最近ロンドンで開催された会議「Secure Your Business With Blockchain Technology」での基調講演の後、ラリマー氏は将来の業界からの期待について意見を共有しました。
イオス(EOS)とイーサリアム(ETH)のプラットフォームに基づいて、dAppの現在の採用率が比較的低い理由を質問されて、ラリマー氏は強気な見解を示しました。
「ブロックチェーンは、人々がブロックチェーンについて話さなくなった時に、大きく採用されるだろう。..将来すべての企業がブロックチェーンを使用しているだろう。」
同氏は、ソフトウェアが仕事を効率化するため、ほとんどの企業は簡単なアップグレードをするだけで参入する事になる、と主張しました;
「今日からその未来に辿り着くまでに必要な事は、単純に既存の実績のある企業が、彼らのソフトウェアをアップグレードして、ブロックチェーンを使用してセキュリティを強化すればよいだけの事です。」
そうした(財務やIDの詐欺の面で)より安全なサービスが、ブロックチェーンにとって重要なユースケースになると見ています。また、今後のイオス(EOS)プラットフォームがこの役割を果たすことを目指しています。
「銀行は、内外からの詐欺行為のために毎年何億ドルも失います。ブロックチェーンを採用する最も大きなユースケースは、これら巨額の負債を持つビジネスからくるだろう...そして、彼らの顧客は自動的かつ透過的にその恩恵を受けるでしょう。」
ラリマー氏はまた、平均的なユーザーにとってソフトウェアを使いやすい物にするため、多くのやるべき作業があると語りました;
「もう1つの大きなユースケースは、パスワードを複雑にしたり、変更する必要性を排除することです。物事がより簡単になり始めるとき、ブロックチェーンが実際に人々の生活をより簡単より安全にする時に、普及するでしょう。」
イオス(EOS)はスマートコントラクトを簡単に編集する能力のような、暗号コミュニティの様々なサブセクションを同時に引き付ける機能をいくつか有しています(1*)。しかし、ラリマー氏は「どのブロックチェーンを使っているかは重要ではありません。人々はウォレットをダウンロードする際に、そのウェブサイトを信用します。」と主張しています。
ラリマー氏は、ブロックチェーン技術のアーリーアダプターは、その能力に対する強い哲学的信念によって動機付けられていると語ります。しかし、リスクとコストを最小限にして、生活を楽にすることが証明されるまで、技術はほとんどの人にとって日常生活の一部にはならないという。ラリマー氏は次のように結論づけています:
「今のところ、ビットコインと暗号通貨の早期採用は非常に哲学的です。それは実際に動機(コーズ)を信じている人に本質的に限定されています。この事はすべての早期採用に当てはまります。電気自動車も同様です。ブロックチェーンにも該当します。」
(1*) Ricardian contracts:文書による契約をマシン用の契約に変換登録する方法。片方は、人間の判読可能な形式(弁護士が作成した契約書など)で、もう片方はコンピュータプログラムで判読可能な形式です。
ラリマー氏は、分散型ウェブにおいて、ハードウェアキーとは別に情報を保護するための、三つの要件として、ブロックチェーンベースのサービス。人間が判読可能、暗号的に安全であること、を指摘しました。要ラリマー氏は、ブロックチェーンは単なる基本的に優れたアーキテクチャに過ぎないと述べています。既存のシステムより安全でアカウンタブルなアーキテクチャであると主張しています。
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20代男性。都内名門高校卒業後、ベンチャー企業を経てコイン東京へ。二次元好きのセミプロゲーマー、好きが嵩じて仮想通貨やDappsゲーム、ブロックチェーン技術の世界にハマる。ゲーム知見と理数的素養から、最新の技術もカバーしつつ、プロジェクトの情報収集や分析を最も得意とする。
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