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  • 2018/08/01
  • コイン東京編集部

SECが表明したビットコインETFへの懸念に、ヴァン・エック社がレターで回答

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投資運用会社ヴァン・エック(VanEck)がSECへ宛てた、最近のレターがSECのウェブサイトで公開されました。7月20日に提出したレターでVanEck社は、SECのビットコインETFに対する懸念*に回答しています。

*今年1月18日、米国証券取引委員会(SEC)ダリア・ブラス投資運営部長は、当時のビットコインETFへの5つの懸念を表明した書簡「The Staff」を公開していました。

VanEck社が今月提出したレターの題名は「Re; The Staff」。宛名はSEC投資運営部長ダリア・ブラス氏とされ、SECが以前指摘した5つの懸念に回答しています―バリュエーション、流動性、カストディ、アービトラージ、および潜在的な市場操作です。

前提として、本レターは下の画像のうちデリバティブ(先物)ベースである7行目の「VanEck Vectors Bitcoin Strategy ETF」に関する内容です。8月中旬に回答が待望されるCBOEのそれは現物ベースであり、5行目のVanEck-SolidXBitcoin Trustです。主な差異は、指標となる価格がOTCベース(CBOE)であるか先物市場ベース(本件)かです。

出展:ブルームバーグインテリジェンス&SEC

VanEckのレター「Re; The Staff」の5つの要件

1、バリュエーション(評価額)
VanEck社はまず、契約の評価額について、「資産の投資プロファイルを構築するのに先物を使用する事は既に一般的であるため、先物ベースのETFにとって価額評価は目新しい問題ではない」と主張しています。現在、先物契約の価額は米国の取引所に上場している100以上のプロダクトに基づいて運用されており、十分に確立された、実用性が高いものだと述べました。

同社の意見では、CBOEとCMEからの価格がETFの純資産価値(NAV)を決定するのに十分であると述べています。2社の価格にはエアドロップやフォークコイン等SECが懸念した価格を狂わす要素は除外されていると付け加えています。

2、流動性
VanEck社は取引所の現物市場で一日約15万BTCの取引が発生していると述べ、「ビットコイン市場が5ベーシス・ポイント(0.05%)未満の平均売買スプレッドで、非常に流動性が高い」と指摘しています。

また、ビットコイン先物市場が現物市場と比べて効率的になっていることをポイントに挙げています。ビットコイン現物市場の下落にもかかわらず、先物市場は拡大を遂げてCBOEとCMEの総量は1.5億から2億ドルのレンジに至っていると指摘しました。

さらにOTC(相対取引)市場は日平均250~300回、平均決済額25万ドル~50万ドルで取引されていると述べました。米国内で3つ、世界で7つのアクティブ市場を把握していると伝えています。

同社は、提案したETFは現金決済のビットコイン先物取引に投資する意向がないことを注記しています。

3、カストディ(保管)
VanEck社はそのETFが、現金決済のビットコイン先物取引に投資しないことを再度指摘しつつ、米国1940年投資会社法に規定されるカストディ要綱を直接満たす先物コミッション事業者で保管すると述べました。レター中で言及する現状の要件上の欠陥が無い事を指摘しました。

4、アービトラージ
*裁定取引(アービトラージ)とは、同一の価値を持つ商品の一時的な価格差が生じた際に、割高なほうを売り、割安なほうを買い、差益を得る取引のことです。

VanEck社のレターによると、先物市場のマーケットメイカーが一方で現物市場で日常的に大ボリューム(数億ドル規模)の取引を行うため、必然的にアービトラージを許容していると述べています。相対取引(OTC)を含めたビットコイン取引所の多様な性質が、取引プラットフォーム間での価格差や非効率性を生んでいると指摘しました。

しかし、こうした状況はさらなるデリバティブの登場と流動性の増加によって改善されるという。またVanEck社の意見では、ビットコイン市場は金鉱株ETF*やそれに類する株式よりボラティリティがあまり高くない述べました。*VanEck社はヴァンエック・ベクトル金鉱株ETFを提供している。

VanEck社は以下のように述べています:

「ビットコインの先物市場の現状のボラティリティもボリュームはいずれも、伝統的な投資家の発行や、償還プロセスを阻害しないと考えます。そしてこれらの発行や償還によって、提案しているETFの市場価格はその基準価額 (NAV) に沿った水準を維持することになると信じています。」

5、潜在的な市場操作およびその他のリスク
VanEck社の意見では、ビットコインETFに伴うリスクは、米国の取引所で取引される規制下のプロダクトという性質によって、劇的に緩和されると考えています。

VanEck社は以下のように述べています:

「根底にある現物市場での市場操作を除外することはできませんが、その多様な所有権と取引ボリュームから、我々はこの市場にメジャーで構造的な脆弱性が無いと考えています。基本的に健全な市場において、SECのさらなる執行及び規制措置によってバッドアクターの数を減らすことができます。」

6月以降のSECとETFの主な動向

6月26日、シカゴ・オプション取引所(CBOE)は、ビットコインETF申請書を米国証券取引委員会(SEC)に提出しました。ETFの商品名は「VanEck SolidX Bitcoin Shares」で、ヴァン・エック社(VanEck)とソリッドX社(SolidX)が提供するもので、7月2日に公開されました。

6月末、SECのウェブサイトで公開討論ページが特設され、ETFの検討に関して一般からの意見を求めました。7月27日、SECは昨年提出されていた別のビットコインETFを拒否しました。これは昨年提出していた取引所ジェミニの創設者ウィンクルボス兄弟が提出した「ウィンクルボス・ビットコイン・トラスト」の再考です。SECは否定の理由としてセキュリティ、市場操作、投資家の保護に関する問題が強調されましたが、賛成意見も含まれていました。

VanEck社が含まれるシカゴ・オプション取引所(CBOE)が提出したビットコインETFについて、ドッド・フランク法によれば、SECは公開された提案書の発行日から45日以内、8月16日までに回答する必要があると推測されています。


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