• 2018/09/25
• 2018/09/25
• コイン東京編集部 新崎優太

ネム（NEM・XEM）共同創設者がイーサリアムとの差別化にセキュリティを挙げる

ICOがNEMブロックチェーンを選ぶ理由

ICOの中には、イオス（EOS）やウェーブス（WAVES）のブロックチェーンを使用するものもありますが、まだ新しいトレンドには至っていません。ICOプロジェクトにとってNEMブロックチェーンの利点は何かと聞かれ、McDonald氏は以下のように述べています。

「大量の資金を調達したいのであれば、イーサリアムが構築した全体的なエコシステムに参加することで達成できるだろう。しかし、ブロックチェーンプラットフォームに安全を求めるプロジェクトは、NEMを使用します。」

直接言及しないものの、同氏は暗にイーサリアムの過去のハックについて触れました。

「NEMは誰にも何百万ドルもの資金を提供していません（奪われていない）。NEMの安全な技術がフィルターになっていると考えています。安全な技術を求めているプロジェクトは、NEMを選択します。」

McDonald氏は、資金を調達する事にかけてはイーサリアムが優れていると認識しています。そのため、ICO（イニシャル・コイン・オファリング）プロジェクトの大半は、プラットフォームとしてイーサリアムを選択するという。

イーサリアムはブロックチェーン内で行われたハッキングの数の点でも顕著です。一連のハックは最終的には市場のイーサリアム価格の下落に寄与しました。今年2月、PoWHCoinは、イーサリアムのスマートコントラクトのコードを悪用されて数億円相当のトークンを奪われました。

昨年6月にParityは150,000 ETH、2016年のDAOでは360万ETHが不当に盗まれました。しかしこれは、より多くのユーザーがいることの証でもあります。

イーサリアムとNEMの比較

ブロックチェーンコミュニティ内の多くの人々が、イーサリアムとNEMのどちらが優れているか議論しています。有名な例えは、イーサリアムとHTML、NEMとWordPress（ワードプレス）を比較するものです。実際にその通りかもしれません。

イーサリアムのスマートコントラクトは基本的に１から構築され、ブロックチェーンのみが基盤になります。一方でNEMは他の機能を備えたユーザーフレンドリーなプラットフォームです。

NEMを支持する人々は、NEMシステムの「事前プログラムされた機能」が、より高いセキュリティをもたらすと考えています。スマートコントラクトを構築するプログラマーのスキルにあまり依存しない利点があります。McDonald氏は以下のように述べています；

「他のブロックチェーンには固有の利点があり、それらはNEMより優れた機能を果たします。しかし、1日に少なくとも1つのプロジェクトがNEMを好みます。私たちはセブンイレブンのような様々な大企業と提携しているクライアントを抱えており、彼らは数百万のユーザーと妥当な利益を有しています。セキュリティが成功の鍵でした。だから彼らはNEMを選ぶのです。」

NEMの目標は普及（アダプション）にある

McDonald氏は、「NEMブロックチェーンは、クラウド環境のプライベートデータベースの下で、月毎に5億回のトランザクションを処理した」と述べました。スケーリングによって、企業の資金を危険に晒すことが無いと留意した上で、目標は別にあると主張しました。

「私たちが焦点を当てているのは、採用（アダプション）と実際の人々がブロックチェーンを使用することです。」

NEMの仕組みは、このコトバを明確に反映しています。NEMは、ビジネスの拡大にブロックチェーンを検討していなかったような、より多くの企業にとって役立つ、使いやすいプラットフォームだと考えられます。


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