COIN TOKYO

  • 2020/03/14
  • 2020/03/14
  • コイン東京編集部

ビットコインは初めて不況を経験、「2008年の創成期に経済環境が似てきている」と指摘も

ビットコインは、2008年の大不況の最中に作成されました。作成以来、初めて世界は弱気市場を迎えようとしており、市場環境は2008年と非常に似てきています。ビットコイン・ジャーナリストのZachary Mashiach氏が指摘しています。

ビットコインは初めて不況を経験

ドメイン名bitcoin.orgは2008年8月18日に購入され、ビットコインのホワイトペーパーは2008年10月31日にリリースされ、ジェネシスブロックは2009年1月3日に生成されました。

ビットコインの発明者『サトシナカモト』は、中央銀行が数兆ドルを自由に印刷できることが通貨価値を切り下げると予見しました。ビットコインは固定供給量が2,100万枚に制限されており、中央管理者がいないため自由に増刷できません。ビットコインによって、世界は中央銀行のマネープリンティングで切り下げられない通貨を手に入れました。

2008年以来中央銀行によって数兆ドルが発行され、消費者物価指数(CPI)データによると、23%のインフレを受けました。ただし、年間インフレ率は約2%に過ぎず、ビットコイン作成から11年間に株式市場は強気相場にあったため、ビットコインは脇役に甘んじていました。

現在、世界経済はコロナウイルスの影響で圧力が拡大しており、直近1か月で米国の株式市場は最高値から20%下落し、弱気市場に入りました。ダウ・ジョーンズ工業平均(DJIA)は3年間の株式市場の利益を失いました。10兆ドル以上が世界市場から一掃されています。

大不況のときと同じように、世界中の中央銀行は数千億ドルを印刷して対応しています。連邦準備制度(FRB)は今月、短期金融市場に2日間で1兆5000億ドル、日本円で150兆円を超える資金供給を行うことを決めました。株価暴落を止めるため、より極端な手段も期待されています。

つまり、サトシがビットコインを作成した当時の条件が揃ってきており、経済を救うために数兆ドルが印刷される可能性が非常に高く、中長期的に法定通貨を切り下げる可能性が高まっています。というのが、Mashiach氏の主張です。

世界の中央銀行がお金を増刷しようとする中で、固定供給量が2,100万枚に制限されている ビットコインのインフレ率は現行の3.66%から、5月の半減期を経て1.88%となります。オランダの暗号アナリストPlanBによると、ビットコインの希少性に基づく価格算定モデル『ストックツーフロー』はまだ機能しています。

PlanBは最近の40%のクラッシュを経てもなお、ビットコインが10万ドルに達する軌道上にあると確信しています。


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