4月8日、上海に拠点を置くEnergo Lab財団が、再生可能エネルギートレードトークンEnergo(TSL)の発行に利用するブロックチェーンをイーサリアムのERC20からキュータムメインネットに切り替えたことを発表しました。
この切り替えにはキュータムブロックチェーンにとって重要な意味があります。Energo Lab財団はフィリピン最大のクリーンエネルギー製造企業First Gen社と協業して「ブロックチェーンマイクログリッドプロジェクト」に取り組んでいます。このプロジェクトがキュータムの独立ブロックチェーンを活用することになるのです。このプロジェクトは、キュータムのブロックチェーンだけで実行されるエネルギーマイクログリッドの最初の実用例になり、さらなる応用のための革命的な前例を示すことができます。
キュータムのプラットフォームは、地域のマイクログリッドを流れるすべてのクリーンエネルギーの登録、測定、取引、決済を管理するシステムの核となります。
同様のマイクログリッドプロジェクトは、Energo Lab 財団と提携するDe La Salle大学の監督下でも行われており、組織内に分散型電力網を導入して、建物間の電力の供給と消費を管理するピアツーピア電力取引を実現しています。このネットワークもまたキュータムメインネットに移動することが決定しています。
Energo Lab 財団の創設者兼CEOのカカイ・ヤン氏は、「マイクログリッドプロジェクト」のリリースで以下のように述べています:
「分散型ブロックチェイン技術と太陽電池、エネルギーストレージ、その他のハードウェアを組み合わせて、オフグリッド(独立電源)地域での電力改革を促進して、近い将来遠隔地の住民がクリーンエネルギーを容易に利用できるようにしたいと思います。De La Salle 大学とパートナーシップを嬉しく思っており、より多くのクリーンテック業界の主要プレーヤーと提携していきたいと考えています。」
Energo Lab 財団は、インドの独占的なエネルギー組織「クリーンエネルギーアクセスネットワーク」をはじめ、ベルギーの「農村電力化協定(ARE)」、「Power for All」など名だたる組織とのパートナーシップを有しています。より多くのベンチャー企業がキュータムメインネットに加わることになりそうです。