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  • 2018/06/24
  • コイン東京編集部

最大のマイニング企業ビットメイン社がビットコインのハッシュレートの51%に近づく

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ビットコインのマイニング(採掘)で最大規模の企業であるビットメイン社が、今週のBTCの採掘シェア(ハッシュレート)の42%近くを占めました。BTC.comの統計データ(下記画像)によると、過去7日間で「BTC.com」が全ビットコインブロックの27.2%を採掘しており、加えてアントプール(Antpool)が14.6%を採掘しました。2つのマイニングプールはビットメイン社によって所有されています。
6月23日のBTCハッシュレート分布図

ビットメイン社はBTC.comとAntpoolを所有する

BTC.comは独自でオペレーションしていると主張していますが、あくまでビットメインがBTC.comを完全に所有しています。ビットメインは全体のネットワークブロックの合計42%を占有します。

さらに彼らはビットコイン以外にもビットコインキャッシュ(BCH)のハッシュレートを持っています。BTCとBCHの両方が同じアルゴリズムを採用しているため、同じマイニングマシンを使用して、どちらか一方をマイニングすることができます。一度選べるのは1つのコインだけです。

アントプールはBCHのネットワークシェアの10.6%を占めていますが、BTC.comは10.4%を占めており、過去7日間のBCHブロック全体の21%を占めています。

6月23日のBCHハッシュレート分布図

BCHのマイニングはBTCと比べれば簡単なため、BCHハッシュレートがすべてBTCに振り分けられても、追加される合計ハッシュレート値は21%にはならず、約3%に過ぎません。その場合、そのビットメイン社管轄内の合計ハッシュレートは45%になり、BTCネットワークで不正な取引ができる51%ラインに近接します。

ハッシュレートの51%を占めるということ

以前、他のマイニングプールがビットコインのネットワークハッシュレートの51%以上を獲得したことがあります。2014年にGhashに2度、55%のハッシュレートを得た機会がありました。その結果マイナーはGhashをボイコットするよう求められ、最終的に離されましたが、その間にGhashの一部の不正な従業員が少額の二重払いを行いました。

ビットメイン社がそうした行為をするとは考えられませんが、まず、両者は形態が異なります。Ghashは多くの小さなマイナーが集まって1つのマイニングプールを形成しましたが、ビットメインは単独のマイニングプール事業者です。ビットメイン社はハードウェアを生産する独自のマイニング工場を持っているので、プールを出る小さなマイナーはいません。

これはプルーフオブワーク((PoW)であり続けるビットコインに問題を提起する可能性があります。ビットメイン社自体がネットワークを悪用する理由はありませんが、ハッキングや、一部の従業員が不正を働くリスクが想定されます

ビットメイン社は2つの若干独立したプールに分かれている組織構造が、そうしたリスクを回避するかもしれませんが、両方は同じ所有者の下にあるため、意図的であろうとなかろうと、または脅迫を受けてなど可能性は残ります。

51%攻撃を仕掛けたと仮定した場合、彼らにできることは以下の通りです;
・制御中に送信するトランザクションを逆転して、すでに承認されたトランザクションを二重に承認する。
・トランザクションの一部またはすべてを「確認(承認)」しないようにする。
・他のマイナーが有効なブロックを採掘するのを防ぐ。

攻撃者は以下のことはできません;
・協力なしに他人の取引を逆転させる。
・トランザクションがまったく送信されないようにする。(0 /未確認として表示されます)
・ブロックごとに生成されるコインの数を変更する。
・無からコインを作る。
・他人のコインを送る。

51%攻撃者は自分のビットコインを二重に支払うことしかできませんが、同時に取引していた他の誰もが、承認されたはずの取引が未承認に戻るような「オーナーシップの巻き戻し」を目撃するでしょう。したがって51%攻撃が起きると、別の個人は高額な取引に要求される6回の承認(1時間)以上待たされることになります。

そのような状況における即席の解決策として、PoWアルゴリズムの変更が考えられます。しかし、これはビットコインのセキュリティを大幅に低下させ、モネロで起きたようにアルゴリズムを変更した後に51%の攻撃のリスクを高める可能性があります。したがって、最善の解決策はビットメイン社が彼らのASIC製品の価格を引き下げてより多く販売することです。

しかし、これはおそらく一時的で周期的な問題です。現在の分布状況を見ると、一部のマイナーが倒産する可能性があるようです。これは予想しうることです。歴史を振り返れば2014年の市場後退期には非常に大規模な採掘プールを含む多くのマイニング事業者が倒産しました。

マイニングは非常にリスキーなビジネスで、2つの不確実性の影響下にあるにもかかわらず高額な先行投資を要します。マイニングする組織が増えれば報酬のシェアが減少し、マイニング期間中にビットコインの価格が下がれば報酬の価値が減少します。

ビットコインの今年のハッシュレート

昨年12月からビットコインの価格が3割に低下しているにもかかわらず、同期間にビットコインのマイニングハッシュレートは3倍高まっています。それゆえ、ビットコインのマイニング報酬は12月よりもずっと高価ですが、しかし同時に1つのブロック当たりの報酬として得るビットコインはそれほど価値がありません。

ハッシュレートは今後の価格にも影響する可能性がある

ある地点でマイナーは電力コストを負担できなくなり、またはハッシュレートの難易度が絶え間なく増加して古いマシンが役に立たなくなり、ハードウェアの仕入れが追いつかなくなります。そのため小規模のマイナーが倒産します。

ビットメイン社のような大規模なマイニング企業は、彼ら自身が採掘用のハードウェアを製造しているためコストを低減できます。Bitfuryが2%に下がるなど他のマイナーたちが苦労している間に、ビットメインは51%に近づくまでハッシュレートを増やしてきました。

しかし、上記のBTCハッシュレートチャートは常識的には非常に珍しいものです。ビットコインの価格チャートに反応せず、ハッシュレートは完全に独立して見えます。この状況は長続きしないでしょう。なぜなら上昇したハッシュレートがBTC価格に圧力をかけます。かろうじて利益を上げているマイナーがコストを補うためにすべてを売る必要があるからです。

したがって、ある時点でハッシュレートは、2014-15年と同様に停滞するでしょう。マイナーにとって一部のハードウェアの稼働が採算に合わなくなる可能性があります。

ビットコインのハッシュレート2014-15

古いマイナーが離れる一方で新たなマイナーがまだ参入していないために、ビットメインが占有率を高めるという過渡期になっています。

過去の経験からこの状況は一時的なものであり、ある時点でマイナーがBTCの売却を止めてマイニングを再開し、価格下落圧力を解放すると見られます。

これらのすべての統計を見ると、そのタイミングはそう遠くないかもしれません。しかし依然として増加し続けるハッシュレートは少し気がかりではあります。

いずれにせよ、ビットコインは特定のマイナーが支配的になった場合の潜在的かつ予測可能なシナリオに備える必要があるかもしれません。ライトニングネットワークによってマイニング報酬が減った状況下で、支配的なひとつのマイナーが意図的であるか無いかに関わらず、あるいは外部に強いられた場合を含めて、問題を複雑にする可能性が考えられます。

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