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  • 2018/08/13
  • コイン東京編集部

イーサリアムのインフレ率はビットコインのほぼ2倍、価格下落に影響か?

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時価総額320億ドル(約3兆5,000億円)のイーサリアム・ネットワークは、現行価格で年間23億6000万ドル(約2,550億円:7.3%)を報酬としてマイナーに支払っています。高いインフレ率が潜在的な売り圧力を引き起こす中、開発者たちはマイニング報酬の削減を議論しているという。トラストノードが報じました。

イーサの価格はインフレ率に破壊されているのか?

イーサリアムはブロックベース報酬、アンクルブロック*報酬、マイニングフィーを含めて過去24時間でマイナーに約660万ドル(7.3億円)を支払っています。これは年間ベースで23億6000万ドル(約2,550億円)になります。これはイーサリアムのインフレ率が7.3%である事を意味します。*アンクルブロック;無効になった派生チェーン



「ご存知の通り、イーサリアムのインフレはビットコインに比べてほぼ倍です。これは大きな売り圧力です。法定通貨でさえ、これほど高い年間インフレ率は(あまり)ありません。イーサの価格は破壊されており、発行率は機能していない。」

比較材料となるビットコインは、過去24時間にマイナーに1270万ドル(約14億円)を支払っています。年間ベースで45億ドル(5,000億円)となり、この額はBTCの時価総額1,090億ドル(約12兆円)及び総供給量のわずか約4%です。イーサリアムのインフレ率7.3%はビットコインの2倍に相当しています。

こうしたイーサリアムの高いインフレ率は議論の必要があります。開発者達はディフィカルティ・ボムを遅らせるべきかどうかを検討しています。ディフィカルティボムはPOS移行に先立って組み込んだマイニングの難易度が上昇するプログラムです。イーサリアムのPOS移行「キャスパー」が予定より遅れたため、承認に支障が出てきているとされる。

現在のところ、キャスパーは来年までは実装されないと見られています。そのためディフィカルティ・ボムを先延ばしする必要があります。しかしマイニング報酬の発行量を引き下げることなく先延ばしすると、さらに高いインフレ率を引き起こします。

開発者間で実施されている投票

キャスパー実装前に、イーサリアム(Eth)は供給量1億枚を超えない予定でした。現在既に1億1,013万枚に達しています。したがって、インフレ率を軽減するためにマイニング報酬の発行量の引き下げは有効と見られます。

イーサリアムの開発会議では、4つの選択肢による投票が行われています。
1、ブロック報酬を5ETHに増やす(インフレ率が約14%にほぼ倍増する案)。
2、ブロック報酬を現状の3ETHに留めるべき。
3、ブロック報酬を2ETHに削減するべき。
4、ブロック報酬を1ETHに削減するべき。

それぞれの得票数について、まず以下の画像をご覧ください。

〇発行量に関するイーサリアム投票、8月 出典;Github

3番の1ブロック当たりの報酬を1ETHに減らす案が最も多い得票数です。獲得数は、約65,000 ETH、現行価格で2100万ドル(23億円)に相当します。この場合、推定インフレ率は2.3%に緩和され、2020年までビートコインを下回ります。

2番の1ブロック当たりの報酬を2ETHに減らす案が2番目に得票数が多い様です。21,500 ETH、およそ700万ドル(約8億円)相当を獲得しています。これは現在のビットコインと同水準のインフレ率約4%と試算されます。

しかしこの投票の締め切りは8月29日でまだ16日残っているため、確定ではありません。さらに、考慮すべき懸念点が数多くあります。例えばマイナーにとっては、報酬が減額されると収入に影響するため不満が高まる懸念があります。それでも需要が一定であれば、供給量の減少は価格の上昇につながるため、理論的にはマイナーはETHの獲得量は減っても、法定通貨の価値基準でみれば同水準を維持します。

検討されるべき重要なポイントの一つはセキュリティです。1ブロックごとの報酬が1ETHの場合、十分なセキュリティが保たれるかどうかが重要な問題です。これらの考慮事項は無関係かもしれません。

試算は困難ですが、1つの考え方はブロック報酬と送金金額の比較です。過去約24時間で3億6,500万ドル(約400億円)相当のETHが送金され、平均取引額は580ドルです。比較として、ビットコインは過去24時間で40億ドル(4,400億円)相当が送金され、平均取引額は.25,000ドルです。

これは、ビットコインがイーサよりドル建てで高額が取引され、一方でそのセキュリティ(手数料)にかかるコストはイーサリアムに比べてそれほど高くありません。

ひとつの要因は、ビットコインのブロック生成時間は10分で1ブロックあたり8万ドルの報酬だという事実です。イーサは1ブロック当たりの報酬は1,150ドルで、15秒毎に生成されます。

つまり、孤立ブロックを避けて平均的にブロック報酬を得るとして、現在の統計ではビットコイン・マイナーは3倍の利益を得る一方、イーサ・マイナーは2倍しか稼げません。

ブロック報酬は3ETHから2ETHに変更?

これはあくまで単純計算で多くの考慮事項があります。攻撃者がダブルスペンド(二重払い)をする場合が指摘されています。悪意のあるマイナーがブロック報酬よりも多くの利益を得るかもしれません。

結論としてトラストノードの見解は、1ブロックあたり1 ETHだと少し危険で、2 ETHはおそらく合理的だと述べています。

来年実装が待望されるイーサリアムのアップグレード「キャスパー」はブロック当りの報酬が0.82 ETHに引き下げられ、ステーキング(POS)によってさらに安全になると考えられます。

それまでの間、開発者は投票を通して、インフラを妥当なレベルに保ち、ネットワークの多くのニーズをより適切にバランスさせる方法を議論します。現在のところ、2ETHという報酬水準への変更は十分なセキュリティを提供すると考えられている様です。


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