イーサリアム(ETH)の共同設立者ヴィタリック・ブテリン氏は、ETHのマイニングが今やアイスランドよりも多くの電力を消費している事を懸念しました。同氏は、競争優位性を維持・強化するために、プルーフオブワーク(PoW)から、プルーフオブステーク(PoS)アルゴリズムに、切り替えることでエネルギー消費の削減を目指しています。
「将来のETHアップデート(Ethereum2.0)は、PoWをPoSに置き換えることで、今日消費されるエネルギーのわずか1%を使用して、取引を完了するはずです」
Spectrum IEEEによると、エネルギー削減は当初からブテリン氏のビジョンの一部でした。ブテリン氏は、将来のブロックチェーンはPoSとシャーディングに基づいたものになると見越しています。シャーディングは、巨大なデータベースを、より小さく、より速く、そしてより管理しやすいコンポーネント「データシャード」に分割する技法です。
昨年12月10日にブテリン氏は以下のように述べています;
「将来のブロックチェーンは、PoSとシャーディングにより、数千倍効率的になるだろう。ステーキングによる効率性は、ますます受け入れられるようになる。」
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イーサリアムの開発者は、2018年6月に「Ethereum 2.0」と呼ぶブロックチェーンソリューションを決定しました。2.0は2019年初頭に、Ethereum 2.0のソフトウェア「Lighthouse」をテストネットで稼働させて、PoSの実行を目指しています。
しかしSpectrum IEEEは、過去の複数の遅れと作業の複雑さのため、Ethereum 2.0の移行には時間がかかり、2019年に実現が困難な可能性も考慮すべきだと指摘します。
「2017年10月(ビサンチウム)に、イーサリアム開発チームは時計をリセットするため、平均ブロック生成時間が約30秒に倍増させて、PoWの最終日を約12ヶ月遅らせました。そしてまたすぐにスヌーズを起こすでしょう。」
#ETH mining consumes roughly as much electricity as Iceland. Vitalik says, latest ETH update should complete transactions using just 1% of the energy consumed today by replacing PoW with PoS. We’re not holding our breath for this one – at least not in 2019. #ethereum #crypto
— Weiss Ratings (@WeissRatings) 2019年1月3日
ワイスレーティングスもこの指摘に同調しており、少なくとも2019年には、Ethereum 2.0に関心を持たないと述べました。
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