COIN TOKYO

  • 2018/06/14
  • 2018/06/14
  • コイン東京編集部 新崎優太

仮想通貨ネオ(NEO)のHead of Japan Operations 葉山ミキさんに独占インタビュー!第1弾はNEOの理念についてーコイン東京

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この度は仮想通貨ネオ(NEO)のHead of Japan Operationsに着任された葉山ミキさんをお招きしました。第一弾では、仮想通貨ネオ(NEO)の理念やコンセプト、更には初の海外拠点のHeadに任命された葉山ミキさんについてインタビューさせて頂いています。

―コイン東京
先日はデベロッパー拠点のオープンおめでとうございます。
早速ですが、仮想通貨ネオ(NEO)の始まりについてお聞きしても良いでしょうか。


―葉山さん
はい、NEOは2014年に創業者のDa Hongfeiによって生まれました。当時はブロックチェーンがまだ世の中に知られていない時代でしたが、イーサリアムのVitalik Buterin氏とも知り合いだったこともあり、ずっと興味をもっていたみたいです。

―コイン東京
そうなんですね。Da HongfeiさんはNEOを始める前は、どんなことをされていたのでしょうか。


―葉山さん
ミートアップやカンファレンスを主催していたみたいです。それと並行して、ブロックチェーンを独学で学んでいました。当時はブロックチェーンに関する文献がほとんどありませんでしたので、苦労したようですね。

Da Hongfeiはビットコインについて思うことがあったみたいです。それは、ビットコインを動かすブロックチェーンの技術は非常に素晴らしいにも関わらず、そのビットコインの開発者の姿が見えない。ビットコイン投資でお金持ちになる人は増えていたものの、コミュニティーや運営組織が存在していないことなどで、得体のしれないものとして扱われている。このまま野放しにされると、本当の意味で”技術の進歩”が望めない。そこで、NEOのプロジェクトを発足するに至りました。

―コイン東京
NEOは技術力が高いことで注目を浴びていますが、そういった理念の基で生まれたからなのですね。


―葉山さん
そうですね。NEOの価値はデベロッパーによって育まれたと言っても過言では無いと思います。NEOはGoogleのように、プラットフォームを提供するプロジェクトなので、デベロッパーに活用してもらうことにより、更に魅力が増していく仕組みです。今ではウォレットやdAppsゲーム、音楽配信アプリ、分散型取引所など様々なコンテンツが生まれています。

そして、私たちは近い将来に、デジタルでほとんどのことが管理される時代が来ると思っています。中国でのWe Chat Payのように、スマフォ決済も普及されると思うのです。それを管理する為には、やはりブロックチェーンは必要不可欠だと思っています。NEOは「デジタルで管理される世界(スマートエコノミー)の実現化」を目指して、プラットフォームやインフラを提供していきたいです。

―コイン東京
NEOをプラットフォームとしたサービスは、すごく増えていますよね。ちなみにですが、NEOは2017年の夏ごろにリブランディングを行い、この「ネオ(NEO)」という名前になりましたよね。


―葉山さん
そうですね。もともとはアントシェア(AntShare / ANS)という名前でした。リブランディングの理由としては、単純に「アントシェア」というネーミングが、中国ではありふれたものだったんですよね。なかなか名前を覚えて頂けなくて、そこでリブランディングを行いました。

リブランディングを行ってからは、特にヨーロッパでコミュニティーが拡大していますね。もともとNEOはマイクロソフトと共にデベロッパーコンテストを行うなど、アメリカとの繋がりは強かったのですが、オランダでミートアップを開催した際は1000人も集まりました。宣伝費に大きな費用を割いているわけではありませんので、コミュニティーの力が強かったのだと思います。City of Zionという政府から援助をうける開発コミュニティーにも支えてもらっています。

NEOはTwitterのフォロワーが30万人ほどいるのですが、フォロワーがアクティブにプラットフォームを利用しているプロジェクトは、おそらくイーサリアムとNEOが代表的だと思います。投機的に注目されているプロジェクトが多くあるのですが、実際にプロジェクトの実動を伴っているのは、数が少ないはずです。

―コイン東京
なるほど、ありがとうございます。今回なぜNEOの海外拠点第一弾として、日本が選ばれたのでしょうか。


―葉山さん
私が提案したからですね(笑)
当時私は、いくつかの海外の仮想通貨プロジェクトの通訳をやっていたのです。その頃の日本には「英語」と「仮想通貨の知識」のどちらも持ち合わせている人材が少なくて、仕事の依頼が多くありました。その依頼の中の1つにNEOがいたのです。

Da Hongfeiは日本への進出を本格的に考えていました。そこである時、私は軽はずみに「日本拠点を作ったらどうですか?」と言ったんですよ。そしたらDa Hongfeiが「じゃあ、日本拠点をミキが作ってよ」と言ってきたんです(笑)

―コイン東京
そうだったんですか、面白い背景ですね(笑)
ちなみに、葉山さんはなぜブロックチェーンに早くから注目されていたのですか。


―葉山さん
はい、もともと私はマーケティングの仕事をしていたのですが、マーケティングの真髄は「市場価値を見出すこと」「常識が覆る可能性を探すこと」だと思っていました。そこでブロックチェーンはその両方に当てはまっていると思ったのです。

現代では国際送金などが人海的に行われていて、多くの『コスト』『時間』『ミス』が生まれていると思います。しかし、ブロックチェーンでそれらが改善されるかもしれないのです。
この改ざんや不正行為ができない仕組みによって、今後「人に任せる」ということが、場合によっては不要になるかもしれません。

―コイン東京
ブロックチェーンは今後、様々な分野に展開されそうですよね。


―葉山さん
はい、そうだと思います。しかし、まだまだ「ブロックチェーンって何?」という疑問も一般の方は抱いていると思いますので、個人的にはブロックチェーンの魅力も発信していきたいですね。そこで、近いうちに個人的に、ブロックチェーンを解説するブログを立ち上げる予定です。そちらも是非チェックして頂けると嬉しいです。

いかがでしたでしょうか。第1弾ではNEOの理念や葉山さんのバックグラウンドについて語って頂きました。第2弾では仮想通貨ネオ(NEO)のプラットフォームを利用することによるメリット、イーサリアムとの比較、コミュニティの状況などのコアな質問をしていきます。尚、以下はNEOによるワークショップやカンファレンス登壇の日程になります。「NEOについてもっと知りたい」「ブロックチェーンのことを教えてほしい」「ブロックチェーンエンジニアになりたい」という方は参加してみてはいかがでしょうか。

◆ワークショップ

6/23 東京 (毎週土曜日に開催予定)
7/1 大阪 (毎週日曜日に開催予定)

◆カンファレンス

6/27~6/28 Japan Blockchain Conference
6/28 Fukuoka Growth Next
6/30 BIC

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