最新バージョンのウォレット・ソフトウェア・プロダクト「Parity Signer2.0」のベータ版が、10月11日にダウンロードできるようになりました。このアプリケーションを使用すると、ユーザーは秘密鍵でトランザクションを生成、格納、署名できます。
Parity Signer2.0は、通常の利用状態のスマートフォンで使用するようには設計されていません。そのような端末はネットワークに接続され、安全ではないためです。
代わりに、工場出荷時にリセットされ、パスワードで暗号化された古いモバイルで使用できます。Parity Signer2.0をインストールすると、機内モードにして、ネットから完全に切り離された段階にする必要があります。オフラインでアプリケーションがQRコードを作成でき、トランザクションに利用できます。
秘密鍵を保護するために、Parity Signer2.0はオフラインで使用する必要があります。そのため新しいバージョンには「常時接続のセキュリティ通知」が実装され、端末がオンラインになり資金の利用や送金において、安全でない状況で警告します。
Parity Signerの最初のバージョンは、2018年の初めに公開されました。新たなParity Signer2.0は、視覚的なアップグレードを施し、ETCやPopstenテストネット等、複数のネットワークをサポートし、不正なネットワークのトランザクションにユーザーが署名できないよう、セキュリティが強化されました。
Parity社はこのモデルがイーサリアム資産を保存する最も安全な方法だと考えています。しかし、Parity Signer2.0はベータ版の実験的なアプローチなので、利用する場合は暗号通貨の送付を少量に留めるよう推奨しています。また、開発者がシステムにバグを発見して報告すれば報酬を得られる「バウンティ・プログラム」も実施しています。
1.0からアップグレードするユーザーは、事前にキーをバックアップする必要があります。
この新しいアプリケーションは、MyCrypto(2*)ウォレットとプラットフォームとのセキュアなデバイスとして統合できます。Parity Signer2.0はiOS App StoreとGoogle Playストアで無料でダウンロードできます。
(1*)Parity Technologies(パリティ・テクノロジー):
イーサリアムの初期開発者Gavin Wood(ギャビン・ウッド)氏が、Jutta Steiner(ユッタ・シュタイナー)博士と共に2015年に設立した、ブロックチェーンスタートアップ。今日200億ドルを超える暗号通貨を預かる最大規模のウォレットサービスを提供し、イーサリアムの開発会議にも参加している。
Parityは9カ国に60人のスタッフを擁し、オープンソース、ブロックチェーンインフラストラクチャ、及び新しいブロックチェーンベースのサービスを開発しています。相互運用可能な新しいブロックチェーン、テストネット、暗号通貨のマイナーのクライアント、デジタルウォレットを世に出しました。
(2*)MyEtherWallet(マイイーサウォレット)から独立したメンバーが開発した。機能はほぼ同じ。簡単にオフラインで秘密鍵や資産を管理できる。
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20代男性。都内名門高校卒業後、ベンチャー企業を経てコイン東京へ。二次元好きのセミプロゲーマー、好きが嵩じて仮想通貨やDappsゲーム、ブロックチェーン技術の世界にハマる。ゲーム知見と理数的素養から、最新の技術もカバーしつつ、プロジェクトの情報収集や分析を最も得意とする。
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