仮想通貨投資家の間でも話題になることの多い、SBIとリップル(Ripple)の関係性。SBIホールディングスといえば、SBI証券や住信SBIネット銀行などインターネット上で様々な金融事業を行っている日本国内の大手企業です。
仮想通貨元年と呼ばれる2017年、日本国内でもベンチャー企業を中心に仮想通貨関連のサービスが次々にリリースされましたが、既存の大手金融機関においては目立った動きが見られませんでした。
そんななか、日本の大手金融企業のなかでも早期にブロックチェーン・仮想通貨の分野に参入したのがSBIホールディングスです。特に、SBIの仮想通貨関連のトピックで話題となることが多いのがリップル(Ripple)との関係性について。この両者の大きな関係性としては次の3点が挙げられます。
1. SBIとリップルがジョイントベンチャーで『SBI Ripple Asia』を設立
2. SBIホールディングスがリップル社の株式を11%保有
3. SBIの仮想通貨取引所『SBIバーチャル・カレンシーズ』にリップルが上場
以下では、このSBIとリップルの関係について詳しくご紹介していきます。
早速、SBIとリップルの関係性について見ていきましょう。まず、SBIとリップルは2016年5月18日にジョイントベンチャーとして『SBI Ripple Asia』という会社を設立しています。(SBI社とリップル社の資本比率は『6:4』)
SBI Ripple Asiaは、アジアにおける仮想通貨を活用した送金インフラの基盤構築を目的として設立された会社です。SBI Ripple Asiaの会社概要や事業内容は以下の通りとなっています。
また、現在SBI Ripple Asiaのホームページでは、「内外為替一元化コンソーシアム」「RCクラウド」という2つの取り組みについて紹介されています。
SBI Ripple Asiaが事務局を務める内外為替一元化コンソーシアムには、2018年5月現在で61の国内銀行が参加をしています。この内外為替一元化コンソーシアムでは、世界中の銀行が垣根を越えて決済・送金をスムーズに行えるようにすることが目指されています。
その内外為替一元化コンソーシアムに参加している国内銀行とRipple Solutionを導入している海外の銀行を結ぶサービスが「RCクラウド」です。RCクラウドとはクラウド型の送金・決済プラットフォームで、国内・海外の銀行で行われる決済・送金をスピーディーかつ低コストで行うことを可能とするサービスです。つまり、我々消費者にとっては海外送金や決済が“安く、早く”行えるようになるというメリットがあります。また、クラウドサービスなので導入コストを低く抑えられるという点が各銀行にとってのメリットとなっています。
そのほか、内外為替一元化コンソーシアムからは、リップル(XRP)のブロックチェーン関連技術をベースに開発された個人間送金アプリ「Money Tap」のリリースが発表されています。このMoney Tapは口座番号や携帯番号、QRコードなどを使って個人間でリアルタイムでの送金をすることができるアプリとなっています。
SBI社はリップル社の株式を11%保有しています。つまり、SBI社はリップル社の株主という関係性があります。
2017年に行われたSBIホールディングスの決算説明会では、当時のRippleの時価総額1.7兆円に対して、11%の約1,930億円相当の株式を取得済みであることが発表されました。また、SBIホールディングスの北尾社長は決算説明会のなかで仮想通貨の将来性について力説しており、Rippleの将来性に期待していると言及。グループをあげて応援していくとし、Rippleへの強い期待を示しました。
さらに、SBIホールディングスは仮想通貨取引所「SBIバーチャル・カレンシーズ」を2018年に運営開始することを予定しており、そこでもリップル(XRP)を取り扱うことを発表しています。
SBIホールディングスはリップル社の株式を11%保有しているということもあり、SBIバーチャル・カレンシーズではリップル(XRP)の販売に力を入れていくものと考えられます。
前述のとおり、SBIホールディングスでは2018年夏から仮想通貨取引所「SBIバーチャル・カレンシーズ」の運営開始を予定しています。SBIバーチャル・カレンシーズ株式会社は、すでに2017年9月に仮想通貨交換事業への登録を完了しています。
2018年4月に行われた決算説明会では、取扱い通貨としてビットコイン(BTC)、ビットコイン・キャッシュ(BCH)、イーサリアム(ETH)、リップル(XRP)を予定していると発表されました。
当初2018年の1月前後に開設(運営開始)予定となっていましたが、延期が続き市場からは「いつから運営開始されるのか」と注目されていました。この開設の延期が続いていた背景としては、開設予定であった2018年の1月にコインチェックNEM流出事件が起こったことで、セキュリティーをさらに万全とするための見直しを要していたことなどが挙げられています。
今後、リップル(XRP)が新たにSBIバーチャル・カレンシーズへ上場することで、さらに価格を上昇させることが予想されます。
前述のように、SBIバーチャル・カレンシーズは当初2017年中〜2018年1月前後の開設を予定されていました。しかし、何度も延期されたことで市場からは「いつから取引所が開始されるのか」と注目が集まっていました。
延期の理由としては、2018年の1月に起こったコインチェックNEM流出事件、また中国の三大仮想通貨取引所の一つであるHuobi(フオビ)との資本・業務提携が理由となっているようです。SBIバーチャル・カレンシーズとHuobi(フオビ)の提携については、運営・開発にともないHuobiグループの技術やノウハウを活用することが目的となっています。
2018年5月22日現在も、いつから開始されるか詳しい情報は発表されていません。また、口座開設の先行予約はすでに終了しており、一般申し込みについては現状未定となっています。
ここまではSBIとリップル(Ripple/XRP)の関係性についてご紹介してきました。SBIとリップル、両者の関係性について改めて整理してみましょう。
1. SBIとリップルは共同で「SBI Ripple Asia」を設立
2. SBI社がリップル社の株を11%保有
3. SBIバーチャル・カレンシーズにリップル(XRP)が上場予定
SBI社としては、リップル社の株式を保有していることやSBIバーチャル・カレンシーズにリップル(XRP)が上場予定ということもあり、リップル社を強く後押ししている状況となっています。
今後もSBIとリップル、またSBI Ripple Asiaの取り組みについて引き続き注目していきましょう。
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