最初の取引ペアは、米ドルと1:1の比で裏付けられた同社のステーブルコイン、USDコイン(USDC)の予定です。通常通り、ジーキャッシュの取引は当初、ニューヨーク州を除く米国、英国、欧州、カナダ、シンガポール、オーストラリアで利用可能。コインベースの大衆向けプラットフォームのサポートや各種機能が、段階的に追加される予定です。発表直後、CoinMarketCapによると、ZECは17.63%上昇しました。
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— WhalePanda (@WhalePanda) 2018年11月29日
コインベースは今年7月、5つの暗号資産の追加を検討すると発表しました。ジーキャッシュはその1つです。同社が模索すると挙げた5つのトークンのうち3つ(BAT、ZRX、ZEC)が既に追加されました。残るはステラ(XLM)、カルダノ(ADA)です。
今年5月、米国のニューヨーク州金融サービス局(NYDFS)に規制された暗号資産取引所Gemini(ジェミナイ)が、ジーキャッシュ(ZEC)のサポートを発表しました。当時、ライセンスを持つ取引所が世界で初めてZECを上場した事で注目が高まり、コインは40%以上高騰しました。
30日朝時点、ジーキャッシュは1ZEC=9,770円、時価総額521億円で市場19位にランクする暗号資産です。コインの最大の特徴は秘匿性であり、透明アドレスとシールドアドレスの2つを使い分ける機能を有します。
コインベースは、おそらく規制とセキュリティ上の理由から、透明アドレスとシールドアドレスの両方の入金を受け付ける一方、透明アドレスへの出金のみを許可しています。
コインベースによると、透明アドレスとシールドアドレスの違いは、暗号化されていないHTTPと暗号化されたHTTPSの区別に似ています。後者ではzk-SNARKSアルゴリズムが、通信または取引に関連するメタデータを保護します。
シールドアドレスの取引が使用するアルゴリズムzk-SNARKS(ゼロ知識証明)は、膨大な計算能力を必要としていました。シールドアドレスの取引プロセスには40秒以上かかることがあり、1GBのメモリが必要、場合によっては、7分、3 GBのメモリが必要でした。
しかし10月末のSaplingアップグレードにより、効率的になりました。ジーキャッシュによると、シールド取引を構築する時間要件は90%、メモリ要件は97%減少しました。つまり、わずか40MBのメモリで数秒でシールドトランザクションを実行できます。
Saplingは、ジーキャッシュを使用する上での障壁を軽減し、プライバシーの強みを強調する重要なステップです。今後さらなる取引所、ベンダーによる採用が期待されています。
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