当初はフィスコが50億円の金融支援を行う方針でしたが、テックビューロから株式会社フィスコ仮想通貨取引所に対して譲渡する旨の事業譲渡契約を締結した模様です。
テックビューロは事業譲渡を完了した後、仮想通貨交換業の登録を廃止した上で解散の手続きを行うとしています。
Zaifは9月14日、入出金用のホットウォレットを管理するサーバがハッキングを受け、サーバで管理していた「ビットコイン」「モナコイン」「ビットコインキャッシュ」(約70億円相当、うち顧客資産は約45億円)が流出しました。
これを受け、テックビューロは、顧客資産の財源確保のため、フィスコとの間で金融支援などを検討する基本契約を結びました。
その後、両社で協議した結果、フィスコグループのフィスコ仮想通貨取引所へZaifの事業を譲渡することを決め、10月10日に契約を締結しました。
事業譲渡は11月22日を予定しています。
ビットコイン、ビットコインキャッシュについては、フィスコ仮想通貨取引所が、流出分に相当する資産調達を既に終えているようで、フィスコが調達済みの仮想通貨で補填。
ユーザーが保有されている仮想通貨の残高は、その全部について正常に出金をすることが可能となる見込みです。
尚、ビットコイン、ビットコインキャッシュについては、10月10日以降も取引所における取引、簡単売買による購入・販売、積み立て等のサービスがこれまで通り継続して利用することができます。
モナコインの取引は10日午後5時に中止し「個々のお客様の保有されるMONAコインの数量を確定させることが必要」と中止した理由を説明しています。
今回、事前にアナウンスが無かったのは、相場への影響を考慮してとのことで、運営元がフィスコとなった後、再開に取り組むようですが、具体的な日付はあらためて発表するとしています。
また、流出したモナコインの補償は、市場流通量がビットコインなどと比べて少なく調達が難しかったことから、同社がフィスコ仮想通貨取引所と協議した結果、モナコインを保有していたユーザーに対し、約4割(消失した部分)は日本円で、残り約6割(消失せずに残った部分)はモナコインで支払うとしています。
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