リップル(XRP)とは、アメリカのリップル社(Ripple Inc.)によって開発され、同社によって運営されている国際送金・決済システム(RTXP)です。そしてそのシステム内で使用される基軸通貨も同じくリップルという名称で、通貨単位はXRPとなっています。
リップルは2004年にRyan Fuggerによって開発が始められました。その後2012年に共同創業者Chris Larsenが設立したOpenCoin Inc.(現Ripple Inc.)に開発が引き継がれ、現在に至っています。
Larsen氏は既にCEOから退いていますが、リップルの驚異的な成長(1年間で500倍!)によってアメリカの長者番付Top10に入っています。
リップルは、そもそも従来の国際送金が抱える問題を解消するために開発されました。
従来の国際送金では仲介業者を介しているため、送金に時間がかかり、またコストも高くかかりました。
そこでリップルはILP(インタレジャープロトコル)、XRP(システム内基軸通貨)、XRP Ledger、Proof of Controlの4つの技術を活用した製品を銀行などの仲介業者に提供し、これらの問題を解決しようとしているのです。
1. ILP(インタレジャープロトコル)
異なる二つの通貨や決済手段を繋げるシステムです。
従来では通貨が違ったりクレジットカード会社が対応してなかったりすると送金する事が出来ませんでした。
ところがこのシステムを用いると、たとえ決済手段が違っていたり用いる通貨が異なっていたとしても送金することが出来るようになるのです。
これにより 通貨の壁がなくなり、より簡単に国際送金が出来るようになるでしょう。
2. リップル(XRP)
リップル(XRP)はリップル社が開発した仮想通貨で、 ブリッジ通貨およびシステム手数料の役割を担っています。ブリッジ通貨とは円、ドル、ユーロ、ポンドなどといった基軸通貨を交換する際、橋渡しとなる通貨です。
例えば100万円をドルに換えて送金する際。同価値のブリッジ通貨を介して行われ
ます。
これにより従来の送金時に仲介業者が担っていた作業が必要なくなり、コストの削減が期待されています。
3. XRP Ledger
XRP Ledgerは文字通りリップルの通帳(Ledger)になります。
これにはXRPを用いた送金や決済など 全ての取引記録が管理されており、またリップルを用いている参加者にデータが分散されています。(分散型台帳)
これにより1つのサーバーを攻撃したとしても取引情報を改竄する事は出来ないため、セキュリティの強いシステムと言えるでしょう。
4. Proof of Control
Proof of Controlとは、リップルで採用されているコンサンセンスアルゴリズムで、Validatorという特別な参加者の8割以上が承認した台帳(XRPを用いた取引データ)を、上記のXRP Ledgerで管理する事を定めています。
Validatorはリップルが管理しているUNLというリストから選出された、信頼できる企業や大学などの機関を指します。
信頼ある彼らによって取引の承認が行われる事で、改竄などの不正が行われるリスクを減らしていると言えるでしょう
ここでは取引所でリップルを購入する手順を紹介していきます。それぞれの取引所で細かな手順は異なりますが、ほぼ以下の流れに沿って買う事となります。
0. 初めに
リップルを購入するためには住所、顔つきの身分証明書、スマートフォン、資金、口座が必要です。また未成年者は保護者の同意がないと購入、取引する事が出来ません。
1. 取引所へ新規登録
まず初めに取引所への登録を行います。取引所の新規登録画面にてメールアドレスを入力し、新規登録のボタンを押します。するとそのメールアドレスへ認証メールが届くので、メール内のURLリンクを開き、パスワードを入力して登録を行います。この際、利用規約同意のチェックも入れましょう。
★リップルが買える取引所の比較はこちら
2. 基本情報登録
次に取引所のサイトからログインし、基本情報登録画面へと移動しましょう。
ここで氏名や生年月日、住所などの他、取引の目的や職業、外国の重要な公的地位にあるか否かを問われます。
全て入力し終わったら確認ボタンを押します。
「基本情報登録が完了しました」の画面が出れば、基本情報の登録は成功です。
3. 本人確認書類アップロード(KYC)
基本情報登録の後は本人確認書類のアップロードへと移ります。
ここでは銀行の口座を開くときなどと同様に、顔つきの身分証明書である運転免許証、パスポート、住民基本台帳カード、在留カードを用いる事になります。
これらを撮った写真を選択し、アップロードします。
殆どの取引所では、本人確認書類がアップロードされてからおおよそ数営業日で承認されます。
その旨を伝えるメールが届けば、無事承認されたことになります。
4. 2段階認証の設定
2段階認証は、取引所の口座のセキュリティを高める為に行う設定です。
仮想通貨取引所はハッキングの標的になりやすいため、必ずすべき設定になります。
また2段階認証を行うには別途スマートフォンが必要になりますので、注意してください。
まず準備として「Google Authenticator」という認証用アプリをダウンロードしておきます。
次にサイトのセキュリティ設定画面を開き、二段階認証の設定をクリックします。
するとQRコードが表示されますので、先程ダウンロードしたアプリを用いてスキャンし、表示された認証コードを入力欄に入力してください。
5. 入金
XRPを購入するためには、当然ですが資金を口座に入金する必要があります。
メニュー画面から入金を開くと振り込み用口座の口座番号が表示されますので、その口座に必要な資金を入金してください。
このとき振り込み依頼人名義を指定された形式で入力する必要があります。
これを間違えると入金が反映されないので、十分注意してください。
6. リップル(XRP)の購入
さて、とうとうリップルの購入です。
取引板では、買値を指定することができ後述の成行より安く買うことの出来る「指値」と、現在の値段で購入する「成行」を選ぶことが出来ます。
但し指値では取引が成立しない場合もありますので、注意してください。
まずトレード画面にて、銘柄をXRPに変更します。
そして注文、指値または成行、買いを選択し、購入する数量を選択して注文をクリックします。
以上で手順は終了です。
無事XRPを買うことが出来ましたか?
ここからは現在リップルを扱っていて購入できるお勧めの取引所を紹介していきます。
1. リップルが買える取引所① ビットバンク(bitbank)
ビットバンクはリップルを購入、取引できる数少ない国内取引所です。
・メリット
日本円で購入でき、BTCやドルに両替する必要がない(手数料&時間の節約)
金融庁の仮想通貨交換事業者として登録
セキュリティ面での評価が高い
手数料が0%(~2018年9月30日)
24時間対応
XRPの取引量が多い
・デメリット
取引画面がやや複雑
スマホアプリが若干使いにくい
取り扱い通貨が少なめ
全体的な取引量が少ない
サーバーがやや重い
bitbankの登録はこちらから
2. リップルが買える取引所② QUOINEX(コインエクスチェンジ、クオイン)
こちらもまた日本円でXRPを取引できる取引所です。また日本円で指値取引できるのはこの取引所とビットバンクのみです
・メリット
ビットバンク同様日本円で購入できる
金融庁の仮想通貨交換事業者として登録
100%コールドウォレット管理(オフライン状態で紙媒体を使い管理)で 非常に安全性が高い
全体的な取引量が非常に多い(BTC国内出来高1位)
・デメリット
本社がシンガポールにあり日本進出もここ最近の為、運営体制がそこまで安定していない
取引画面がやや複雑
口座開設に他の取引所より時間がかかる
入金・出金処理が遅め(100%コールドウォレット管理のため)
ビットバンクに比べXRPの取引量が少ない
QUOINEXに登録する
3. リップルを買える販売所 GMOコイン
大手インターネット関連事業会社のGMOインターネットグループ傘下の販売所です。こちらは上記の取引所と違い販売所ですので、ワンクリックですぐに購入できます。
・メリット
日本円で購入できる
販売所のため簡単にワンクリックで購入可能
運営会社が大手(サーバーが落ちにくい、信頼性が高い)
即時入金・出金の手数料が無料
口座開設の時間が非常に短い(当日から1営業日以内!)
・デメリット
取り扱い通貨が少なめ
販売所のため取引所より売値が安くなりやすい
GMOコインに登録する
4. 海外大手取引所 バイナンス(BINANCE)
バイナンスは海外の大手取引所ですが、Binance Coinを保有すると手数料が半額になり、取引手数料が 世界最安値水準になるという珍しい特徴があります。先日の西日本豪雨ではなんと1億円相当の仮想通貨を寄付したとして話題になりました。海外でリップルを最も安く購入できる取引所の1つです。
・メリット
手数料が非常に安い
取り扱い通貨が 非常に多い(100種類以上!)
世界最大の仮想通貨取引所
草コインの取扱量が非常に多い
Google翻訳を用いて日本語表記にする事が可能
・デメリット
海外取引所のため日本円の取扱がない(一度BTCなどの通貨を購入する必要がある)
日本国内の法律が適用されないためリーガル面に不安(規制動向によっては日本でのサービス提供停止があり得る)
バイナンスの登録はこちらから
参考記事:リップルの将来性について最新の見通しなど・・!2018年最新版
現在リップル社はリップルのシステムを用いた3つのソリューションを提供しています。
1つ目がxCurrentです。
これは銀行間の即時国際送金を可能にする製品です。
またメッセージ機能も搭載されているため、銀行間で送金内容をリアルタイムで確認する事も可能になります。
従来送金内容の情報の確認や伝達に多くのコストを費やしていましたが、このシステムによって大幅な削減が期待できます。
2つ目がxRapidです。
これはXRPを利用し、迅速な送金と送金コストの削減を可能にする製品です。
従来では途上国などに送金する際、事前にノストロ口座という世界中の現地通貨口座に資金を準備しておく必要があったのですが、上記のXRPの性質を用いてノストロ口座を介することなく送金する事が出来るようになります。
実際にxRapidを活用した米墨間の送金実験では、従来2~3日間かかっていた送金を僅か2分で完了させ、コストも40%~70%削減できたと発表されています。
3つ目がxViaです。
これはRippleNetに参加する法人、銀行、送金業者などの機関に対し、標準的なインターフェースを提供する製品です。
具体的には、利用者がRippleNetでの取引の内容に特別なソフトウェアをインストールすることなく、分かりやすい画面や帳票を用いることが出来るようになります。
これはリップルの利用の敷居をぐっと下げる事に繋がります。
これらのソリューションに金融業界は非常に注目しており、現時点(2018年7月)でも100以上の金融機関とパートナー関係を結んでいます。
例えばスペインの大手銀行グループであるSantander UK、イギリスの大手銀行グループであるStandard Chartered、今では全世界に広まったクレジットカード会社であるAmerican Express、そして国際送金業者のMoneyGramなどがリップルのパートナーです。
身近な例を挙げると、日本のメガバンクである三菱UFJ銀行もパートナー関係を結んでおり、今年2018年5月にはリップル送金システム実証実験を行いました。
実験はMUFG(三菱UFJ銀行の親会社)の子会社アユタヤ銀行から同じく子会社のスタンダード・チャータード銀行へ送金を行うものだったのですが、従来数日間かかるところを僅か数秒で完了しました。
また同じくメガバンクのりそな銀行
もパートナー関係を結んでおり、今年秋にスマホを用いて顧客同士で24時間送金できるサービスを導入する予定です。
これにもリップルのシステムを活用したものです。
更には金融関連の大手企業であるSBIホールディングスと提携し、SBI Ripple Asiaを設立しました。
SBI Ripple Asiaはリップルのシステムや分散台帳システム、人工知能などを活用し、アジアにおける新たな金融インフラの基盤を作り上げる事を目的としています。
他にも現在リップル社はかのGoogleを始めとした多くの大手企業から出資を受けており、その注目ぶりが伺えます。
ビジネス拡張時に行った資金調達では、なんと5500万ドル(約60億円)もの資金を調達したというから驚きです。
以上より、いかにリップルのシステムが注目されているかお分かりいただけたでしょうか?
リップルのシステムは通貨の壁を壊し、新たな金融インフラを築く可能性を秘めています。
誰でも簡単に何処へでもどんな通貨でも送金できるという事は、私たちの常識を打ち壊すでしょう。
上記の金融業界は私達にはスケールが大きくて想像しづらいですよね?
ではより身近な例で考えてみましょう。
例えばインターネットサービスなどはどうでしょうか。
今まででは手数料がかかり特定通貨以外では割高になっていたり、利用できなかったものが、どの国のどんな通貨でも同じ価値で得る事が出来るようになります。それも簡単に、です。
これは今までは特定の大企業でしか成し得なかった、世界中へサービスを普及させることがより容易になることを示しています。
もしかすると、通貨の壁で区切られ停滞していたサービスに新たな競争が生まれるかもしれません。そしてその競争が生まれた時、世界は変わるでしょう。
このように物凄いポテンシャルを秘めたリップルシステム、そしてそのシステム内基軸通貨XRPは今後さらに熱い視線を集める事になるでしょう。
・リップルは画期的な国際送金・決済システムで、そのシステム内基軸通貨がXRPである。
・リップルはILP(インタレジャープロトコル)、XRP、XRP Ledger、Proof of Controlの4つの技術を元に製品を提供している
・リップルが買える取引所としては、ビットバンク.、QUOINEX、GMOコイン、バイナンスなどの大手がお勧め。
・リップル(XRP)のソリューションは金融業界を大きく変える可能性を持ち、金融業界から大きく注目されている。
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