COIN TOKYO

  • 2018/06/14
  • コイン東京編集部

「ビットコインはテザー(USDT)によって価格操作された」ジョン・グリフィン教授の論文が話題に

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米ドルにペッグされた仮想通貨テザー(USDT)が、2017年のビットコイン価格の操作に利用されたとする新たな論文「ビットコインは本当に非テザーか?(Is Bitcoin Really Un-Tethered?)」が注目されています。

論文の著者はテキサス大学のジョン・グリフィン教授と共同執筆者アミン・シャムス氏で、両者は昨年5月に発表した論文「ボラティリティー指数VIXが操作されている可能性」で評価を得て発言力が高まっていました。

テザーとビットコイン価格の相関性を調査

水曜日に発表された66ページに及ぶ新たな論文には以下のように記載があります;
「テザーはビットコインの価格を安定させ、操作するために使用されているようだ。」

ジョン・グリフィン教授とアミン・シャムス氏の論文「ビットコインは本当に非テザーか?」では、ビットコインと他の仮想通貨とテザーとの関係を調査しています。米ドルにペッグされているはずのテザー(USDT)は、発行者が保有するドルよりも供給量が多いのではないかと疑われてきました。論文はまた、現在発行されている25億ドルものテザーの出所を調査しようと試みています。

テザーがどのように発行されたかについて公開された情報はほとんどありませんが、各コインは銀行に預けられた米1ドルの価値に裏付けられるため、基本的に1ドル前後で取引されます。仮想通貨投資家にとってビットコインの時々起こる暴落から逃れる際に、テザーは安定した避難所として機能してきました。

論文は要約で以下のように述べています;
「この論文で調査するのは、テザーが主に投資家からの需要先導型であるのか、テザー発行者による供給主導型であるのかという事です。ブロックチェーンの透明性の恩恵を受けて大規模な投資家の取引履歴を明確にし、我々の広範なアルゴリズムを活用してUSDTブロックチェーンと、BTCブロックチェーンのトランザクションを一致させることができます。」

論文は仮想通貨取引所ビットフィネクス(Bitfinex)が主に別の2つの取引所からビットコインを購入する際に、テザー(USDT)を発行している点を指摘します。さらに重要なのはこのタイミングが、ビットコインの価格が低下した後であることです。論文では「全体の1%に満たない時間で行われたこうしたテザーの取引が、ビットコイン価格高騰の50%、そして他の上位仮想通貨の価格上昇の64%に結びついています。」と記載されています。

「テザーは月末にのみドル準備高を調整するため、ビットコインの価格は月末に大幅にマイナスとなります。しかし結局は数か月以内に大量のテザーが発行されます。」

BTCの価格をサポートする意図的な戦略

論文ではビットコインへのテザーの価格介入を調査するために、2017年3月から2018年3月までの間で、テザーによるビットコイン購入の87サンプルが集計されました。この点に関して、グリフィン教授は以下のように述べています:
「(テザーによるビットコインの購入によって)ちょうど500の倍数弱まで急激に上昇します。このパターンは、テザー発行後の一定期間にのみ発生し、他の取引所では観測されません。これは価格サポートを供給する意図的な戦略を示します。」

全体的にこの調査結果は、テザーがビットコイン価格の上昇に密接に関連していることを示し、テザーの目的に疑問を呈しています。

テザーは今年初めCFTCが昨年12月に召喚状を送付していたことが報じられ、実際に現金で25億米ドル以上を保有しているのか疑惑が再燃していました。最近の報道では、5月18日に2億5,000万ドル相当のUSDTが新たに発行されています。コインマーケットキャップによると、テザー(USDT)の時価総額は25.17億ドル(約2779億円)です。

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