COIN TOKYO

  • 2019/05/20
  • 2019/05/19
  • コイン東京編集部 コイン東京編集部

ビットコイン市場のMarket Depth(市場の厚み)は4,100 BTCーBinanceリサーチ

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5月17日正午過ぎ、仮想通貨取引所Bitstampのビットコイン(BTC)の価格は数分以内に約7,700ドルから6,200ドル(682,000円)に急落しました。これは市場全体のBTC価格に影響を及ぼし、大きな波紋を呼びました。関連して、メディアHackedは仮想通貨市場で常態化している「スプーフィング(見せ玉)」の問題を投資家に提起しました。

3,650 BTCの売り注文とデリバティブ市場への影響

Bitstampの大口トレーダーは、ビットコイン市場の流動性が最も弱い時(日本時間12時前後)に、3,645 BTC(約25億円)の売り注文を出しました。

BTCの値動き@Bitstamp 出典:トレーディングビュー

仮想通貨市場のスプーフィング(見せ玉)

Hackedによると、Bitstampで起きた買い注文の動きは、仮想通貨市場における見せ玉の代表的な傾向を示しています。

上図を見ると、注文が約定するにつれて売り注文の壁が下がったことがわかります。BTC価格が7,500ドル、7,000ドルを下回り、6,200ドルに至るまで続きました。結局、売り壁ははるかに低い価格で完全に消化されました。

価格が6,200ドルに達すると、Bitstampに1100万ドル(約12億円)の大型の買い注文の壁が設置されました。これにより、BTC価格は7,000ドル台まで即座に回復した様です。

おそらく、この行動の背後にいる人は価格に影響を与えようとしました。通常、大量のBTCを売却したい場合、市場への影響が限定的かつ最良の価格で捌けるOTC(相対取引)を利用します。また、売り壁が現れた直後に買い壁が表れたため、一連の注文は同一のパーティーによって高度に調整されている可能性があります。

そして、これは逆も起こり得ます。一意のトレーダーが非流動的な時間帯に大量の買い注文を出しため、似たような事が4月にも起こりました。4月2日、BTC価格は1時間で約4,200ドルから5,000ドルに上昇しました。

Coinmetricsは、アクターが価格への影響を最大限に高める方法で取引したと見ています。アクターは日本時間の13:23に、最初にHitBTCで122 BTCを購入。その後1時間以内に、CoinbaseとBifinexで大量の買い注文を処理しました。BTCの急な値上がりは先物市場でショートスクイーズを誘発しました。


見せ玉は伝統的な金融市場では違法とされています。しかし、仮想通貨市場の規制環境では、クジラ(大口投資家)はまだ野放しにされています。先物市場のビットコイン価格はスポット価格を追跡しているため、BTCを大量に保有しているクジラは、先物市場に有利に影響を与える可能性があります。

例えば、5月17日のBTCの値動きは大量のロングポジションのロスカットを引き起こしました。Bitstampの価格は、デリバティブ取引所BitMEXの「ビットコイン永久スワップ(XBT)」の指数の50%を構成しています。


ビットコインのMarket Depth(市場の厚み)

仮想通貨市場は依然として市場操作の影響を非常に受けやすい様です。Binanceリサーチの報告によると、現在の市場全体のビットコインのMarket Depth(市場の厚み)は4100 BTCです。これは、BinanceやCoinbaseなど、主要な10の取引所のBTC価格±1%売買注文の合算値に基づいています。個別の流動性は単純計算でも10分の1です。


Binanceによると、昨年11月以来、BTCの流動性は順調に増加傾向にあります。しかし、それでも2018年夏時点の半分程度に過ぎません。

出典:vcdepth.io/coins/bitcoin-btc

大規模な機関投資家が参入して市場に十分な流動性が生まれるまで、同様の事態は再発すると考えられます。そのため、トレーダーは自分自身で資産を護る必要があります。容易に考えられる対策には、過度なレバレッジを控える事、ロングショート比率に気を配る事等があるでしょう。

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