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  • 2018/10/17
  • 2018/10/17
  • コイン東京編集部 アオ

BCHトランザクションを匿名化する新コンセプト「Tokenshuffle」

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10月12日、ビットコインキャッシュ(BCH)開発者Chris Troutner氏は、プロトコルをシャッフルするコンセプト「Tokenshuffle」を公開しました。コンセプト段階のこのプロジェクトは、ビットコインキャッシュ(BCH)をモネロ(XMR)やジーキャッシュ(ZEC)のように匿名で送金する事を目指しています。

Tokenshuffleプロトコル

Troutner氏によると、Tokenshuffleは暗号通貨のミキシング・プロトコルを使用するライト・ウォレットです。Troutner氏はGithubで要点を以下のように説明しました:

「Tokenshuffleは、Bitcoin Cashを匿名化し、そのファンジビリティ(代替性1*)を向上させるプロトコルです。このプロトコルは、緩やかにCoinjoinとCoinshuffle(2*)をベースとしています。主な目標は、ライトウォレットのウェブアプリとして実装して、人々が匿名で(BCHを)やり取りすることです。」

「Wormhole等のビットコインキャッシュ上に構築された、新しいトークンプロトコルを利用していますが、他のトークンプロトコルでも使用できます。」

基本的な仕組み

ユーザーはまず、TokenShuffleの自分の「パブリックインプットアドレス」にBCHを送金して、1:1のトークンを取得。次に、「ウェブフォーム」にアクセスして、トークンを送信するための30日間有効な“ユニークパブリックアドレス”と“フォーム”を得る。そこで送信先アドレスとランダムタイムを入力。ユーザーインターフェイス(UI)で、0〜60分で時間をランダム化できます。時間ランダム化は入力と出力のコネクションを隠すのに重要です。

全てのトークンは、同じパブリックインプットアドレスで償還トークンに交換されます。ウォレットは定期的に全UTXOを単一のUTXO(3*)に集約。すべてのトランザクションに関連する情報は不可避的にミキシングされ(混ざり)ます。そして償還トークンが外部へ送金される。

出力アドレスはユーザーとアプリケーションの間に秘匿にアレンジされるため、そのアドレスは1回だけ使用され、トークンはバーンされます。トークン償還アプリと出力アドレスの間に直接のコネクションはなく。アプリは30日後にトランザクションの知識を削除するようにプログラムされます。

Cashshuffleプロジェクト

一方で先行している別のBCH匿名性プロジェクト「Cashshuffle」は、13日に「今後1、2ヶ月で成熟期の段階に入り、最終的にBitcoin Cashの本当のファンジビリティソリューションとなるだろう」と実装を示唆しました。Cashshuffleチームは参加者不足時の流動性の課題に取り組んでおり、近々他と一線を画す“ビッグシングス”として開発中のアイデアを複数紹介しました。

最初のTokenshuffleでは、初期の流動性を補完する独立したソリューション「Bootstrap Bot」を提案しています。分散した独立したユーザーは、TokenShuffleアプリケーションのユーザーコミュニティをサポートするよう勧められています。

Chris Troutner氏は、Github上でコミュニティによるレビューを待ち、十分な評価を得られてからオープンソースプロジェクトを立ち上げると述べています。「bitcoin.com」によると、これら議論がビットコインキャッシュの改良に関するため、BCHチェーンのプライバシーコンセプトは、コミュニティの多くに歓迎されている様です。


(1*)Fungibility(ファンジビリティ):支払いの履歴を追跡できない性質
(2*)CoinJoin:ビットコインの匿名送金スキーム。複数のトランザクションをまとめて一つにして、InputとOutput情報の追跡ができなくする仕組み。
(3*)未使用で所有権が記されたアウトプットトランザクション


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