ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社インターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)は2018年8月3日に新会社バックト(Bakkt)を立ち上げました。スターバックスやマイクロソフト等と連携した、安全で効率的なデジタルアセットの購入、販売、保管、および使用を可能にするオープンでシームレスなグローバルネットワークを構築します。
ICEのプレスリリースによると、Bakktの最初のプロダクトの1つは、完全に規制されたビットコイン先物取引所です。
「バックト(Bakkt)の最初のサービスとして、インターコンチネンタル・エクスチェンジの米国先物取引所およびクリアリングハウスは、2018年11月に現物受け渡しのビットコイン一日先物と現物ベースのウェアハウス契約を開設する予定で、CFTCの審査および承認を待っています。デジタル通貨特有のセキュリティおよび決済を管理する新しいプロトコルを確立し、また、バックトが資金を提供する独立保証ファンドを設立する予定です。」
バックトのウェブサイトではプロダクトについて以下のように詳述しています;
「規制当局の審査と承認を前提として、11月にICE先物USとICEクリアUSはバックトと協調して最初に現物ベースのビットコイン先物とカストディを開始する予定です。規制された市場インフラを通じて機関投資家にアクセスできるようになります。」
ICEのウェブサイトでは、ビットコイン先物について以下のように説明しています;
「ICE先物USは、BTC / USDで取引される現物ベースのビットコイン先物の一日契約を規制当局の承認のもとに提供します。これらの契約は、CFTCによって規制される業界最高のスピードと信頼性を提供するICEの電子取引プラットフォーム上で取引されます。ICEクリアUSは、ICEのすべての先物取引の清算機関であり、取引はICEの規制されたデジタルアセットウェアハウスに現物が移送されます。ビットコイン先物取引とヘッジの機会を提供します。」
そして、商品の仕様は以下の通りです;
Contract Size(契約サイズ)は「1ビットコイン」です。
トーマス・リー氏は、ICE / バックトを通した1日契約のビットコイン先物取引を購入する方が、バイナンスやコインベースよりも魅力的である理由を以下のように説明しています;
3/ ICE already has existing and approved trading relationships with banks like @jpmorgan and brokers @Fidelity @CharlesSchwab etc and means that this is a natural pathway for traditional retail investors to access Bitcoin via their brokers. ICE is owner of @NYSE
— Thomas Lee (@fundstrat) 2018年8月9日
「3 / ICEはすでにJ.Pモルガン、フィデリティやチャールズシュワブなどの銀行やブローカーと既存の取引関係を形成しています。これは伝統的な一般投資家がブローカー経由でビットコインにアクセスする自然な経路であることを意味します。」
4/ ICE is the counterparty to the trade (just as @coinbase and @binance are counterparties if u use them). ICE has tremendous financial resources with revs $6 billion (financials https://t.co/uUlViK2W2E) and $85 billion in assets. As a custodian/counterparty, money good.
— Thomas Lee (@fundstrat) 2018年8月9日
「4 / ICEは取引の清算機関です(コインベースとバイナンスも利用者にとっては同様です。)。ICEには、60億ドルの収益と850億ドルの資産という膨大な財源があります。カストディアン(預け先)/清算機関として、資金は十分です。」
リー氏は次のツイートで、この先物商品の承認が米国証券取引委員会(SEC)ではなく米国商品先物取引委員会(CFTC)の管轄であると強調します。
5/ Bakkt is doing 1-day settled futures and not spot, because this entity is under the purview of the @CFTC (and #cryptodad @giancarloCFTC) and if it was spot, it would be @NewYork_SEC (not positive but I believe this is the case).
— Thomas Lee (@fundstrat) 2018年8月9日
「5/ バックトは1日先物なので、このエンティティはCFTC(およびクリプトダッド・ジャンカルロ議長)の範囲にあります。もしこれが現物であればSECになっていたでしょう。」
CFTCの先物の承認プロセスは、新しいETF / ETPのSEC承認プロセスよりはるかに簡単で早いという。先物取引所は「広範な新商品を市場に投入する」ために行う「自己証明プロセス」を実施します。これは、CBOEとCMEが2017年12月にビットコイン先物商品を開始する際にも行いました。「ビットコイン商品の自己証明先物のCFTCバックグラウンダー*」の文書でCFTCは「CMEなどの取引所の権利について」以下のように説明しています;
「新たな先物を上場する前に、商品取引所法(CEA)は指定契約市場(DCM)を提供しています。
・CFTCに対し書面による(CEAおよびCFTC規則に準拠した)自己証明書を提出するか
・自主的に委員会の承認のための契約を提出する
*CFTC Backgrounder on Self-Certified Contracts for Bitcoin Products.」
ICE先物USはDCMであるため、現物ベースのビットコイン一日先物の自己証明プロセスを使用できるため、ICEは予定どおり2018年11月に先物商品を販売する可能性が高い。
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20代男性。都内名門高校卒業後、ベンチャー企業を経てコイン東京へ。二次元好きのセミプロゲーマー、好きが嵩じて仮想通貨やDappsゲーム、ブロックチェーン技術の世界にハマる。ゲーム知見と理数的素養から、最新の技術もカバーしつつ、プロジェクトの情報収集や分析を最も得意とする。
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