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  • 2018/10/19
  • コイン東京編集部

ウォッシュ・トレード(水増し取引)を検知するツール事業者FRSTが340万ドルを調達

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シカゴに拠点を置くブロックチェーン・データプロバイダFRSTは、340万ドルを調達しました。同社はトレーディング会社が水増し取引量とより実質的な取引量とを区別するのを助ける技術を提供します。暗号スペースの一部の企業は公に、コインや取引所に対してより流動的に見せるようなサービスを販売してきました。

取引量を購入できる暗号通貨市場

仮想通貨スペースには虚偽やエラーなど、市場データの正当性の問題があります。Coinmarketcap(コインマーケットキャップ)などの投資家向けのポピュラーなデータ集約サイトは、個別コインやデジタル通貨取引所におけるウォッシュトレードやボットによる水増し取引量など、異常値の扱いが問題視されてきました。

殊に株式市場において人為的な取引活動の創出であるウォッシュ・トレード(仮想売買)は米国を含む諸国で違法です。しかし、Blockchain Transparency Instituteによると、暗号通貨市場の67%以上に影響を与えているのが現状だと指摘されています。あるいは、未成熟なトークンプロジェクトは、取引所に上場するために大金を支払ってもいます。さらにはトークンチームや取引所に取引量を膨らませるサービスを販売している企業もあります。

ある企業の営業資料は、「貴社が上場しているどの取引所でもボリュームを作ります。取引量の増大化やコインマーケットキャップへの上場により、貴社のプロジェクトはますます名声を得られます。」と書いています。実際にToken Boostは、仮想売買パッケージを提供しています。同社のウェブサイトによると、最大4万ドルを支払えば、1日最大10万ドル相当の取引量を購入できるという。

シカゴのデータ技術プロバイダーであるFRST社CEOのKarl Muth氏は、この類の活動を特定するツールが不足している事が、状況を助長していると指摘しています。

「外国為替(FX)の分野から暗号市場に移りたい、新デスクを開設するつもりだと言っている企業は多いが、大概は、この市場にあるツールに満足していません。」

FRSTのソリューション

同社はデスクトップアプリを通じて、ポートフォリオ関連の質問に答えたり、バックテスト(1*)に対応する、トレーディングソリューションを提供しています。これにより、顧客となるトレーディング企業は、戦略の有効性をテストするために過去の一定期間の市場データと比較検証できます。同社のツールは、ウォッシュトレードで膨らんだ取引量とそうではない取引量を、トレーダーが区別するのに役立つようなデータに接触させます。

Karl Muth氏は以下のように述べています;

「FRSTのデータは、ウォッシュトレード特有のデータを検出します。例えば、取引所や他の事業体がウォレット間のコインの送金を繰り返し、その取引所やトークンの取引量を膨張させる事があります。この活動は、オンチェーンに正当なボリュームとして現れます。そうした場合、取引量に閾値を設定するトレーダーのトリガーやアルゴリズムを欺いてきました。」

Karl Muth氏が指摘したとある取引所は、1日の終わりに財務の再調整を行い、それが数量として現れるという。FRSTを使用するトレーダーは、互いに関連しているウォレットを識別する事で、このタイプの取引量を抑制し(て表示し)ます。

「FRSTの技術は、どのウォレットが関連しているかを特定し、密接に関係しているウォレットと無関係なウォレット間のトークンの動きを区別できます。そのため、トレーダーは関連当事者の活動を排除したモデルを構築し、対象トークンの市場活動について正確な実像を捉えることができます。」とKarl Muth氏は語る。

実際にいくつかのトレーディング企業でこうした機能の一部を実証できた、とMuth氏は述べています。特に、シカゴのDRW社やDVトレーディングなどの機関は、2017年以前から暗号市場で取引してきました。しかし、FRSTは、中堅企業向け市場、特に必ずしも暗号通貨を取引していない企業に狙いを定めています。

「中堅企業の多くは、当社のような機能を構築するための研究開発予算や、専用のエンジニアリングチームを持ちません。」

FRST社は2017年に設立され、現在19人のチームで形成されています。FRST社は最近、プロジェクト構築のために340万ドルを調達した事を発表しました。投資にはCMT DigitalとVestigo Venturesが参加しています。

(1*)バックテスティング:過去のデータを使用してトレーディング戦略をシミュレートし、実際の資本を賭ける前にリスクと収益性を分析すること。


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