COIN TOKYO

  • 2019/01/13
  • 2019/01/13
  • コイン東京編集部 コイン東京編集部

Qtum(クオンタム)がビットコインとの最初のアトミックスワップを完了

このエントリーをはてなブックマークに追加
ビットコイン(BTC)とイーサリアムの強みを活かしたハイブリットなブロックチェーンプラットフォームQtum(クオンタム)は、メインネット上でビットコインとの最初のアトミックスワップを完了しました。

アトミックスワップは仮想通貨の大きな問題を解決します。これは、取引所や企業のような信頼できる第三者機関に頼る必要なし(トラストレス)に、2種類の仮想通貨を互いに直接交換できるようにします。


Decredのコードをフォーク

Qtumのアトミックスワップは「ハッシュ・タイムロック・コントラクト(HTLC)」を使用して実現します。HTLCでは互いに“トランザクションに資金を指定時間ロックアップ”して、その間に両方のブロックチェーンで資金を移動させます。一方が資金を請求していない段階で指定時間が経過した場合、全ての資金が元の当事者に返還されます。

HTLC技術は、オープンソースの仮想通貨ディークレド(DCR)のコードベースをフォークしています。Qtumによると、これがアトミックスワップを実装する上で、最も安全な方法だという。HTLCアトミックスワップの全プロセスは以下のように説明されています;

〇HTLCのアトミックスワップフロー Qtum公式ブログ

・アリスは、タイムロック付きのコントラクトを含むトランザクション(以下「取引」)をQtum上で開始し、QTUMをボブに転送します。
・ボブはトランザクションを監査します。
取引が承認された場合、ボブはビットコインで同様の取引を実行して、アリスにBTCを支払います。
・アリスはトランザクションを監査します。
取引が承認されると、アリスそこからBTCを償還します。
・ボブは償還取引から秘密を抽出します。
・ボブは最初の取引からQTUMを償還します。
・タイムロックで指定された時間に達してもボブがトークンを償還していない場合、アリスはトークンを返金できます。

トラストの課題を解決

アトミックスワップが仮想通貨の交換技術として確立されれば、人々は直接、特定のトークンを別のトークンと交換できる様になります。

例えば、アリスがボブからデジタルグッズを購入したいとして、直接取引する方法が無い場合を想定します。アリスは支払いにボブにBTCを送金したいけれども、ボブは資金を受け取ったとしても、互換性が無いためETHの収集品(コレクティビティ)を送らない事態が発生する可能性があります。逆にボブが最初に収集品を送り、アリスが支払わないことも起こり得ます。

この例の要点はトラストです。オンラインで物品を交換するリスクにトラストが織り込まれるとき、それはリスクになります。アトミックスワップは、プロセスが円滑に完了することを保証する上で、数学以外に頼ることなく当事者間で資金を交換することを可能にする。トラストの問題に対する解決策です。

Qtumにとって、これは他のブロックチェーンとの間の相互運用性をトラストレスな方法で可能にする大きな前進となります。


関連記事

仮想通貨の最新情報をお届けします!

関連キーワード

人気記事ランキングまとめ

もっと見る