ブロックチェーン技術の重要な裏付けとして、世界最大のチップメーカーとスマートフォンメーカーであるサムスン電子は、グローバル市場での出荷を追跡するブロックチェーンレジャー・プラットフォームの幅広い実装を検討しています。
ブルームバーグによると、サムスンのIT子会社であるサムスンSDSのブロックチェーン・チーフであるSong Kwang-woo氏は、ブロックチェーンシステムを実装することによって出荷コストを20%削減できることを明らかにしました。
サムスンSDSは以下に述べています:
このプラットフォームは製造業のサプライチェーンに大きな影響を与えることでしょう。ブロックチェーンは、私たちのデジタルトランスフォーメーションを促進するための核となるプラットフォームとなりえます。
レポートによると、サムスンSDSは2018年に488,000トンの航空貨物と20万フィート(TEU:20フィートコンテナの1個分を1TEUとする。)の輸送ユニットを処理する予定です。この出荷には、サムスンデバイスであるGalaxy S9やこれから発売されるNote 9、またAppleのiPhoneXで使用されているOLEDディスプレイや、家電も含めて出荷される見込みです。
出荷を追跡する以外に、ブロックチェーン・プラットフォームは、製品の発売とエンドユーザーへの出荷との間の時間を短縮し、効率を上げることすら可能にします。
サムスン電子の分散型技術への取り組みは今のところ未だ活発であるとはいえませんが、サムスンSDSは1年以上前に、企業や企業向けの独自のブロックチェーン・プラットフォーム“Nexledger”を開発し、普及させています。
エンタープライズイーサリアムアライアンス(EEA)のメンバーでもあるサムスンSDSは、韓国から中国への物流の予約と配送を含む出荷の全過程を、不備なく見通すことのできる最初の試みを成功させました。上記にみるように、同社は2017年後半に実証実験を終了させ、最終的にブロックチェーンを使用し韓国の“すべての輸出入”を管理することを目指しています。
2017年11月には、韓国の首都であるソウルが、市民の利便性を向上させる手段としてロードマップを策定し、ブロックチェーン技術を都市全体の管理に適応させるために、サムスンSDSを起用しました。
ソウル行政は、2022年までに“自治体全体”にブロックチェーン技術を適用する意向を発表し、意欲をみせています。
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