企業間のリサーチ会社MarketsandMarketsが行った調査によると、仮想通貨ATM市場は2018年から2023年にかけて年間54.7%の成長率で成長すると示されています。その結果、この市場規模は、2023年時点で1億4450万ドル(約160億円)になるという。
現時点で世界のビットコインATMの台数は3,650台。先月の3,500台から150台増加しています。分析サイトCoin ATM Radarによると、世界中で稼働する仮想通貨ATMは毎日9%(4台ずつ)増加しており、この速度で普及すると2018年末までに約5,000台の仮想通貨ATMが稼働することになるという。仮想通貨ATM市場の昨年の市場規模は680万ドル(7.5億円)とされていますが、2018年には1630万ドル(18億円)に成長する見込みです。
MarketsandMarketsの調査では、2ウェイ(双方向)クリプトATMの需要が高まると予測されています。2ウェイのクリプトATMは、仮想通貨および法定通貨取引の複数のオプションを提供。ユーザーは単一の機械で仮想通貨を購入・販売できます。1ウェイATMと比較して2ウェイのCAGR(年平均成長率)が高くなると主張します。Coin ATM Radarによると、現在1ウェイATMは62.49%の市場を独占、対する2ウェイATMは37.51%です。
この調査によれば、ハードウェアの面でディスプレイセグメントが、より一般的なものとして最大のシェアを占めると予想しています。ディスプレイハードウェアは使いやすく、人気を得ています。ディスプレイハードウェアには、キーボード等の付属ハードウェアが不要なため、コストを削減できる利点があります。なお、レポートは他のセグメント「QRスキャナーとATMプリンター」も最大のCAGRを示すと指摘しています。
北米のクリプトATM市場は2023年時点に最大のシェアを占めると予測されています。現在のところ、北米は世界のビットコインATMの73.07%を占めています。法的障壁がない投資環境から、米国にはクリプトATMハードウェアとソフトウェアプロバイダーが存在します。ATM市場シェア(26%)を占めるジェネシスコイン(Genesis Coin)やイージィビット(EasyBit)等。
2017年、メキシコ政府はビットコインを合法と宣言し、フィンテック法によって規制されることになりました。さらに、カナダでは特に仮想通貨に焦点を当てたスタートアップ企業数の増加を記録しています。
MarketsandMarketsは今後の仮想通貨ATM市場の成長予測の理由として、途上国での資金移転の拡大、金融規制の変動を挙げています。さらに、レストラン、バー、一般的な店舗、ガソリンスタンドでの設置台数の増加が成長を促進すると述べています。
MarketsandMarketsは10以上の産業で高水準の戦略的分析レポートを発行する世界的な市場調査会社です。フォーチュン500社を相手に、ビジネスインテリジェンス・パートナーとしての役割を果たす企業です。この調査研究は、セカンダリソース、データベース(年次報告書、各国のICTソリューション電気通信部、IEEEのウェブサイト等を参照したという。
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20代男性。都内名門高校卒業後、ベンチャー企業を経てコイン東京へ。二次元好きのセミプロゲーマー、好きが嵩じて仮想通貨やDappsゲーム、ブロックチェーン技術の世界にハマる。ゲーム知見と理数的素養から、最新の技術もカバーしつつ、プロジェクトの情報収集や分析を最も得意とする。