現在のイーサリアムは容量の85%で稼働しています。10月5日・6日に約600,000件/日の取引が発生したにもかかわらず、手数料は、年間を通して低い水準である1.6セント前後となっています。注目すべきは容量(Gas Use%)の50%前後で稼働している事です。単純に、50%の余力を残している事になります。
トランザクション数は価格と相関するとみられています。先行指標であるか遅行指標、または同時かは定かではありませんが、イーサリアムのトランザクション量の推移を見比べると、トランザクション量と価格チャートの関係性を確認できます。
最近のトランザクション(取引)数の急激なV字回復に、現在の所、価格の回復を伴っていない様です。9月12日に167ドルの低水準に達して以来、やや回復、その後は222ドル前後で推移しています。
例えば、9月29日以降、ETHの価格は比較的ライナーに推移している一方で、取引量だけが急増しています。
メディアTrustnodeは、この現象(トランザクションの増加)について利用可能なネットワーク容量に着目して仮説を立てています。
イーサリアムは現在、ガス使用量を約800万に制限(Gas Limit:ガスリミット)しています。ブロックサイズの制限と比較できますが、スマートコントラクトの取引はより多くのガスを消費するため、少ない取引で制限に達する可能性があります。
この種類の取引の一つにトークンエアドロップがあり、この夏の間に流行しました。しかし今ではこのエアドロップが薄れているように思えるので、イーサリアムの容量は、通常の環境(処理能力:約140万回トランザクション/日)に戻りつつある。
つまり、10月5日・6日に記録した600,000件のトランザクションは、容量制限の開放のために処理可能になった結果だと、Trustnodeは主張している。
前提として、イーサリアム(ETH)のホルダーが増えるほどトランザクションが増える。需要の増加は取引量に現れ、同様に価格にも反映される可能性がある。しかし、あくまで一つの推論に過ぎないと留意しています。
イーサリアムベースのハイパフォーマンスな分散型取引所Ethfinex Trustless(イーサフィネックス・トラストレス)が最近リリースされました。中央管理型の大規模な取引所Bitfinexの流動性の高いオーダーブックとオフチェーンで共有され、活発な取引が期待されます。Bitfinexを運営するiFinex社が運営するプロジェクトとして、イーサリアムの主流なアダプションへの動きがさらに押し進められました。
イーサリアム財団は、コンスタンティノープルと名づけられたネットワーク上の次の大きなハードフォークへ準備を進めています。10月9日に予定されたテストネットでのハードフォークは、DoS(Denial of Service)攻撃のために遅れました。メインネットでのフォークは11月以降になると考えられています。
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