ビットコインに対するシティバンクの主張の根拠には、世界の基軸通貨である米ドルの価値の切り下げがある。シティバンクのマネージングディレクターで元FXアナリストのトム・フィッツパトリック氏は、レポート『Bitcoin: 21st Century Gold』の中で、1970年の金市場とビットコインの類似性を指摘している。
1970年代の金の強気相場の足場は1944年に築かれました。第二次世界大戦後の45カ国がブレトン・ウッド協定に署名し、1973年まで金を主体とする世界の通貨相場を形成しました。これは、米ドルを金と同等の基軸通貨とする体制を構築しようとしたものです。
しかし、世界的な工業化とドルの『インフレ』により、金や他の通貨への嗜好が高まり始めた。このため、1970年にはゴールドラッシュが起こり、人々は紙幣を貴金属に交換しようと殺到しました。このため、1971年にリチャード・ニクソン米大統領が金本位制を取りやめ、現在のような変動相場制に移行しました。金の価格はその後の50年間、大幅に上昇しました。
レポートでフィッツパトリック氏は、2011年~2013年までビットコインが555倍に上昇した最初の強気サイクルは、通貨インフレと米ドルの価値の切り下げに起因したものと指摘している。「ビットコインのムーブメントは、(2008年の)金融危機の余波の中で起こりました」。
そして現在、新型コロナウィルスと政府の金融・財政対応が、1970年代の金と同様の市場環境を作り出している。各国政府は、GDPと雇用数字が回復するまで財政出を躊躇しないと明言している。
フィッツパトリック氏はまた、チャート分析で2021年12月までにビットコインの価格が318,000ドルになると予測した。
ビットコインは4年間の強気と弱気相場のサイクルを繰り返してきた。現在は2011~2013年以来の上昇平行チャネルにあり、2021年12月には、2018年3,200ドルの安値から102倍に成長するとみている。
This is the way... https://t.co/GDLEYifaON
— Alistair Milne (@alistairmilne) November 13, 2020
「価格行動はシンメトリカルで、チャネルのようなものを形成し、過去7年間と同様に、前回の強気相場(2017年)に似たような時間枠の上昇ムーブを迎えている。」
【コイン東京専任プロトレーダーによる今後の価格分析】
ビットコイン(BTC)は上値の更新を続ける!今後の展開は?ビットコイン(BTC)の今後を価格チャートから分析【11/17】
リップル(XRP)第1関門突破!30円越えは上昇トレンド開始のサインとなるのか?
仮想通貨ニュースサイトのコイン東京では、ビットコインやリップル等仮想通貨にまつわる最新速報やプロトレーダーによる仮想通貨価格チャートの分析&解説、注目プロジェクト等のインタビューなど様々なコンテンツをお届けしています。