なお、イーサリアムクライアント「パリティ」のリリースマネージャーAfri Schoedon氏の見積もりによると、コンスタンティノープルは1月14日から18日の間にリリースされる予定となります。
イーサリアム財団とgo-ethereumクライアントのセキュリティリーダーMartin Holst Swende氏は、次のソフトウェアのリリース時に、予期せぬ問題が発生した場合にアップグレードを遅らせる緊急スイッチを備えると述べました。
当初11月をターゲットにしていたコンスタンチノープルは、パフォーマンス向上のためのプラットフォームのコードの合理化を目的とした機能の統合が予定されています(1*)。さらに、「ディフィカルティ・ボム」を遅らせ、イーサリアムの採掘報酬を3 ETHから2 ETHに減らす見込みです。これによりETHのインフレ率は現行の7%から、ビットコインとほぼ同じ4%になります。
また、開発者は、イーサリアムの基礎となるプルーフオブワーク(PoW)アルゴリズムの変更案「ProgPoW」についても議論しました。ProgPoWは、マイニング専用に設計された集積回路「ASIC」の使用をブロックする目的です。開発者によると、ProgPoW実装の進捗状況は順調だが、今回のソフトウェア・アップグレードに含まれるかは未定だという。
Swende氏は、「まずは選択肢を全て並べて、後で判断しよう」と述べた。
開発者は「ethereum 1x」についても議論しました。このアップグレードは現在、2019年中と期待されています。いくつかの作業グループが進捗状況を説明しましたが、開発は初期段階にあると強調しました。イーサリアム財団の通信責任者Hudson Jameson氏は以下のように述べています。
「ProgPoWは、(アップグレードに)盛り込むものとして確定されていない。今日議論した他のワーキンググループも同様だ。」
Jameson氏は、「ethereum 1x」アップグレードのロードマップに関する会議は、今後オープンに行われると述べました。前回のミーティングは非公開で未記録でチャタム・ハウス・ルール(オフレコ)の下で行われました。その後にノートがリークしていました。「今のところ公開会議を開くつもりだ」とJameson氏は述べました。
(1*)変更事項
EIP 145 - コスト効率的で能率的な演算アプローチへの切り替え
EIP 1014 - オフチェーントランザクションなどスケーリング最適化
EIP 1052 - スマートコントラクトが互いに作用する方法を変更する
EIP1234 - 「ディフィカルティボム」を遅らせる。ブロック報酬は、1ブロックあたり3 ETHから2 ETHに削減
EIP 1283 -データストレージの収益構造の改善
関連記事
最近の仮想通貨関係注目ニュースまとめ!米リップル社新広告、XRPTipbotの機能追加、イーサリアムのアップグレード「1x」のリーク等
仮想通貨ニュースサイトのコイン東京では、ビットコインやリップル等仮想通貨にまつわる最新速報やプロトレーダーによる仮想通貨価格チャートの分析&解説、注目プロジェクト等のインタビューなど様々なコンテンツをお届けしています。
イーサリアム(ETH)は長期的にも下降チャートが続くかどうかの...
コイン東京編集部 KAZE 2021/02/26
イーサリアム(ETH)は下落の動きを強める?今後の展開は?イー...
コイン東京編集部 KAZE 2021/02/22
イーサリアム(ETH)はじわじわと下値を下げる相場!今後の展開...
コイン東京編集部 KAZE 2021/02/20
イーサリアム(ETH)は1月末からの下値を更新する展開に!イー...
コイン東京編集部 KAZE 2021/02/17
イーサリアム・ファンドへの資金流入が急増―コインシェアーズ...
コイン東京編集部 2021/02/17
イーサリアム(ETH)は短期下降チャートからサポートラインへ接...
コイン東京編集部 KAZE 2021/02/13
イーサリアム(ETH)は上値更新後、一時強い反落!イーサリアム...
コイン東京編集部 KAZE 2021/02/08
イーサリアム(ETH)は高値圏を推移!対法定通貨では最高値更新...
コイン東京編集部 KAZE 2021/02/05