例えると、Liskメインチェーンに似た地区を設け、地区の大通りがサイドチェーン、その通り沿いの商店街が分散型アプリケーション(DApps)と考えられます。
リスクのサイドチェーンの完成予定は、2019年初頭とされています。一方でDAppsに該当する、「マダナ」という最初の公式サイドチェーンICOプレセールが9月に開始されます。
マダナ(Madana)はデータ分析市場(Market for Data Analysis)の略です。これはデータ分析のための分散型市場です。ネットワークメンバーがプライバシーを保護しながらデータ市場に参加することを可能にします。
データは急速に私たちの最も価値ある資産の一つになっています。マダナはこの価値を生み出す人々に利益をもたらすことを目指します。マダナを通じて、データプロデューサー(アプリ使用者)は自身のデータを収益化できます。
ユーザーがデータを収益化できるほか、データアナリストにデータを渡して報酬と引き換えに、情報価値を引き出すモデルやアルゴリズムを設計してもらえます。その際、データセットの機密箇所にはアクセスできない機能も備えます。データが分析されるとその考察を必要とする当事者に販売できます。
プラットフォームはデータプロデューサ、データアナリスト、データコンシューマを結びつけ、ブロックチェーン技術を使用して第三者やサイバー犯罪者からデータを保護します。
現在、マダナの技術は特許申請中であり、取得できればプラットフォームの武器になります。この特許は、マダナが採用するデータ処理のプロセスに関係しており、データを管理する一人の当事者抜きでも、人々がデータを使用して分析できるようにするものです。
マダナ・プロジェクトには、特にICO前プロジェクトとしては強力で大きなチームがあり、Liskエコシステムだけでなく、Lisk以外の企業やブロックチェーン業界以外の企業も巻き込んでいます。さらにマダナはサイドチェーンなので、あらゆる種類のデータ関連アプリケーションをプロトコル上に構築できます。
マダナはリスクの最初のサイドチェーンICOとなり、ICOと共にネイティブトークンが発行されます。プライバシー解析取引所(PAX)トークンは、マダナのデータエコシステムを推進します。
ICOプレセールは9月1日から10月31日まで実施されます。プレセール期間中、PAXトークンは0.50ドルで販売され、投資家はリスク(Lisk)で投資すれば10%のボーナストークンを受け取れます。メインセールはLiskの進捗状況に応じて2019年の初めに行われ、この期間のPAXトークンの価格は1ドルです。
マダナCEOのクリスチャン・ユンガー氏は、リスクの共同設立者マックス・コーデック氏の古い友人です。コーデック氏は最初のLisk’s Pioneer Vault(育成ファンド)で自らの資産170万リスク(2月当時約25億円)を使って、Liskのサイドチェーンプロジェクト「マダナ」に個人的に投資することを発表していました。
マダナに莫大な投資を決断した理由としてマックス氏は、マダナのLiskエコシステムへの貢献、特許出願中のデータ処理技術、高レベルなチーム、法令遵守を重視している点、そしてプロジェクトとの個人的なつながりを挙げています。
一方で、マダナがリスクを選んだ重要な理由が一つあります。チームはイーサリアムを検討していましたが、ETHブロックチェーンはマダナが稼働する予定の作業負荷を制御しきれないと結論づけました。マダナチームは以下のように述べています:
「我々は、プロジェクト資金調達、チーム、スケーラビリティ、柔軟性、ユーザビリティを考慮して、様々なブロックチェーンプラットフォームを研究しました。2年間の継続的な開発期間と強力な開発資金を提示してくれたことから、Liskが最も有望な選択であるという結論に達しました。」
Liskのサイドチェーンはまだ開発中です。このプロジェクトの野心的な技術はすでに多くのプロジェクトを引きつけています。最初のサイドチェーンICO「マダナ」のプレセールは来月開始されます。
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