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  • 2019/04/10
  • 2019/04/10
  • コイン東京編集部

EMURGOの技術リーダーのセバスチャン氏に独占インタビュー!

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世界的なブロックチェーンプラットフォームのCardano。前回の児玉氏のインタビューに続き、EMURGO技術分野のリーダーのセバスチャン氏に独占インタビューを行いました。現在推し進めているプロジェクトについて、そしてブロックチェーンの未来について、エンジニア視点で様々なお話をして頂きました。

EMURGOについて
EMURGOはCardanoブロックチェーンの導入を促すだけでなく、Cardanoの分散型ブロックチェーンエコシステムを採用しているプロジェクトや組織を構築し、投資やアドバイスを行うことによってADAの価値を高めます。ブロックチェーンの研究開発から得た専門知識および業界パートナーとのグローバルなネットワークを活かし、ベンチャー企業の支援を行っています。

児玉氏インタビュー:https://cointyo.jp/article/10006476

―コイン東京
本日はよろしくお願いします。
セバスチャンさんはEMURGOの中でどういった業務を務めていますか。


―セバスチャン
EMURGOの主な業務内容は、アクセラレーター事業・アドバイザリー事業・教育事業・システム開発事業です。
私の注力するのはシステム開発事業で、CTOであるニコラスと共に、EMURGOとしてどのプロジェクトや機能の実装するかを優先順位付けしてから開発に取り掛かっています。

そして実際にCardanoの開発チームにお願いをしたり、開発パートナーであるIOHKが発表した論文などを、Cardanoのチームに解説をして、チームの技術理解を深める手助けをしています。

直近のCardanoブロックチェーンの開発をどう我々のプロダクトに反映するかについて、開発パートナーであるIOHKと協議し、相互に理解することと、コミュニティーがプロジェクトや開発の方向性が理解できるよう、わかりやすく説明することに多くの時間を割いています。

―コイン東京
セバスチャンさんはエンジニアでもあり技術分野でのリーダーでもあるということですね。Cardanoでお仕事を始める前はどういったことをされてきたのでしょうか。


―セバスチャン
Cardanoに入る前はマイクロソフトのシアトル本社で働いていました。マイクロソフトではBingという検索エンジンに携わっていました。

―コイン東京
ブロックチェーン技術とはマイクロソフト在籍時に出会われたのでしょうか。


―セバスチャン
ブロックチェーン技術との出会いはマイクロソフトに入社する前、2014年のことでした。私が大学生の頃、弟の友人でブロックチェーンに興味を持っている人がいて、弟から紹介を受けたことで自分もブロックチェーンの分野に興味を持つようになりました。まだ大学生だったので、投資などはあまりやっていませんでしたが、インターネットで技術に関する情報などを集めていましたね。

情報を調べている中でCardanoの活動に興味を持ちました。最初はCardanoのコミュニティメンバーとして活動をしていました。

IOHKが発表している論文は数学的な面も多く、数学を専攻していない技術者は理解するのが大変なのではないかという考えに至り、Youtubeにチャンネルを開設して技術解説の動画などをアップしていました。

―コイン東京
コミュニティメンバーから活動を始めたのですね。


―セバスチャン
そうですね。ただIOHKの論文やコードを一通り読んで解説動画を作るのは、マイクロソフトで働きながら続けるにはかなり難しいのではないかと感じるようになりました。今後の活動について考えているところに、EMURGOのCTOであるニコさんから「是非ウチで仕事をしてくれないか」とお誘いを頂いたので、EMURGOで働くことに決めました。

―コイン東京
自分が好きで活動していたものが仕事に繫がったということですね。ちなみにセバスチャンさんから見て、普通のエンジニアとブロックチェーンエンジニアの違いはどういった部分なのでしょうか。


―セバスチャン
マイクロソフトは大きな会社なので、エンジニア一人一人が自分の業務に集中するだけで良かったのですが、ブロックチェーンに関わるエンジニアは、技術自体が発展途上ということもあり、自分の仕事だけでなく業界全体の動向を見ないと自分や会社の成長に繋がらないという部分が大きな違いかなと思います。

―コイン東京
プログラミング技術だけではなく、業界に対する観察眼も必要になるのですね。セバスチャンさんは、EMURGOという会社のどの部分に魅力を感じているのでしょうか。


―セバスチャン
マイクロソフトに入社する前からブロックチェーンの存在を知っていましたが、当時のブロックチェーンプロジェクトは短期で無くなってしまうものも多かった為、仕事として関わることを躊躇っていました。

ですが、Cardanoは一つ一つの技術開発をしっかりと行いプロジェクトの基盤作りが確固たるものとなっている為、例え不慮の事故が起こってプロジェクトが無くなってしまっても、自分たちがやってきたことは間違いなく後世に残り続けるという部分に魅力を感じました。EMURGOのエンジニアとして、開発しているプロダクトも同様です。


「EMURGOの活動としては、私たちが今後の影響を考えていくのではなく、世の中を良くしたいという考えを持つ様々なプロジェクトに対してできる限りの支援の行っていきたいと考えています」-セバスチャン氏


―コイン東京
Cardanoの活動方針や基盤に大きな魅力を感じているのですね。セバスチャンさんは今後ブロックチェーン技術が世の中にどういった影響を与えていくと考えているのでしょうか。


―セバスチャンさん
その点は多くの人が予測をしている難しい質問だと思うのですが、EMURGOの活動としては、私たちが今後の影響を考えていくのではなく、世の中を良くしたいという考えを持つ様々なプロジェクトに対してできる限りの支援の行っていきたいと考えています。

例えば最近の流行として発展途中の国の国際送金やインフラなどのシステムを構築するというものがありますが、私はそういった国々を訪れたことがないので、本当に必要とされているものが何なのかを判断することは出来ません。

ですので、私たちは優秀なプラットフォームを用意して、様々な問題を解決する多くのプロジェクトが活動できる場を提供していきたいと思っています。

―コイン東京
EMURGOが世界を変えていくというわけではなく、そういった信念を持った人が活動しやすい基盤を作っていくということですね。

ブロックチェーンに関してもう一つ質問なのですが、ブロックチェーン技術には様々な課題があるという話をよく耳にするのですが、セバスチャンさんから見てブロックチェーンの技術や業界が持つ課題はどういった部分にあるのでしょうか。


―セバスチャン
一番足りていない部分は研究だと思います。最近でもハッキングやセキュリティ侵害、ブロックチェーン自体が機能しなくなったというニュースを耳にします。

こういったニュースの影響で、普段ブロックチェーンや仮想通貨と触れる機会のない初心者の人の、技術への不信感がどんどん強まっています。

今後技術が発展していく上で、多くの人に知ってもらうことと、安心感を持ってもらうことは必要不可欠になるので、プロジェクト一つ一つが自身の技術に対する研究を深めていく必要があると思っています。

―コイン東京
ありがとうございます。それではCardanoのプロジェクトについてお話を伺いたいのですが、先日リリースされたYoroi wallet(ヨロイウォレット)についてお話を伺えますでしょうか。


―セバスチャン
Cardanoには元々ダイダロスウォレットというものがあるのですが、これはフルノードと呼ばれ、ブロックチェーンを全てダウンロードする必要がありました。ブロックチェーン自体膨大なデータ量があるので、スペックの低いパソコンだとうまく動作しない可能性もあるという欠点があります。

ですので、フルノードではなく、クロームや携帯アプリで気軽に使うことが出来るライトウォレットとしてヨロイウォレットが開発されました。ヨロイウォレットを使うことによって今まで以上にCardano(ADA)を気軽に使うことが出来ます。現在、クローム版は5つ星評価を受け、iOSやandroidアプリ版をリリースし、ハードウェアウォレットLedgerとの統合も完了しました。

―コイン東京
セバスチャンさんはヨロイウォレット以外で参加したプロジェクトはございますか。


―セバスチャンさん
ヨロイウォレットの他には理解するのが難しいIOHKの専門的な論文の解説など、外部の人だけでなくCardano内部の人の知識を深めるような業務に多く携わっていますね。Cardano内でのエバンジェリストという表現が一番しっくりくるかもしれません。

―コイン東京
ありがとうございます。それでは次が最後の質問になるのですが、今ブロックチェーンエンジニアを目指そうとしている人も多いと思うのですが、そのような人たちに向けて何かアドバイスなどございましたらお伝えいただけますでしょうか。


―セバスチャン
暗号技術は一から勉強しようと思うと専門用語、専門技術が多く大変なことも多いと思います。どんな業界、どんなプロジェクトをやりたいかによって学ぶことが変わってくるので一概には言えませんが、まず最初はCardanoが提供しているような、既存のAPIやプラットフォームを活用してみることが良いのではないかと思います。

やみくもに情報を集めるのではなく、まずブロックチェーン技術自体に触れてみた方が、自分のやりたいこと、やるべきことが明確になるかもしれません。

参考に、Cardanoのコースを持っている教育サイトClioを紹介しておきます。

Clio公式:https://edu.clio.one/

―コイン東京
本日はありがとうございました。


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