COIN TOKYO

  • 2018/09/28
  • 2018/09/28
  • コイン東京編集部 新崎優太

米リップル社が「Ripple for Good」を開設、教育と金融包摂の支援に1億ドルのコミット

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27日、米国の国際送金スタートアップRipple(リップル)社は、使命を重視する組織を支援するソーシャルインパクトプログラム「Ripple for Good(リップル・フォー・グッド)」を発表しました。教育と主に銀行口座を持たない人たちの世界的な金融包摂(1*)にフォーカスしています。

グローバル・ファイナンシャル・インクルージョン

同社の声明によると、新しいイニシアチブは以下のような使命をもとに活動します;

「Ripple for Goodは、グローバル・ファイナンシャル・インクルージョンを劇的に加速し、拡大する可能性のある使命を重視する組織やイニシアチブを支援します。Ripple for Goodは、ブロックチェーン、仮想通貨と関連技術の社会的責任と平等な使用を推進することにコミットしています。」

Rippleのチームは新技術の使用を通じて、金融サービス、プロダクト、システムをグローバルなアンバンクに拡張することで、この目標の実現を目指しています。

このプログラムでは、STEM(3*)、フィンテック教育、および金融リテラシーに焦点を当て、ますます包括的かつ包括的なグローバルデジタル経済の主要な推進要因となる予定です。Ripple社は今年8,000万ドルを費やしており、さらに2500万ドルを追加配分します。

同社は今年6月に世界各地のトップクラスの大学との共同研究イニシアチブ(UBRI*2)を立ち上げました。5千万ドル(約55億円)を寄付して、投資学術的な研究や技術開発、ブロックチェーンにおける技術革新をサポートして、仮想通貨とデジタル支払いを促進しています。

リップルの共同設立者で執行役員のChris Larsen(クリス・ラーセン)氏は次のように述べています;

「私たちは独善的なディスラプターを止めて、代わりに現実世界の問題を解決することに取り組む必要があります。皆がブロックチェーン・ムーブメントでこの問題にフォーカスすれば、20億人以上の銀行口座を持たない人々がフルに経済的な市民権を得られます。」

Ripple for Goodは、「価値のインターネット」の先駆けとしての同社のビジョンをさらに進化させます。Ripple社は、ワールドワイドウェブでデジタル情報が移動するのと同様に、お金が移動するビジョンを描いています。

10月1・2日のスウェルイベント

Ripple社は来週、サンフランシスコで開催するイベント「SWELL」を控えています。このイベントの基調講演者として第42代米国大統領(1993年~2001年)、ビル・クリントン氏が参加する予定です。クリントン政権の国家経済会議(NEC)議長を務めて財政黒字に貢献したジーン・スパーリング氏や、国際通貨基金(IMF)筆頭副専務理事Ross Leckow氏もこのイベントに参加します。

(1*)グローバル・ファイナンシャル・インクルージョン:貧困層が正規の金融取引ができるような金融への受け入れ
(2*)ユニバーシティー・ブロックチェーン・リサーチ・イニシアチブ
(3*)Science, Technology, Engineering and Mathematics:科学・技術・工学・数学の教育分野を総称する語


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