【参考】マネーグラム、仮想通貨XRP(リップル)ベースの送金ルート拡張に意欲
匿名の情報筋によると、ウエスタンユニオンによるマネーグラムの買収契約はまだ確定しておらず、実現しない可能性もある。仮に実現すれば世界トップ2クラスの送金会社となるだろう。2019年にウエスタンユニオンはCtoC事業で44億ドルの収益を計上した一方、マネーグラムの送金事業収益は11億ドルに上った。
新型コロナウイルスに対応する政府によるロックダウンの影響でオンライン決済の利用が増加している。マネーグラムの決算報告によると2020年第1四半期にオンライン送金は同社全体の18%を占めた。
リップル社は2019年6月にマネーグラムと提携して3000万ドルの初期投資を行った。11月に2回目の2000万ドルの追加投資を行った。結果、リップル社はマネーグラムの発行済み普通株式の9.95%を所有し、無議決権株式ベースで約15%を所有している。
マネーグラムは、リップル社の送金ソリューション『ODL(On-Demand-Liquidity)』を導入し、XRPトークンをブリッジ通貨に使用して流動性コストの最小化を図っている。米国とメキシコ間のODLルートで、昨年12月までに1億ドル以上を送金した。
5月1日の2020年第1四半期の決算説明会で、マネーグラムのアレクサンダー・ホームズCEOは、リップルとのパートナーシップに満足していると表明した。「サービス品質とパフォーマンスから見た機能の観点からは、非常に良い四半期でした。明らかにこれまでのところパートナーシップは非常に成功しています」。同氏は追加の送金ルート、及びサービス展開に意欲を示した。
PaymentsSourceによると、Covid-19の影響で過去2か月間にマネーグラムのデジタル取引が急増した。4月のオンライン送金は、マネーグラム全体のトランザクションの28%に拡大した。そして、オンライン送金の80%以上がモバイルデバイスを介して行われた。
マネーグラムの時価総額は1億6,430万ドル、今回の報道で6.15%の株価上昇となった。ウエスタンユニオンも株価も3.45%上昇し、現在の市場価値は85億ドルとなっている。
マネーグラムとウエスタンユニオンはブルームバーグの報道に関するコメントを控えている。
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