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  • 2018/08/09
  • コイン東京編集部

最初の投資ラウンドで100億円の資金調達に成功した『ヘデラ・ハッシュグラフ(Hedera Hashgraph)』、日本代表のSami Mian氏に独占インタビューを行いました!【前編】

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この度は、DTL (distributed ledger technology) /ブロックチェーン技術の新たな歴史を切り拓く可能性を秘めた『ハッシュグラフ』の技術開発を行う、Hedera Hashgraph日本支部代表Sami Mianさんにインタビューを行いました。ブロックチェーンが抱える課題点や、それを解決するハッシュグラフの優位性、これまでのお金の歴史など、仮想通貨業界に興味があるなら是非知っておきたい情報を前・後編の2部でお伝えいたします。




金融世界の中で利益を生み出す根源にある『情報格差』、持っている情報の量で利益を生むか損をするかという仕組みにあります




―コイン東京
コイン東京へようこそ!インタビューに入る前にサミさんのこれまでの経歴について教えてください。


―サミさん
私は両親がパキスタン人ですが、日本生まれ日本育ちです。インターナショナルスクールを卒業した後、アメリカのデューク大学に入り、そこでは電子工学と医療電子工学、経済について学んでいました。大学卒業後は証券会社に入社し、主に国債の営業などの仕事を17年間行っていました。数年前に金融業界を辞め、ファイナンシャルリテラシー向上の為の活動を始めました。周りからは「なぜ長年勤めていた金融業界を辞めてしまったのか?」と疑問を持たれることが多かったです。

―コイン東京
17年もの間勤めていた会社を急に辞めるとなったら、たしかに皆さん疑問に思いますよね。新たな活動を始めるきっかけとは、一体どういったものだったのでしょうか?


―サミさん
それは金融世界の中で利益を生み出す根源にある『情報格差』、持っている情報の量で利益を生むか損をするという仕組みにあります。近年で一番顕著に表れたのはリーマンショックです。勿論世間で言われている通り金融業界にも多くの非がありますが、お金を借りた側の人間も金融知識や情報格差によって生み出されたものでもあります。金融知識や情報量は個人個人の収入にも大きく比例します。私は認知の低い業界の知識を広めることが責務だと感じ、本の出版やセミナーでの公演などの活動を始めたのです。

―コイン東京
ありがとうございます。例えば知っておくべき金融知識とは、どういったものがありますか?


―サミさん
そうですね。例えば基本的なところで言うと、まずは『お金とは何なのか』というところですかね。我々は生きていく上で必ずお金と接する機会があり、その回数も膨大です。ですが日本ではこれだけ生活に密接しているお金について、知識を教えてくれることはあまりありません。

お金には3つの定義があります、1つ目は『価値を保存するもの』2つ目は『交換手段』3つ目は『ファンジブル』、これは第三者との価値の共有ですね。この3つの定義があって初めて、お金としての価値が生まれます。なぜ、今この話をしているかというと、『価値を保存するもの』という定義の一つ目にある通り、お金自体に価値があるわけではないのです。人々は仕事をしてお金を稼ぐと、さもお金自体に価値があるように言いますが、お金は価値を運用するものなのです。

―コイン東京
お金そのものには価値がない、確かにそうですよね。


―サミさん
紙幣は国の負債やインフレで、その価値を失う可能性も秘めています。日本人はそういったお金自体の不安定さに触れる機会が少ない為、一生懸命働いて紙幣を稼ぎ、価値が減る可能性を知らぬまま銀行に預けていきます。欧米はインフレが引き起こす状況の怖さを知っているので、別の資産に投資をする人も多いですが、それでも知識が少ないままの人もいます。勿論他にも例はありますが簡単にはこんな感じでしょうか。

―コイン東京
ありがとうございます。サミさんは世の中のファイナンシャルリテラシー向上の為、今の活動を始めたと仰っていましたが、ブロックチェーンという新しい技術と出会うきっかけはどういったものだったのでしょうか?


―サミさん
ファイナンシャルリテラシーを向上する為には、お金の歴史について触れることがとても重要です。例えば市場が上下した原因を探ることで似たような事が起こった時今後の予測を立てることができますよね。

私の義祖母が現在96歳なのですが、その間日本円の価値が0になった事が2度あります。第二次世界大戦ですね。このようにお金の価値は下がっては、新たなものが生まれるというサイクルがあります。我々の世代ではお金の価値が変わったことはありませんが、だからこそお金の歴史に触れることが重要なのです。このお金の歴史について知識を広める中で、ビットコインは避けて通れない話題です。ビットコインはインフレ等、金融問題の根底にある中央集権から脱する為に作られたものですが、この技術の何が凄いか、ということを説明する上で深堀をしていく内にブロックチェーンとハッシュグラフに出会ったということがきっかけです。

―コイン東京
なるほど、サミさんがこの業界に入ったのは「この技術は世界を変えるぞ!」という衝撃を受けたというものではなく、ブロックチェーンが持つ問題や解決方法を探るという地道な積み重ねが理由ということですね。


―サミさん
最初は「ビットコインなんてものがあるんだ」ぐらいの認識だったのですが、2017年の中旬ぐらいから本格的な勉強を始め、ハッシュグラフに出会ったことで初めて分散型台帳の可能性を確信しました。金融業界や自分の周りの人も、ブロックチェーンに対してマイナスなイメージを持っている人も多いですが、ハッシュグラフであればブロックチェーン自体が持つ様々な問題を解決することができると思いました。

カンファレンスにて公演中のSamiさん




ハッシュグラフがコンセンサスにおけるトップレイヤーになると思っています




―コイン東京 
それでは、ハッシュグラフの歴史について教えていただけますでしょうか。


―サミさん
はい、ハッシュグラフの説明に入る前に、改めて金融の歴史をお話しさせて頂きたいのですが、まだインターネットも電話もない時代、世の中の取引というものは全て人対人で直接行われていました。この方法は、信頼がおける人との取引は行えますが、見知らぬ人とは出来ません。

それからインターネットが発明され、見知らぬ人と取引を行えるようになりましたが、今度は信用と補償の問題が生まれました。そこから生まれたのが取引の間を取り持ち補償する第三者である企業です。言ってみれば政府も同じようなものですね。その後2009年に初めてブロックチェーンの技術が発明され、第三者を介さずとも取引ができるようになりました。この技術の凄いところはアマゾンや政府などの仲介者を挟まないという点にあります。

―コイン東京
インターネットを介して信用問題を解決しつつ個人間のみで取引が可能になったということですね。


―サミさん
その通りです。また、現在人口の70%はインターネットが持つ本当の力を享受できないと言われています。何故かというと、例えばソマリアの百姓が1$単位で取引できるように環境を整える企業はありませんよね?インターネットは様々な企業が基盤を作り上げてきましたが、それも限界があります。

ブロックチェーンが生み出した分散型台帳という基盤は、貨幣以下の単価での取引等今まで不可能とされてきた様々な事を可能にしました。ですが、そんな便利なブロックチェーンですがこの技術自体にも様々な問題があります。

―コイン東京
ブロックチェーンは不完全だと。


―サミさん
そもそも分散型台帳の特徴は非中央集権にあります。今まで間に入っていた第三者を排し、みんなで台帳を管理しましょうというものですね。その分散型台帳のコンセンサスアルゴリズムは大きく分けて5つに分かれます。まず一つ目は『リーダーベース』というアルゴリズム、2つ目は『PoW(プルーフオブワーク)』、3つ目は『PoS(プルーフオブステーク)』4つ目は『投票ベースのアルゴリズム』、そして5つ目が『ハッシュグラフ』です。

ハッシュグラフはインターネットを介して知らない人と取引をする為のプログラムということです。それをハッシュグラフはプライベートではなく、パブリックな台帳で実現しています。一つ一つのアルゴリズムが抱える問題点を検証すると、安心して任せられると感じたのがハッシュグラフです。

―コイン東京
仮想通貨と一言で言っても、その根底にあるものはそれぞれ違うということなのですね。


―サミさん
世の中では別種類の仮想通貨同士を比べていることが多いですが、それはリンゴとオレンジを比べているようなものです。プライベートな台帳であれば、取引がある程度早いのは当たり前です。何故ならプライベートは信頼できる人達だけで成り立っているから。パブリックは見知らぬ人との取引なので、同じ数でも質が違います。大事な問題はパブリックな取引でどういう風に同じスケーラビリティを図れるかということです。今までこの問題を解決できたものはありませんでした。

―コイン東京
サミさんのお話を簡単に纏めるとハッシュグラフという技術はインターネットを更に昇華させる新たな道筋ということですね。業界ではハッシュグラフがブロックチェーンと取って変わるという話もよく耳にするようになりましたね。


―サミさん
プルーフオブワークというアルゴリズムは現状これ以上スケールができない、という意味ではハッシュグラフがそれに変わることはあると思います。ですがビットコインや一つ一つのアプリがなくなるというわけではありません。ですので議論的には両方共存するというよりかは、徐々にハッシュグラフに寄っていくという形でしょうか。だからといって5年、10年後に全ての取引がパブリックな台帳に移るかと言えばそうではなく、よりハイブリッドな世界になるのではないかと思います。例えば電力を管理しているのは電力会社なのでそこはプライベートで問題ありません、そこからユーザーに向かう際はパブリックにするなど色々な部類の台帳を掛け合わせて使うということです。
またリーダーベースやプルーフオブワーク、プルーフオブステークはハッシュグラフに比べ劣っている部分もありますので、今後ハッシュグラフがコンセンサスにおけるトップレイヤーになると思っています。


いかがでしたでしょうか。こちらでヘデラ・ハッシュグラフ(Hedera Hashgraph)の日本代表サミ・ミアン氏のインタビューの【前編】は以上となります。【後編】では更にハッシュグラフの特徴について踏み込みたいと思います。また、独自トークンについてや、ブロックチェーン業界の現状など、興味深い話も多くして頂いていますので、ぜひ楽しみにしていてください。【後編】は近日公開予定です。

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