6月、Bithumbはハッキングにより約350億ウォン(約34億円)の盗難被害に遭いました。金融委員会(FSC)と韓国金融情報分析院(KoFIU)が捜査に関与し、最終的に盗難被害額の見積は約190億ウォン(約29億円)に縮小しました。以来1か月以上、ビッサムは預金と引き出しを無効にし、既存のユーザーの預金分だけが仮想通貨を取引できていました。
8月1日にBithumbは「一時的に新規ユーザーアカウント開設を停止」すると発表。以降5日間で取引量は約62%減少しました。一方で、ハッキング以来停止していた入出金機能を一部再開しています。
ハッキング以来、仮想通貨取引所Bithumbの利用は大幅に減少しました。コインマーケットキャップのデータでBithumbの24時間取引量を比較します。
1月2日:24時間取引量25億ドル(2750億円)市場3位
→当時首位のバイナンスは1月12日時点に24時間取引量50億ドルでした
8月24日:7170万ドル(80億円)、市場19位、1月比-97%
8月30日:3億5900万ドル(400億円)、市場5位、24日比+500%
8月30日時点でBithumbの取引量は大幅に回復して5位にランクしています。以下の表は現物トレードのコインマーケットキャップのアジャスト(調整)ランキングです。
分析サイトCryptocoinchartsではより詳細に、24日から取引量が増加していることが観測できます。こちらの数値はコインマーケットキャップよりもベースが低いのですが、それでも平均的な取引量が3倍近くにまで増加していると示しています。
Cryptocoinchartsによると、Bithumbで多く取引される仮想通貨は、トロン(TRX)、ビットコイン(BTC)、リップル(XRP)、イオス(EOS)などが挙げられます。トロン(TRX)は24時間で331.39 BTC相当取引され、XRPは240.49 BTC相当。プラットフォームの流動性は複数のコインで比較的均等に取引されている様です。
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20代男性。都内名門高校卒業後、ベンチャー企業を経てコイン東京へ。二次元好きのセミプロゲーマー、好きが嵩じて仮想通貨やDappsゲーム、ブロックチェーン技術の世界にハマる。ゲーム知見と理数的素養から、最新の技術もカバーしつつ、プロジェクトの情報収集や分析を最も得意とする。