COIN TOKYO

  • 2018/05/28
  • 2018/05/28
  • コイン東京編集部 新崎優太

【独占インタビュー】仮想通貨モビウス(MOBIUS / MOBI)のCOO Cyrus Khajvandi氏をお招きしましたーコイン東京

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28日、仮想通貨モビウス(MOBIUS / MOBI)は、9か国の農場組合であるプロデューサーズマーケットとの提携 を発表しました。農業業界で活用される初めての仮想通貨となります。この度はそのモビウスのCOO Cyrus Khajvandi氏をお招きして、独占インタビューを行いましたので、その模様をお伝えさせて頂きます。また近日中に2回目の独占インタビューを行いますので、読者様よりご質問も受け付けしたいと思います。質問がある方はinfo@cointyo.jpまでご連絡を下さいませ。Twitterからも受付ています。

インタビュアー
コイン東京 YABO


―コイン東京
コイン東京へようこそ!日本のみなさんに向けて、自己紹介をおねがいします。


―サイラスさん
私はサイラス・カハンディといいます。モビウスの創設者でありCOOです。私たちは、ブロックチェーン技術を用いたオンライン送金のサービスを行っています。トークンをアプリケーションと統合させる為のこのサービスは、どんな開発者でも使えるように、しかも説明書を見なくても使えるように設計しました。アプリ、オンラインビジネスなど、これらに仮想通貨を使えるようにするんです。

―コイン東京
ありがとうございます。続いて、あなたのバックグラウンドについて教えてください。卒業した学校でしたり、モビウスを始めたきっかけを知りたいです。


―サイラスさん
私はアメリカのベイエリア(西海岸)で育ちました。大学はスタンフォード大学です。大学で共同創設者のデイビッド・ゴーバードに出会いました。彼はコンピュータサイエンスをしていて、ハーバード大学の法科に行っていたのです。

ブロックチェーンとの出会いは幸運でした。2012年にビットコインに触れたのです。あの時の価格は、まだ14ドルでしたでしょうか。僕のほとんどのお金をビットコインにいれました。遊びみたいな感覚でやっていたので、結局全然ビットコインでは稼げなかったんですけどね(笑)

―コイン東京
そこからモビウスを始めたんですね?


―サイラスさん
はい。ブロックチェーンの魅力は、インターネット環境があれば、誰でも何処からでも何の障害も無しにお金を扱うことができる。銀行に行かなくて良いので、とても魅力的でした。仮想通貨を使えば、世の中の様々な問題を解決できることに気づいたのです。しかし、現在は実際に仮想通貨を使おうとすると、サーバーだったり、ブロックチェーンの導入であったり、トランザクションの監視など、ハードルは非常に高いです。だから僕らは、皆にとってかんたんに仮想通貨を取り入れることができるサービスをパッケージにして提供する必要があると思いました。

―コイン東京
チームの歴史についておしえてください


―サイラスさん
僕はスタンフォードの生物学関連の学位を持っています。デイビッドはコンピュータサイエンスが非常に優秀で、僕ら二人とも何度か起業してて、モビウスが初めてではありません。モネスは数学のPHDを持っているので、プロトコルを作るのに最適です。僕らには長期ヴィジョンがあって、高いクオリティのデータを実際の世界から手にいれて、ギャップをうめて、どうやってブロックチェーンを作ろうか常に考えています。
デイビッドとモネスは昔からの知り合いで、仮想通貨の潜在能力を説明しました。デイビッドはハーバード大学の法律部にいたのですが、なんとか説得したんです。

―コイン東京
ロースクールをやめてしまおうと?(笑)


―サイラスさん
いえいえ(笑) デイビッドはロースクールを卒業しました。その後、どうやってブロックチェーンを役立つものにするかを考えたんです。みんなが当たり前のように携帯を使っているみたいにしたかった。誰にでも簡単にdAppsが普及するように。

そして、トークンベースの支払いアプリを初めに作りました。これがモビウスの始まりですね。他にもモビウスみたいなアプリはありましたが、トランザクションは遅く、手数料は高く、そしてセキュリティは安全じゃありませんでした。僕らは人気者になれることをしている訳ではないけど、より良い未来を作れると思っています。


―コイン東京
意識していることはありますか?


―サイラスさん
それは成長を止めないことです。チームはみんな才能がある。大切なのは、僕らの社風に合う人や、才能のある人を追加すること。

―コイン東京
例えば、どういった人を雇うんですか?


―サイラスさん
1つの要因で決めるわけではないですが、メリトクラシーな社風にフィットして、ある一つの分野で優秀な人、面白いアイデアをもっている人、ですかね。 

―コイン東京
会社ではどんな一日を過ごしていますか?


―サイラスさん
僕は1日16時間ぐらい働いていますね。今は1つの製品にフォーカスしています。モビウスを使ってくれたアダプターにフィードバックをもらっているのです。とある企業にモビウスを提供したとき、東アフリカでどうやってモビウスを彼らのサービス(ゲーム、アプリなど)とコネクトさせるかを話し合いました。結果、銀行なしで、ファンディングなしでそれをやり遂げました。

―コイン東京
ICOは既に終えていますよね?


―サイラスさん
2018年にICOをしましたが、2時間で売り切りました。世界中から需要があったみたいで、サーバーがオーバーロードしてしまったんです。3900万モビウストークンをご購入頂きました。

―コイン東京
日本市場をどう見ていますか?


―サイラスさん
日本市場というのは、我々にとってものすごくキテる市場ですね。ビットコイン創設者の名前も「サトシ・ナカモト」ですしね。日本はブロックチェーンのジェネシスだと思います。私は日本にはブロックチェーンを取り入れることが有益になるビジネスが沢山あると思うのです。例えば、ゲームとかね。僕らは去年できあがったばかりだけど、そういったゲームにモビウスを導入したい。でもゲーム産業だけじゃなくて、メディア企業とかもブロックチェーンでより良くできると思う。

―コイン東京
次の5年で日本のブロックチェーン市場をどうみていますか?またアメリカは?


―サイラスさん
既存の金融機関が仮想通貨界に参入してくると思います。将来に中央銀行がブロックチェーン技術をもとに機能していたとしても僕は驚きません。これにはいくつかの理由があって、1つは今ある金融機関って時代遅れで、今までのレガシーとストラクチャーで成り立っている。そしてそれらの機関はプライベートカンパニーがディスラプターとなって壊してくれる。東京の外から現れるかもね。たとえばソフトバンクなんかは大きな企業だけど東京が始まりじゃない。ブロックチェーンは自動化にしてくれるし、信用力も高い。元帳とか銀行業務とかサプライチェーンにつかえる。これらの特徴はどこかの、労働者を雇うのに困ってる企業にも役立つんじゃないかな。なぜなら日本の人口は減少していますよね。それに対応するには、ロボットだったり自動化だったりが必要だと思うんです。この状況でブロックチェーンっていうのは信頼のおけるツールだと思います


―コイン東京
最後に、日本に向けて何かお知らせはありますか?


―サイラスさん
いまワクワクしているのはdAppsの開発です。もっと普及させていけるので、楽しみにしていて下さい。

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