COIN TOKYO

  • 2018/09/05
  • 2018/09/05
  • コイン東京編集部 アオ

三菱UFJ銀行APAC代表者がブロックチェーン技術と、リップルネットの事例を前向きに語る

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6月末にシンガポールで開催されたアジア太平洋ブロックチェーン会議で、三菱UFJ銀行
(MUFG〉の代表者がリップル社の国際送金技術について言及しました。MUFJのMike Truter氏は、リップル社の送金技術は「唯一ではないが、有効な選択肢の一つ」であると指摘し、銀行業務へのブロックチェーン技術の導入について肯定的に語りました。また、タイのアユタヤ銀行とのRippleNetの実証試験について前向きに紹介しています。

APACブロックチェーンカンファレンス

6月20・21日、シンガポールのヒルトンホテルで開催された「2nd Blockchain for Finance Conference, APAC」で、各国の金融機関代表者が集まり6つのテーマについて議論しました。
1、分散型台帳技術の可能性;戦略
2、最新のユースケース;支払い、KYC、保険、債券、資本形成
3、規制、法整備;市場差異
4、インターオペラビリティ(相互運用性);伝統的な技術への採用解決策
5、ビジネスケース:商業機会や投資効果
6、世界のICO、トークンの理解;トークン発行、トレード、顧客保護

各会議では、以下のような企業の代表者がスピーカーを務めました;
JPモルガン, スタンダード・チャータード、R3、IBM、ドイツ銀行、HSBC、ConsenSys、Digital Asset、リップル社、マニュライフ、メットライフ、ノーザントラスト、アユタヤ銀行、ステラ社(Stellar)、TenX等。

その他、240名の上級役員、132社の代表者、33の金融機関(アジア太平洋の銀行・保険・証券会社)、ICO関連企業が参加しました。リップル社からはAPAC東南エリア規制・統治リードのSagar Sarbhai氏が参加しています。

リップル製品:SWIFTの代替案

三菱UFJ(MUFG)銀行シンガポール支店でアジアシステムオフィスMDを務めるMike Truter氏は、初日の第一部、ブロックチェーンとDLT技術のビジョンについて、MUFJの見解を語りました。

Mike Truter氏のコメントの抜粋をツイッターユーザーが投稿。MUFGの代表者は、リップル社などの技術を使うことで、SWIFTなどの既存の選択肢よりも時間・コストの面で優れた成果を発揮するとコメントしました。

「今日、私たち国際銀行の多くは、国境間送金にSWIFT等を使用して手数料を払わなければならないでしょう。多くの仲介銀行が含まれており、通常、資金移動には1日から3日かかります。」

「リップル社などの技術を使用することで、30秒でこれを実行できます。大幅に異なります。また、より安いコストで実現できます。ネットワーク内のさまざまな国の間で、我々の支店間で資金を移動させるという点で、その事は私たちにとって本当に重要です。」

Truter氏は、銀行の運用コストを有効に削減できるソフトウェアの選択肢を複数評価していると述べ、リップル社の技術が有効に作用する旨の発言をしました。

「これは重要なユースケースの一つです。リップルは我々が集中している解決策のうちの1つです。オンリーワンではありませんが、機能する1つです。」



アユタヤ銀行の実績

Truter氏は、MUFGがタイで5番目に大きな銀行であるアユタヤ銀行(クルンシイ)の76%の株式を所有していると言及。この銀行は、グループ内で実績のある実例をもとに、リップルの導入のリーダーとなっています。アユタヤ銀行の最大の成果の1つは、昨年9月に主要な石油化学会社による支払い処理でした。

アユタヤ銀行におけるリップル社技術のもう一つの重要な事例は、今年春のパイロットテストです。同氏は、銀行が現在管理する決済システムを進化させる手段として、ブロックチェーン技術を導入する事への楽観論に言及し、この事例を説明して結論づけました。

「アユタヤ銀行は今年5月に、三菱商事(株)とのパイロットテストの成功を発表しました。三菱UFG銀行とスタンダード・チャータード銀行との間で、バンコクからシンガポールへの資金移動を成功させました。」

「私たちはタイの規制サンドボックスの下でこれを行いました...まだ試行段階にありますが、グループ内で使用できる現実な物に、これを組み込むことへの我々の関心は高い。」


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