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  • 2018/08/23
  • 2018/08/23
  • コイン東京編集部 アオ

米SEC(証券取引委員会)が9つのビットコインETFの申請を拒否

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米SEC(証券取引委員会)は22日、9種類のビットコインETF(上場投資信託)の提案を拒否したことを公表しました。これにより、残されたビットコインETFはCBOEが提案した「VanEck SolidX Bitcoin Trust」と見られています。SECの回答期限は2018年9月30日で、最長2019年2月まで延期できます

資産管理会社3社が申請した9種類のビットコインETF

資産管理会社3社に申請されていた9種類のビットコインETF(上場投資信託)の内訳は以下の通りです。

ProShares:5種類
GraniteShares:2種類
Direxion:2種類

9種類のETFはいずれもビットコイン先物価格を追跡する仕組みでした。例えばプロシェアーズ(ProShares) ETFは、「ProShares Bitcoin ETF」と「ProShares Short Bitcoin ETF」の2つで構成されています。どちらもビットコイン先物をベースとしています。商品はNYSE アーカで取引される設計でした。

SECは文書で9つのETFのそれぞれについて否定しています。9種類の拒否の理由はいずれも、ビットコイン先物市場が成熟していない、またはETFを扱うのに十分な流動性がないというものです。

ビットコイン先物市場がETFの基盤となる「十分な市場規模」を示す証拠を提示しなかった、そのため「ETFの提案はプロダクトが不正行為や価格操作を受けにくいと示していない」と主張しました。ビットコイン先物ETFの承認には、SECは監視共有技術の必要性を主張しています;

「取引所はビットコイン先物市場が“十分な市場規模”であることを証明する記録的な証拠を提示していない。取引所は不正行為や価格操作を防止するための手段が十分であることを立証することに失敗している。したがって、要件を満たすためにビットコインに関連した十分に規制された市場の調査監視の共有が必要です。」

ETF拒否の中で3つの良い兆候

しかし、市場は現在のところ大規模な失望売りが起きていません。米アナリストはETF拒絶に3つの良いニュースを指摘しています。

1、SECはブロックチェーンと仮想通貨の価値を否定していない

SECの最大の懸念事項は、ビットコイン先物市場における市場操作であり、ビットコイン市場での市場操作です。彼らの目的は詐欺や不正から米国の投資家を守ることです。

SECは9つのビットコインETFの拒否がブロックチェーン技術全体を否定するものではないことを強調しています;

「委員会はこの提案された規則改正案を却下しているが、ビットコインやブロックチェーン技術のイノベーションや投資としての有用性や価値を有すかどうかという評価に不満はないと強調する。」

2、大規模な価格変動が起きていない

7月下旬、8月のビットコインETFの承認判断の前に、ビットコイン価格は8,000ドルに上昇しました。VanEck SolidX bitcoin ETFのSECの回答延期によって、6,500ドルまで下落しました。

今回は同様の価格変動は見られませんでした。拒否された9つのETFのうち、プロシェアーズ(ProShares) ETFが承認される可能性はわずかと見られました。ましてや、9種類ETFのいずれかが承認されるとのアナリストはほとんどいなかった。そのため、失望とは見なされないという。

3、CBOEが提出した現物ベースのビットコインETFに集中

それぞれの回答期限に関係なく、SECは8月22日に9つのETFすべてを拒否することを決めました。これにより、SECは次の大きなETF、CBOEが提案した「VanEck SolidX Bitcoin Trust」に集中できます。

VanEck SolidXビットコインETFは現物のビットコインを保有します。先物主導のETFではなく、通常のETFのように機能します。

VanEck SolidXビットコインETFの次の回答期限は2018年9月30日です。SECはこのETFに関して、承認、却下、または最大2019年2月まで延期できます。


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