COIN TOKYO

  • 2018/02/24
  • 2018/02/24
  • コイン東京編集部 新崎優太

ビットコインのチャートで検証!移動平均線は仮想通貨トレードに有効か!?

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テクニカルチャートにおいて、最もポピュラーで使いやすい手法が移動平均線です。移動平均線は決められた一定期間の価格の平均値をグラフにしたものです。移動平均線を用いることで現在のトレンドを見極めることができるのです。実際に2月24日のビットコインチャートを使いながら、みていきましょう。

移動平均線とは?

チャートをみていると、ローソク足の動きに合わせて引かれているラインをよく目にします。この多くが移動平均線と呼ばれるものです。移動平均線は、ある一定期間の価格を平均し、その平均値をラインにしたものをいいます。5日移動平均線であれば5日間の平均値、25日移動平均線であれば25日間の平均値をラインにしたものです。

移動平均線は日頃のローソク足の平均値をラインにしたもののため、ローソク足をみるよりも、現在の価格の動きを視覚として捉えやすいようになっています。

移動平均線で使われる一般的な日数

移動平均線の設定を5日にすれば移動平均線、12日にすれば12日移動平均線となり、日数ごとに平均値も変わるため、ラインが変化していきます。一般的に市場で多く使われるのが5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線です。

ここで重要となるのが、世界の市場で最も多く使われている日数が、取引判断のものさしになっているということです。自分自身が、市場であまり使われていない日数の平均線で判断していたとしても、世界の人達が別の日数の平均値で判断していたとしたら、現在の価格の価値観がずれてしまいます。そうなってしまうと、多くの市場参加者が移動平均線のシグナルで買いのアクションを起こしたとしても、価値観のずれてしまっている人ではそのタイミングに合わせることができなくなります。最悪真逆の判断をしてしまう可能性もあるのです。

ビットコインチャートに合わせて移動平均線でトレンドを把握する

これは2月1日より2月21日の4時間足チャートです。実際に5日移動平均線と25日移動平均線、75日移動平均線を弾いてみました。5日移動平均線は短い期間の平均線のため、ある程度ローソク足に寄り添うようにラインが引かれているのがわかります。2月1日の段階では全ての移動平均線が下向きにラインが引かれており、下降トレンドということがわかります。更に2月9日で25日移動平均線は上昇トレンドへ、2月15日で75日移動平均線は上昇トレンドへ切り替わったことがわかります。

移動平均線が上値抵抗性、下値支持線の役割を持つ

25日移動平均線や、75日移動平均線はトレンドラインを示すと同時に現在の価格の上値抵抗線や、下値支持線の役割を持つことがあります。上昇トレンドの場合、移動平均線は下値支持線となり、このラインにぶつかると反発し、再び上昇する現象が多くみられます。同様に下降トレンドの場合は、移動平均線が上値抵抗線となり、このラインにぶつかると反発し、再び下降していくということになります。逆に上値抵抗線や、下値支持線のラインを突き抜けた場合、トレンドの逆転が起こる可能性が高まるのです。

ビットコインチャートに合わせて上値抵抗線、下値支持線を意識してみる

先ほどのチャートと同じ、2月1日から本日までの4時間足チャートです。引いてあるラインは25日移動平均線です。これをみると、2月頭から下降しているローソク足は、4日時点で移動平均線のラインで反発を起こしています。これが上値抵抗線の役割です。6日も同様に勢いのある上ヒゲがみられますが、結果、移動平均線より下にローソク足が位置しています。

8日には遂に上値抵抗線を突き破り、その後は上昇トレンドへと逆転しています。その後のローソク足は、移動平均線に支えられながら順調に価格を伸ばしています。しかし、22日の時点で、下値支持線を突き抜け、その後は移動平均線が上値抵抗線に切り替わっていることがわかります。

移動平均線はテクニカルチャートの基本

単純に一定期間の平均値をラインにしたものが移動平均線ですが、これがテクニカルチャートの基本ともいえます。更に単純なラインだからこそ、今回説明したもの以外にも様々な使い方がされており、非常に多才です。まずは移動平均線を用いてトレンドの把握ができるという点と、そして移動平均線で上値抵抗線、下値支持線がみえてくる点、そして移動平均線を突き抜けた場合はトレンドが逆転する可能性を示しているという点を頭に入れておきましょう。

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