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  • 2018/11/07
  • コイン東京編集部

Zcash(ジーキャッシュ)今後の将来性からマイニング・ウォレットまで徹底解説!

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誰からも管理されず、中央集権を持たない暗号通貨では、セキュリティ対策としての匿名性が大変重要な要素となります。
匿名仮想通貨の中でも最強と言われているZcash(ジーキャッシュ)は、そのあまりの匿名性のためにマネーロンダリングなどに悪用されるなどの問題もありますが、かのエドワード・スノーデン氏も「Zcashのプライバシー技術は、ビットコインの代替通貨になるだろう」と認めるほどです。
各国政府からも問題視されやすいZcashですが、今後の将来性を中心に、マイニング・ウォレットまで徹底解説していきます。

1.Zcash(ジーキャッシュ)とは

2016年に公開されたZcash(ジーキャッシュ)ですが、前身は2013年にスタートしているZerocoinプロジェクトです。このプロジェクトにより2014年にZerocashが開発され、そのまま現在のZcashプロジェクトが結成されます。

このプロジェクトの目的は、暗号通貨本来の匿名性(アドレスや送金した数量などが全世界に公開されないようにする)を強化したコインの開発であり、結果として完成したのがZcashとなり、通貨単位はZECです。

2018年10月時点では、仮想通貨時価総額ランキングで19位というところですが、マネーロンダリングに利用されるなど、各国政府からの規制がなければもっと上位にいるはずの実力を持つコインです。

1-1.ヴィタリック・ブリテン氏も顧問として参加するZcash(ジーキャッシュ)

イーサリアム(ETH)の考案者であるヴィタリック・ブリテン氏といえば、仮想通貨の世界では知らぬ人がいないほどの天才として有名ですが、何と、彼はZcash(ジーキャッシュ)プロジェクトチームの顧問になっています。

予てより、Zcashのテクノロジーを高く評価していた同氏は、イーサリアムのスケーラビリティの解決方法として、Zk-SNARKプロトクルを活用することにしました。

ヴィタリック・ブリテン氏は、2018年9月に開催された研究フォーラムで、Zk-SNARKテクノロジーを利用することで、プラズマやライデンといったレイヤー2の対策に頼らずとも、イーサリアムにおいて「毎秒最大500トランザクション」が可能になると述べています。

2.Zcach(ジーキャッシュ)の特徴について

それではZcach(ジーキャッシュ)が持つ特徴をポイントに分けて解説していきます。

2-1.ゼロ知識証明

Zcashは、ゼロ知識証明と後述するシールドトランザクションを活用することで高い匿名性を実現しています。

ビットコイン(BTC)の場合には、取引台帳であるブロックチェーンを活用すれば、「どのアドレスからどのアドレスにいくら送金したのかというトランザクションの情報」が第三者に公開されています。

これに対して、Zcashでの匿名送金は、ゼロ知識証明という理論をもとにしたZk-SNARKプロトクルを使用します。ゼロ知識証明とは簡単に言うと、「内容を伝えなくても、ある事実が真実であることを知識がゼロでも証明できる」という理論です。

つまり、どのアドレスからどのアドレスへいくら送金したかを第三者に公開しなくても、送金トランザクションの正当性が証明できることが、Zcashとビットコインをはじめとする多くの仮想通貨との違いとなります。

2-2.シールドトランザクション

Zcashのアドレスには、トランザクションアドレスとシールドアドレスの2種類があります。トランザクションアドレスは、ビットコインなど他の仮想通貨同様に残高が公開されるアドレスとして機能し、シールドアドレスでは残高は公開されません。

つまり、ゼロ知識証明とシールドアドレスを活用することでZcashは他の通貨よりも高い匿名性を確保しているのです。

2-3.匿名性通貨の中でも最強と言われるのは

ビットコインにも一定の匿名性は確保されていますが、アドレスが公開されるためにアドレスから情報が漏洩する可能性があります。

また、Zcash同様に匿名性の強い通貨は他にもありますが、特に、Zcash、Dash(ダッシュ)、Monero(モネロ)のことを匿名三羽烏と呼ぶこともあります。この三通貨を簡単に比較しておきます。

いずれの通貨も時価総額ランキング上位に付けており、匿名性通貨の人気のほどが伺えます。匿名性という部分については、Zcashは最強の通貨といっても良いでしょうが、それだけに、マネーロンダリングや脱税にも悪用されやすくなります。

政府による規制は、投資家が最も嫌う問題ですから、このあたりがランキング順位にもわずかながら影響しているのかもしれません。

2-4.エクイハッシュ

Zcashでは、エクイハッシュ(Equihash)と呼ばれるアルゴリズムが採用されています。このアルゴリズムは、ビットコインなどのマイニングで利用されている専用機器のASICでのマイニングができないため、一部のマイナーによりマイニング作業が独占されることがありません。

アルゴリズムによっては、ASICでマイニングをほぼ独占的に行うことが可能となり、度々51%攻撃などの問題も発生しています。この点、エクイハッシュの場合にはマイナーが独占することは難しく、多くの人が平等にマイニングに参加できます。

2-5.ICOしていないZcash(ジーキャッシュ)・マイニング中心

ICOで資金調達しておきながら、開発が中断したりする仮想通貨が後を絶ちませんが、実は、ZcashはICOを行っておらず、新規発行のZECはすべてマイニングによるものです。

しかしながら、Zcashをローンチした際にバグがある可能性を考慮して、しばらくの間はマイニング報酬を減額(当初はゼロ)する手法であるスローマイニングを採用していました。

そのようなことから、他の仮想通貨と比べると通貨供給量が低い状況となっており、インフレが発生しやすく価格が上昇しやすい通貨ともいわれています。

2-6.Zcash(ジーキャッシュ)概要

2018年11月7日時点で、1ZEC =14,895円というところです。

Zcashの価格は、他のコイン同様に2018年1月上旬に高値を付けてからは長期下落相場となっています。6月あたりから取引高が急増しているところが気になるところです。

3.Zcash(ジーキャッシュ)の話題のニュースについて

匿名性通貨としての実力はあるものの、マネーロンダリングなど犯罪にも悪用されているという、相反する問題を抱えるZcashの将来性はどう読めばよいのでしょうか。

3-1.JPモルガンとの提携と技術の実装

2017年5月21日、米国ニューヨークに本部を置く世界有数の銀行であるJPモルガンはZcashとの提携を発表し、当時としては大きな注目を集めました。

Zcashのゼロ知識証明をJPモルガンが開発するイーサリアム・ブロックチェーンを活用したプラットフォーム「Quorum」に統合しました。これは、「Quorum」のプライバシーの強化を目的としたものです。

Zcashのゼロ知識証明を活用したZk-SNARKプロトクルは、イーサリアムにも導入されましたが、Zcashの匿名性テクノロジーに高い関心が集まっているということでしょう。

3-2.2018年のアップデート overwinterとsapling

018年6月に、Zcashでは初となるoverwinterと呼ばれるソフトウェアアップデートのために、347,500ブロック目でハードフォークを実施しました。

今回のZcashのoverwintetrというハードフォークは、ビットコインなどで行われたようなハードフォークとは異なり、あくまで本年10月29日に実施予定のアップグレードsaplingのための準備段階となります。


saplingアップデートとは、現状の匿名性の高さは維持したうえで、取引速度をさらに向上させ、ネットワークのスケーラビリティ問題を解決することを目的に実施されます。

Zcash開発チームによると、ビットコインのライトニングネットワークや、イーサリアムのプラズマ、シャーディングなどの技術を開発し、スケーラビリティ問題の解決に向けての動きは出ているものの、現時点では根本的な解決には至っていない。

saplingアップデートは、スケーラビリティ問題を本質的に解決するはじめてのテクノロジーになるかもしれません。

3-3.ETHや他の通貨との連携

仮想通貨ですので、匿名性が求められるのは当然だと思われますが、匿名性のテクノロジーの中で最も注目されているのがゼロ知識証明を活用したZk-SNARKプロトコルです。

世界有数の銀行であるJPモルガンや、ビットコインに次ぐ時価総額を誇るイーサリアムで採用されているほどですので、今後、イーサリアム系の通貨をはじめ提携先も増えることが予想されます。

3-4.多くの著名人からも支持される

Zcashのテクノロジーは、JPモルガンやイーサリアムだけではなく、今では閉鎖されましたが、AlphaBayという世界最大のダークネットマーケット(闇サイト)でもZECによる決済が利用されていました。

ダークネットマーケットで利用されるということは、それ自体は犯罪に悪用される可能性もあるわけですが、それだけ仮想通貨としては信頼されていたということでしょう。

また、前述のイーサリアム考案者のヴィタリック・ブリテン氏はじめ多くの著名人の中からもZcashを称賛する声が上がっています。

(1)エドワード・スノーデン氏
アメリカ国家安全保障局(NSA)および中央情報局(CIA)の元局員で、個人情報収集の手口を告発したことで有名なエドワード・スノーデン氏は、ビットコインは素晴らしいがプライバシーが守られなければ安全とは言えない。Zcashのプライバシー技術はビットコインの代替通貨となりうるであろうと述べています。




(2)ジョン・マカフィー氏
大手セキュリティソフトの創設者ジョン・マカフィー氏は、自信のtwitterでMoneroとVergeとともにZcashを推奨しています。



4.Zcash(ジーキャッシュ)の今後や将来性は?

Zcash週足チャートからは、長期低迷相場が継続中というところですが、週足ボリンジャーバンドのバンド幅が狭まってきており、下落相場からレンジ相場への移行中とみえます。

また、直近では16,000円終えのところに21週移動平均線が壁として待ち受けており、上昇相場への移行のためには、何度も跳ね返されてきているこのボリンジャーバンドのセンターライン(21週移動平均線)を終値ベースで上抜けることが重要なポイントです。

ただし、センターラインを上抜けたところで、このセンターラインの向きが上向き(現在は下向きのまま)にならないケースでは、再度下抜ける可能性にも十分注意する必要があります。

ニューヨーク株式市場やNasdaq市場が高値を付けた可能性があり、世界的な低金利を背景とする大量の余剰資金の流れに変化が出る可能性がありますので、仮想通貨市場にも十分に注意しておきたいところです。

4-1.匿名通貨ゆえの課題

Zcashは最強の匿名通貨といわれているように、どのアドレスからどのアドレスへどのくらい送金されたかが公開されませんので、マネーロンダリング、脱税などの犯罪行為に悪用される可能性があります。

従って、各国政府からの規制は厳しく、いつ政府からの規制がかかるかという問題を常に心配しておく必要があります。

例えば、ネムの流出事件からマネックスグループ傘下に入ったコインチェックでは、これまで取り扱っていた通貨の中から、Monero、Dash、Zcashの匿名三羽烏の3通貨が外されることになりました。


これは、金融庁からの仮想通貨交換業としての登録を受けるためには、匿名性通貨の継続は難しいとの判断によるもので、金融庁としては、マネーロンダリング、脱税の温床ともなりうる匿名通貨には厳しく対応しています。

4-2.グレイスケール社の予測

仮想通貨予測大手のグレイスケール社は、2018年2月にZcashの価格は2025年までにおよそ62,000ドル(約694万円)を超える可能性があると予測しています。この予測自体は、暴落真っただ中の2月のものです。

ただし、その根拠としているのは、Zcashがオフショア資産全体の10%の受け皿になると仮定した場合に算出した数字です。

オフショアとは基本的には税金がかからない地域のことですから、そこにZcashが活用されるというのはあり得ないという話ではないでしょう。

5.Zcash(ジーキャッシュ)を買える取引所

以前は、コインチェックの販売所で売買できましたが、マネックスグループ傘下入り後に取扱通貨から外されたため、現在は、国内取引所では売買できません。



・Huobi
Huobiは、シンガポール、アメリカ、日本、韓国、香港にオフィスを構え、およそ130か国に展開するグルーバルな中国系の世界最大クラスの仮想通貨取引所です。

2017年12月には、日本のSBIグループと提携し話題となりましたが、提携は後に破談となりました。その後に、国内取引所のBittradeを買収し、日本の仮想通貨交換業に参入を果たしています。



・Binance
日本からも多くの人がアカウントを作成していますが、言わずと知れた世界最大の仮想通貨取引所です。中国から香港へ、そして現在はマルタに本拠を構えます。



・Bit-Z
ポストBinanceとの呼び声もたかい人気急上昇中の取引所です。今後要注目の海外取引所です。



・Coinex
世界初のビットコインキャッシュ(BCH)基軸の仮想通貨取引所です。BCH派の方はアカウント作成を検討しましょう。

6.まとめ

匿名系仮想通貨の中でも最強の匿名通貨といわれるZcash(ジーキャッシュ)ですが、それは同時にマネーロンダリングや脱税などの犯罪にも悪用される可能性があるという、諸刃の剣的な仮想通貨です。

ただし、その実力は折り紙付きで、匿名通貨のビットコインともいわれるZcashのテクノロジーはすでに世界最大規模の銀行であるJPモルガンや仮想通貨時価総額第2位のイーサリアムにも採用されています。

各国政府からの規制は悪材料となりますが、誠に自立分散型にふさわしい匿名設計となっており、オフショア資産として活用される可能性は十分あり、注目しておきたい仮想通貨の一つです。

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