています。」

論文はまた、中国でのビットコイン採掘が石炭に由来するエネルギーを使用しているという主張に異を唱えており、主要なエネルギー源は水力発電から来る可能性が高いと主張しています。

報告書は、中国西南部の水力発電所に巨大な発電能力を抱えているとして、「相当なエネルギー容量が要求され、ビットコイン採掘事業用の安価で再生可能な電力源に辿り付いた」と指摘しています。

「全体としてこれまで報じられた前提条件とは対照的に、ビットコイン採掘事業は水力が支配する安価な再生可能エネルギーに主に依存しています。中国のある地域における石炭ベースの発電ネットワークのシェアは、総電力需要のうちのほんの一部です。」

ビットコインのマイニングエネルギー論争

採掘によって取引を確認するプルーフオブワーク(PoW)コンセンサスは、常に議論されてきました。過去数週間にわたって、ハッシュレートの高い(悪意を持った)採掘業者が小規模なネットワークへの51%攻撃が報じられました。

4月以降、仮想通貨ヴァ―ジ(XVG)ネットワークは51%攻撃を少なくとも2回受けています。今週初めには、プライバシーコインZenCash(ZEN)も攻撃され、ZENトークンで約6600万円相当が盗まれています。

採掘は趣味から専門産業に移行しているので、設備もますますハイテクになっています。ブロックチェーンネットワークを高速で掘削するために設計されたASICリグは大量のエネルギーを消費します。

ビットコイン採掘の環境への影響は長年にわたり議論されています。昨年11月、ビットコイン採掘は世界のエネルギー使用量の0.12%を消費し、アイスランドの需要を上回っていると報じられました。

別の肯定的な要素として、コインシェアーズの論文ではビットコイン採掘が依然として収益性があると主張されています。5月21日から収集されたデータに基づいて、1つのビットコインを生産するための限界費用は約6,400ドルと算出されています。

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