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  • 2018/11/13
  • コイン東京編集部

台湾が仮想通貨とブロックチェーンの”世界の首都”となる-Marc Howard

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これは、台湾に移住し仮想通貨スタートアップを起業した米国人男性と台湾の仮想通貨の未来の物語です。

元記事:Marc Howard

仮想通貨とブロックチェーン技術の発展と仮想通貨業界全体のために莫大な投資を行っている島国に暮らすことを想像してみてください。

間もなく世界の仮想通貨の首都となるアジアの国家、台湾へようこそ。

台湾では今、ブロックチェーン、AI、IoTのイノベーションを目指すテック・スタートアップ企業が乱立し、彼らを支援するアクセラレータが急増しています。その中から、台湾テックアリーナ (Taiwan Tech Arena) のような「スーパーハブ」と呼ばれるアクセラレータが出現し、業界を牽引しています。彼らは年間100社のスタートアップ企業を生み出し、今後3年間で300社の海外展開を計画しています。

台湾でのブロックチェーンとAIの成長が著しいことから、アジア最大の技術アクセラレータの一つであるアプワークス (AppWorks) は、最近、この2つの技術に特化することを発表しました。市場には36億ドルのネットワーク評価額と6100万ドルの資金が投入され、台湾での起業にはこれまでにない追い風が吹いています。

国立台湾大学(NTU)のような世界のトップクラスの技術大学では、タレントに事欠きません。 NTUは全世界の28,000の大学のうちトップ1%の94位にランクされています。 台湾の識字率は98.7%で、世界のトップを誇っています。

ハイレベルのイノベーションとタレントがこの小さな島から出現するのは俄かには信じ難い事実です。台湾全体の人口は、上海、デリー、東京などの都市の人口にも満たないわずか2300万人です。

台湾は起業家に優しい

私は当初、台湾で起業することにそれ程大きな期待をしていませんでした。住み慣れるのにも数年はかかると思っていました。しかし、私は1年も経たないうちに基本的な中国語を話すようになり、起業家ビザを取得し、人工知能と仮想通貨の分野の統合という野心を持つスタートアップを起業することができました。

台北には、ビットコイン、イーサリアム、リップル、ライトコイン、ビットコインキャッシュで支払いが可能なカフェがあります。

米国で設立したスタートアップ企業を離れてから、私は次の居場所を世界地図にダーツを投げて決めることにしました。私は、人々が親切、開放的、食事がおいしい、穏やかな気候、交通の便が良い、自転車に乗りやすい、環境が良い、ハイテク、そして比較的生活費が安いという点で評判がいい都市に住みたいと思っていました。

住んでいたワシントンDCと台北を比較してみると、ワシントンDCで100,000ドルが必要な生活水準を台北では約60,000ドルで維持できることが判りました。

台北は非常に現代的な都市にもかかわらず、米国ではほとんど知られていません。米国に一時帰国したとき、周囲の人々に台湾に住んでいることを話しても、ほとんどの人は台湾のことを聞いたこともなかったのです。私の母でさえ、「それってタイのこと?」などと聞いてくるのです。しかし、私にとって台北は、これまで住んできたマイアミ、ベルリン、バルセロナ、イスタンブール、ホーチミンをミックスしたような都市です。

台湾の「仮想通貨国会議員」との出会い

台湾の国会議員であるジェイソン・スー(Jason Hsu)氏は、イーサリアムの創設者、ヴィタリック・ブテリン氏に「仮想通貨国会議員」と呼ばれています。ジェイソン氏はブロックチェーンと仮想通貨の熱烈な支持者で、自主規制組織(SRO)で仮想通貨取引のガイドラインを作成しました。

私は台北のテックアリーナ(アジア最大のスタートアップハブの一つ)でジェイソン氏と面会の機会を得ました。彼は典型的な政治家とは違って、起業家的な考え方を持ち、有言実行の人物です。

ジェイソン氏は最近、ブロックチェーン空間のグローバルな思想を持つリーダーにデジタルトークンを分配する「ワン・クリプト・ワールド(OCW)」イニシアチブを立ち上げました。OCWの供給は、わずか1,000トークンに制限されています。OCWはERC-20経由で発行され、価値はなく、取引所では取引されません。

「ワン・クリプト・ワールドは、トークンと言うよりバッジに近いもので、私が推進している政策、イニシアチブ、法律への支持の証拠となります」とジェイソン・スー氏は語っています。これまでに、ソウル市長やブロックチェーンのパイオニアでジェイソン氏の友人であるヴィタリック・ブテリン氏などの世界のリーダーに、この限定トークンが贈呈されています。

ジェイソン・スー氏とヴィタリック・ブテリン

フィンテック業界出身のジェイソン氏ですが、現在は台湾を「ブロックチェーン島」に変える取り組みをリードしています。 現在、世界のブロックチェーン企業200社の台湾移転を促進するに「特別経済区」プロジェクトが進行中です。同氏はまた、台湾のブロックチェーンスタートアップ企業と協力して、台湾市民がブロックチェーン上でビザを取得できる「台湾グローバルID」と呼ばれるデジタル・アイデンティティ・ソリューションを開発しています。

タイミングを間違えると、ブロックチェーンはフィンテック業界を混乱させる可能性があります。私が台湾で「アルゴファイブ (AlgoHive) 」を立ち上げる前に米国で最後に携わったスタートアップは、予防医療をサポートするAIベースのバーチャルアシスタント、これはフィンテック業界に属していると言えます。

機械学習、ブロックチェーン、投資の組み合わせは大きな力となり、クラウドソーシング予測アルゴリズムから分散型取引所まで、多くの新製品やスタートアップ企業に門戸を開き、先見的なGauthier Zuppinger氏と私が提案している分数所有権トークンなどの新しい仮想通貨資産クラスを生み出しています。これらの新しい技術が社会に浸透し、社会がその恩恵を受けるまでに、そう長くはかからないでしょう。

台湾の革新的な仮想通貨取引ルール

株式市場と同様に、仮想通貨取引は取引所によって可能になります。台湾の仮想通貨取引所はスタートしたばかりで、1日の取引額は隣国韓国の125億台湾ドル(4,600万ドル)に対し1億台湾ドル(325万ドル)と発展途上の段階にあります。

一方、1日の平均株式取引額は、1,400億台湾ドル(約45億ドル)で、これは韓国に近い金額です。これは台湾では従来の株式から仮想通貨への富の移行が拡大する可能性があることを意味します。

台北で最近開催されたグローバル・ブロックチェーン・スマート・アプリケーション・フォーラムでの講演で、デビッド・パン (David Pan) 氏(エースエクスチェンジ (ACE Exchange) CEO)は、台湾政府がデジタル通貨を一種の商品とみなし、ICOを容認したと語りました。さらに政府は、デジタルトークン取引所の事業者による自己規制措置を推進するとともに、関連する監督メカニズムを構築に努めていると述べています。これは、台湾が仮想通貨ガバナンスにおける世界的リーダーを目指していることを意味します。

台湾の仮想通貨とブロックチェーンの未来

台湾はまだ完璧ではなく、まだまだハードルはがあり、多くの課題がブロックチェーンと仮想通貨の普及を妨げています。仮想通貨価格の激しい変動、悪意あるICO、取引所ハッキング、細かいブロックチェーンの問題は、すぐに解決できるものではありません。さらなる浸透に向けて重要なのは、ブロックチェーンが今日の世界に、透明性、セキュリティ、プライバシー、分散化をもたらしているという事実です。

私は、ジェイソン氏をはじめとするブロックチェーン業界のリーダーが現在台湾向けに検討している以下のイニシアチブに期待しています。

1. 株式市場、政治などの分散型予測プラットフォーム
2. 分散型カルテ管理
3. デジタルコンテンツの所有権証明
4. 資産のデジタル化:偽造防止対策の改善
5. 消費者のプライバシーを保護するデジタルアイデンティティの提供
6. すべての家庭と企業への分散型インターネットとコンピューティングリソースの導入
7. 会社設立、証券/所有権の転送、ガバナンスのデジタル化
8. デジタル証券取引:所有権と転送
9. 文書/契約のデジタル化と転送のための所有権証明
10. 電子商取引と製造での受発注を容易にするスマートコントラクトITポータル
11. デジタル資産の販売/購入の際の所有権と市場の証明

台湾だけでなく、世界中で仮想通貨とブロックチェーンの普及に向けた努力が続けられています。私も台湾からこのムーブメントをサポートしていこうと思います。


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