COIN TOKYO

¥736,067
BTC -0.05%
¥23,368
ETH +0.21%
¥52.01
XRP +0.22%
¥50,625
BCH +0.22%
  • 2018/10/11
  • コイン東京編集部

ビットコインの最初のサイドチェーン「Liquid」がリリース、迅速で安全なトランザクションへ

このエントリーをはてなブックマークに追加
10日、米国の大手クリプト開発企業Blockstream社は、世界で最初のビットコインのサイドチェーンとして「Liquid Network」が稼働していることを発表しました。Liquid は、世界中の取引所、ブローカー、マーケットメーカー、金融機関のニーズに対応するための迅速で安全なトランザクション運用を目指しています。

この記事は、CoinDeskの常勤メンバーAlyssa Hertig氏が作成したものを元に編集しました。Alyssa氏はビットコインとブロックチェーン技術を専門とする作家兼プログラマーです。CoinDeskはDigital Currency Group(DCG)の子会社です。

高速で大量のBTCトランザクションを処理

2014年に設立されたトップレベルのビットコイン開発者によるスタートアップBlockstream(1*)社によってリリースされたLiquidは、サイドチェーン技術の最も進んだ実装とされています。

実際のビットコイン(BTC)ブロックチェーンをベースに構築されたLiquidは、大手企業の中で、高速で大量のBTCトランザクションを処理するために使用されます。

Liquidの開発期間はかなり長いものです。Blockstream社は2015年に最初にこのアイデアを発表。2017年5月、サイドチェーンのベータ版が開設され、BTCのメインネットワークでテストされました。そして今週、最終的にBlockstream社のすべてのパートナーは、これを実際の取引に使用できるようになっています。

最初のユーザー(ローンチパートナー)には、取引所、ブローカー、その他の機関を含む23のビットコイン企業が含まれています。彼らはサイドチェーンの管理を支援し、トランザクション送信にLiquidを使用します;

ビットバンク(bitbank)、ビットメックス(BitMEX)、ザイフ(Zaif)、Korbit、OKCoin、Bitfinexなどなど(2*)。

コインマーケットキャップによれば、大規模な取引所の多くは、ビットコインのトランザクション量の50〜60%を占めます。

Blockstream社CSOのSamson Mow氏は以下のように語っています:

「より安全かつ迅速に取引できるため、ビットコインのエコシステムは強化されるだろう。これは商用利用の準備ができています。現時点では、取引所の統合を待つのみです。」

Liquidの使用

技術的な話題では、Liquidはデジタル錬金術のような方法で動作します。

取引所はビットコインを「LBTC」(リキッド・ビットコイントークン)に変換します。これは実際のビットコインに固定されます。一度変換されると、取引所はメインビットコインチェーンより安全かつ迅速にお金を移動できます。

Bitfinex社CTOのPaolo Ardoino氏は、「トレーダーはスピードを求める。Liquidのインスタント決済により、当社のトレーダーはより速いビットコインの入出金、より効率的な裁定取引(アービトラージ)、さらにはタイトなスプレッドでより良い価格設定を実現できます。」と語る。

しかし、ビットコイン愛好家の間では警告がある事も事実です。誰もが手放しでLiquidに賛成しているわけではない様です。

Liquidは実際「本当の」サイドチェーンではない...少なくともBlockstream社にR&Dが期待された種類のものでは無い事が指摘されています。Blockstream社は、第三者機関のないサイドチェーンコインでビットコインをスワップできるサイドチェーンを構築する代わりに、いわゆる「federated sidechain:連合サイドチェーン」を構築しました。

連合サイドチェーンは、一連の企業(Blockstreamのローンチパートナー)による一括管理に依存しています。(昨年リリースされたホワイトペーパーで、特定のタイプの連合サイドチェーンのLiquid使用に関する技術について詳しく説明しています。)

〇Whitepaper「Strong Federations: An Interoperable Blockchain Solution to Centralized Third Party Risks」

この理由から、匿名のRedditでThePiachu氏らは、この技術を「革新的ではない」と批判しています。「Liquidは非常に興味深いプロジェクトのように見えるが、我々が求めるサイドチェーンではない」と書いています。

とはいえ、関与している企業にとってこの指摘はそれほど重要ではありません。一つの欠点を代償に、Liquidは悩ましい複数の問題を解決するのに役立ちます。資金を早く動かすことに加えて、パートナーはLiquidプラットフォーム上で、金融商品、法定通貨、または暗号資産を表すトークンを発行することもできます。

Samson Mow氏は、トークン発行に関して、イーサリアムのスマートコントラクトよりも、Liquidサイドチェーンが優れていると主張しました。

潜在能力

さらに今後数週間で、Blockstream社はLiquid トランザクションに特化したウォレットをリリースする予定です。同社のビットコインウォレットの「GreenAddress」は既にLiquidをサポートしています。ハードウェア・ウォレットの提供元、Ledger社とTrezor社もこの技術を採用する計画を発表しました。

〇ペグされたサイドチェーンにより、参加者は所有権の明確な証拠を提供し、資産を移転できる。

Blockstream社がこの構築にこれほど時間がかかった理由は?Samson Mow氏は以下のように述べています。

「高次な視点から見れば、Blockstreamは本来、双方向ペグのサイドチェーンの構築のために設立された。だからLiquidは実質的に私たちの会社の目的であると言えるでしょう。」

「数年かかったように見えますが、実際のR&Dは2年間です。ソフトウェアとハードウェアの両方でセキュリティエンジニアリングが必要なため、Liquidのようなものを立ち上げるのは難しい。急いではいけない。」

Mow氏は、同社がサイドチェーンの大きな計画に向かって、セキュリティについて配慮してきたと述べました。それはつまり、Liquid技術がビットコインのトータルトランザクションの大部分を運用する可能性があるからです。

Mow氏はCoinDeskに「潜在的に1日に何十億ドル相当のビットコインを取引する可能性がある」と述べた。

この技術は既にライブですが、Liquidプラットフォームがそれほどの規模に達するまでには時間がかかるでしょう。Blockstream社はより多くの取引所やウォレットをLiquidプラットフォームに統合するために取り組みます。

(1*)Blockstream(ブロックストリーム):Blockstreamは、新しいブロックチェーンベースのネットワークを導入している企業に、幅広いソフトウェアおよびハードウェアソリューションと専門的な専門サービスを提供している。主な革新領域は、ビットコインのブロックチェーンの機能を拡張するサイドチェーンにある(HPより)

(2*)Altonomy、Atlantic Financial、Bitmax、Bitso、BTCBOX、BTSE、Buull Exchange、DGroup、Coinone、Crypto Garage、GOPAX (operated by Streami)、L2B Global、The Rock Trading、SIX Digital Exchange、Unocoin、Xapo、XBTO。


関連記事

仮想通貨の最新情報をお届けします!

人気記事ランキングまとめ

もっと見る