COIN TOKYO

  • 2018/09/08
  • 2018/09/08
  • コイン東京編集部 新崎優太

ビジネスソフトウェア大手SAPがブロックチェーンを模索、リップル(XRP)の統合をテストしている

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9月6日、ビジネスソフトウェア市場のリーダーであるSAPのスポークスマンはツイッターで、リップル(XRP)の統合をテストしていると言及しました。4日にSAPはインテル社とエンタープライズ市場のブロックチェーン導入方法を模索していくと発表していました。SAPとリップル社は以前、2016年に「SAP HANA Cloud Platform」を使った国際送金テストで協力しています。新たな展開が期待されています。

SAPがXRPの統合をテスト

ツイッターでは主に、エンタープライズユーザー向けのブロックチェーン技術について議論されました。この技術がビジネスプロセスを改善し、多くの業界をより効率的に、トランザクション効率を最適化する方法について紹介されました。

SAP社のアカウントは、プロダクトマーケティングコンサルタントのサラ・オースティン氏です。彼女は起業家であり、フォーブス誌の30 UNDER 30に選出された経歴を持つコンテンツ制作者です。同氏は2012年以来、シリコンバレーのSAPに所属しています。

以下のツイートで、オースティン氏はSAPがXRPの統合をテストしていることを明かしています;




「我々は企業に利益をもたらす可能性のある取組みとして、資産のトークン化を議論するつもりです。しかし、クリプトは機能的に、エンタープライズにとって現在優先度は高くありません。SAPはXRP統合をテストしています。」

リップル(XRP)には、大手銀行や金融機関を含む企業ユーザー専用に設計されたデジタル決済ネットワークの一部としての側面があります。リップル社は8月、3か国の代表的な取引プラットフォームと提携し、xRapidの「ゴールドスタンダード」と指定しました。

同社は3社のXRPのオンデマンドな流動性プールを利用して、早く、低コストで、透明性の高い国境間リアルタイム決済の実現を目指しています。リップル社は「3か国の全てのクライアントに、3つの取引所を利用した資金送金(xRapidサービスを使用)を本質的に推奨することになる。」と語りました。

現在、SAPはXRPの統合をテストしていると表明しています。SAPは180カ国以上に33万以上の顧客企業を抱えており、調達、販売、給与、税金に国際企業のネットワーク内で国境間支払いを行います。これらの企業は、為替変動、送金手数料、非効率的な支払い転送ネットワークなどの軋轢に晒されています。

SAPの顧客がリップルの安価で効率的な決済ネットワークにアクセスできるとしたら。高価な中央金融機関に頼ることなく、国際企業が資金をシームレスに移転できるベネフィットは甚大です。

リップル社とSAP HANA Cloud Platform

リップル社は2016年にSAPとパートナーシップを結んでいます。当時、カナダのATBフィナンシャルとドイツのReiseBankは、ブロックチェーン技術を使用して国際収支の効率化をテストした事が報じられ、SAPとリップル社がこれに協力しました。この際、SAP社のエンタープライズ製品「SAP HANA Cloud Platform」と「SAP Payment Engine」がリップル社の技術をサポートしたことを発表しました。

今年9月4日、SAPはインテルと協力して、エンタープライズ市場(大企業や公的企業を含む)の需要に応えるために、ブロックチェーン・システムを支えるソリューションを模索していくことを発表しました。このリリースでは、SAPが最近ローンチした「the SAP HANA* Blockchain adapter」と呼ばれる一連の製品群を紹介しており、その中にCloud Platformは、BaaS(サービスとしてのブロックチェーン)サービスが含まれています。


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