COIN TOKYO

  • 2018/07/20
  • 2018/07/20
  • コイン東京編集部 新崎優太

バイナンスCEOがマルタ証券取引所との“セキュリティトークン”試験計画をツイート

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マルタで世界で初めて、従来の株式と共にセキュリティトークンの提供を目指すパイロットプロジェクトが計画されています。未正式発表ですが、概要が複数のメディアで報じられています。マルタ証券取引所やバイナンスとの提携により、ニューファンドで発行された「トークン化された証券」に高い流動性を持つセカンダリマーケットを確保する取組だという。

正式発表前の計画概要



ブロックチェーンベースの株式資金調達プラットフォーム「ニューファンド(Neufund)」がMSXと「トークン化された証券」作成するためのプライマリ市場を構築します。MSXはマルタ証券取引所の最先端技術子会社です。

バイナンスはMSXと提携し、MSXの「トークン化された証券」を取引プラットフォームへ受入れることに合意しています。必然的に、MSXはマルタ証券取引所を介し、規制されたトークンの流通経路が確保されます。

これによりマルタは従来の株式と共にトークン化された証券を提供する最初の国となる。ICO経由を含めた複数の方法で簡単に(株式)公開できるようになります。

今後のパイロットプロジェクト

ニューファンド(Neufund)CEOのZoe Adamovicz氏は以下のように説明しています。
「今年中にニューファンドのプライマリ市場*でトークン化されたエクイティ(株式)の公募を開始する予定です。そうしたトークンは後にバイナンスや他の仮想通貨取引所で取引が可能になります。規制上の上場承認が待たれています。」*発行市場(一次市場)

「マルタ証券取引所やバイナンスとの提携により、ニューファンドで発行された株式トークンへのセカンダリ市場として高い流動性を保証されます。法的拘束力のある方法でセキュリティトークンを提供して取引するのは、歴史上初めてのことです。今後のパイロットプロジェクトにより、市場の反応をテストし、リスクが最小限に抑えられた環境でプロジェクト全体のアイデアを実現できます。」

マルタ証券取引所(MSE)チェアマンのジョセフ・ポルテリ氏は以下のように述べています;
「伝統的な金融市場に統合されるブロックチェーンベースの取引所を構築する上で、ニューファンドを主要パートナーとして迎えられて喜んでいます。今後のパイロットプロジェクトでデジタルファイナンスの世界的なパイオニアとなります。」

この取組はトークンの販売を通じた公開を希望する企業に新たな手段を提供する点で興味深いものです。このシステムの将来について正式には発表されていませんが、株式と並んだトークン販売の分野に、マルタが先駆的に取り組んでいる点は確実です。マルタはますます暗号分野のテストベッドになりつつあります。まだこれは実際のプロジェクトではありませんが、マルタでのICOのターンキーソリューション*を構築できます。*直ちに稼働できる状態にあるシステム


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