COIN TOKYO

  • 2018/07/11
  • 2018/07/11
  • コイン東京編集部 新崎優太

バイナンスCEOが、イーサリアム創設者ヴィタリック氏の「中央管理の取引所は地獄で焼かれろ」発言にアンサー

このエントリーをはてなブックマークに追加
先週、仮想通貨イーサリアム(ETH)の創設者ヴィタリック・ブテリン氏は、スイスで開催されたイベント「テックチャーチ・セッション・ブロックチェーン」で、すべての中央管理された仮想通貨取引所が「地獄で焼かれる事を望む」と発言して話題を集めました。

エコシステム全体を前進させたい

11日、この挑発的なコメントに応えて、バイナンスCEOのジャオ・チャンポン(CZ)氏は現時点の中央型の仮想通貨取引所を擁護する声明を発表しました。また、ブテリン氏の立場や発言の意図を推し量っています。



声明によると、CZ氏は“法定通貨ベース”の取引機能を提供する中央型取引所が仮想通貨産業には不可欠だと述べ、現状の分散型取引所(DEX)が直面する制限を列挙しました。CZ氏は中央型取引所がなければ、すべてのコインの流動性や価値は低く、業界はより小さく、発展がより遅くなると考えています。

また、非中央集権化は実現に向けて努力するものではあるが、必ずしも現在のプラットフォームやサービスの最終目標ではないと強調しています。CZ氏は、エコシステムの一部の要素を中央管理することは、現在において仮想通貨のマスアダプション(普及)のために最良のツールだと考えています。

CZ氏はブテリン氏自身の立ち位置こそが一つの中央集権の例でもあると指摘しました;
「今日、ヴィタリックは業界の誰よりも王のような権力を持っており、彼はそれを使ってきました。多くのプロジェクトのアドバイザリーの地位を得て、最低でもICO段階でプロジェクトの運命に影響を及ぼしてきました。」

独り歩きしている引用

CZ氏は声明の最後を、「自由を意味する非中央集権について賛同している」と締めくくりました。しかしそれは誰かが“地獄で焼かれる”事とは無関係で、ブテリン氏であっても口にすべきではないと指摘しました。また、彼の発言が意図した物とは別の形でメディアに取り上げられたのではないかと推し量りました。



「プレゼンテーションを見てほしい、独り歩きしている引用よりもはるかに穏やかだ。」

CZ氏はあくまでもエコシステム全体を前進させることに集中すべきだと主張しています。

関連記事

仮想通貨の最新情報をお届けします!

人気記事ランキングまとめ

もっと見る