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  • 2018/10/08
  • コイン東京編集部

イーサリアム(ETH)の空ブロックマイニング数が637%増加、スパイマイニングが行われている―Decrypt Media

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イーサリアム(ETH)の一部のマイナーが、空のブロックを承認する「スパイ・マイニング」によって、不当な報酬を得ている、と海外のメディアDecrypt Media等が指摘しています。一部の採掘プールは、できるだけ多くのブロックを採掘して、利益を最大化しようとしているのかもしれません。

スパイ・マイニング

10月2日、CoinFi社のチーフ・データ・サイエンティストのAlex Svanevik氏はブログで、イーサリアムのネットワークで、トランザクションを含まない「空ブロック数の採掘数」が急増していると説明しました。

「9月初旬から、一部のマイナーが空のブロックを採掘し続けています。これらのブロックの平均生成時間は、トランザクションを含むブロックの平均生成時間よりも15%短い。このデータは、“スパイ・マイニング”が行われていることを示唆しています。」

〇空のブロック数(ETH)の推移 出典:Decrypt Media

ブロック上の取引を実際に処理することなくマイナーが報酬を得るテクニックを「スパイマイニング」や「SPVマイニング」と呼び、これにより、「空のブロック」が形成されます。これに加えて、セルフィッシュマイニング(2*)も採掘プールに活用されています。

2つの採掘プールEtherdigとF2Pool

詳細な調査の末、Svanevik氏は2つの採掘プールEtherdigとF2Poolのスパイ・マイニングデータを開示しました。

まず、採掘プール「Etherdig」は、過去3か月間に1,250個の空ブロックを採掘して、 3,750 ETH(約85万ドル)を得たと試算されています。

また、「F2Pool」は、ネットワークハッシュレートの13%前後を占めるETH市場で3番目に大きいマイニングプールです。F2Poolは、Etherdigよりも速い速度で空のブロックをマイニングしています。2日時点で、24時間で約100個の空ブロックを採掘しており、ETHネットワーク上の全ブロックの1.7%にあたります。なお、イーサリアムブロックチェーンは1日5,800ブロック、合計54万件を超えるトランザクションを処理しています。

〇F2Poolの空ブロック採掘 出典:EthereumWorldNews

2つの採掘プールは共に空ブロックを承認していますが、両者の性質は少し異なります。明確な違いは、Etherdigは空のブロックの専業マイナーであり、F2Poolは兼業である点です。

「スパイマイニング」を行うスパイマイナーは、トランザクションを含むブロックのマイナーより早く採掘できます。この行為はネットワークを遅くする可能性があり、ガス価格が急上昇する可能性があります。さらに、これが続くなら、より誠実なマイナーは他のトークンに移り、イーサリアムのセキュリティに影響を与えかねないと警告されています。

解決策

Decription Mediaは、過去に空ブロックが生じた事例を紹介しています。2015年から16年の2年間にわたって、ビットコイン(BTC)ネットワークは、約10万の空きブロックが採掘されました。当時、まだ小規模だった開発社エコシステムは、BTCネットワークのコア・コードをアップグレードして解決しました。

イーサリアムの開発者基盤は大きく(約250,000)、アップグレードは大変な作業です。Decrypt Mediaは、実際には多くの基盤の優秀な開発者が、迅速に対応するかもしれない、と述べています。

*なおF2Poolは、Decrypt Mediaの質問に返信していません。

その他:技術的な話

1*)スパイ・マイニング

Decrypt Mediaによると、より重要な問題は、セルフィッシュ・マイニングではなくスパイ・マイニングだという。

スパイ・マイニングは“SPVマイニング”を利用して、あるプールのマイナーが競合他社のプールに参加する状況を指すが、実際に採掘に参加する代わりに、ホストプールで作成された“ブロックヘッダー・ハッシュ”を奪い、その情報を自分のプールと共有する。

スパイマイニングとSPVマイニングの違いは、SPVマイナーは前ブロックのブロックハッシュ全体を持つ(自身のプールからブロックヘッダハッシュを倫理的に取得する可能性もある)。しかし、ブロックヘッダーハッシュだけをダウンロードする事を選択して作り直す。スパイマイナーはSPVマイナーでもあるが、スパイマイナーは常にダブルエージェントで泥棒です。

(2*)SPVマイニングとセルフィッシュマイニングを組み合わせることで、通常の状況下ではハッシュ・パワーに競争力がない採掘プールをメイン・チェーン上に立てることができる。

SPVという言葉は、(シンプル・ペイメント・バリデーション:単純な支払いの検証)の略で、トランザクションがブロック内に存在することを検証せずに、モバイルウォレットなどの「軽量クライアント」での使用を確認する、ビットコインプロトコルの仕組みです。

(3*)セルフィッシュマイニング

セルフィッシュマイニングは、マイナーがより多くのブロック報酬を得るために使用する一つの戦略です。ブロックチェーンをメインチェーンからはずし、プライベートに採掘したチェーンをメインチェーンよりも長くなるまで新しいブロックを隠しておく。これは必ずしも空ブロックの採掘を発生しないが、しばしば行われる。

通常、マイナーはトランザクション保持ブロックをチェーンに追加するために、前のブロックのブロックハッシュを必要とする。これは含まれるトランザクションがすべて有効であるかどうかを判断するためで、これにより他のマイナーに否定されなくなる。

つまり、マイナーがトランザクションデータを含むブロックを追加する場合、新しいブロックに二重支払いが含まれないよう、前のブロックの残りの部分をダウンロードして検証する必要がある。

しかし、空ブロックを掘る場合(SPVマイニングとセルフィッシュにより)、前のブロックからトランザクションデータをダウンロードして検証する時間をカットできる。“ブロックヘッダーハッシュ”をダウンロードするだけでよい。

これはプール内のマイナーが前のブロックを完了する前に、次のブロックの作成を採掘できるため効果的だ。セルフィッシュマイナーは、競合するチェーンよりメインチェーンを長くするためにこれを行う。

F2Poolは、トランザクションを含むブロックと空のブロックの両方を作成しているため、これを実行している可能性がある。

おそらく、トランザクションを含むSPVマイニングブロックは、特にセルフィッシュ・マイニングと組み合わせると危険性が高くなります。なぜなら、SPVマイナーが空のブロックの“ブロックヘッダーハッシュ”を信頼したことが判明した場合、一連のブロックが拒否され、すべての取引が逆転する可能性があるからです。


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