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  • 2019/01/26
  • 2019/01/26
  • コイン東京編集部 コイン東京編集部

暗号ヘッジファンドMulticoin Capital、ショート戦略で2018年の「クリプトの冬」を切り抜ける

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米国の暗号ヘッジファンドMulticoin Capital(マルチコイン・キャピタル)が、2018年の「クリプトの冬」の時代に、他のVCと比較して優れたパフォーマンスを挙げた様です。公開された「アニュアルレポート2018」をもとにThe Blockが報じました。
出典:Multicoin Capital 2018 Annual Letter

2017年10月1日の創設以来、Multicoin Capitalは67.5%のリターンを得ました。同期間の比較材料に、ビットコイン-13.7%、Hold 10 Index-25.6%のリターンがあります。後者はBitwise社の時価総額トップ10通貨の加重平均からなる投資商品です。

2018年のリターンで見ると、Multicoinは-32.9%、BitcoinとHold 10インデックスはそれぞれ-73.6%と-79.2%でした。Multicoinは、2018年の成績を「最大の勝利」と「最大の損失」の2つに分類して、それぞれ要因を列挙しています。

最大の勝利

Multicoinは、過大評価された中規模のアルトコインがビットコインと比較して価値を落とすと睨み、的中しました。特に3月と11月の2018年最大の下落時期においても、ショートポジションを効果的に活用して、ポートフォリオの損失を相殺しました。Hold 10が-40.0%と-37.1%の損失を出す一方、Multicoinは、-4.2%、-0.6%に留めました。

同社は他のVCファンドには利用できない様な取引相手と、12ヵ月間以上の関係を事前に築くことによって、ショート戦略を実現しました。特にターゲットとするアルトコインにおいて、市場のレンディングインフラは流動性の点で貧弱です。同社は大規模なショートポジションを確立できました。

実際に、XRP、LTC、およびETCは、ショートポジションを保持していた期間に、それぞれ29.7%、74.3%、および60.9%減少しました。

同社はまた、BakktやCoda、Hedera Hashgraphを含む、新しい初期段階のプロトコルへの投資も果たしています。列挙された名前は、グラフ、SKALE、およびSolana、Algorand、Dfinity、Kadena、Keep、Mobilecoin、Rightmesh、Spring、Starkware、Tariを含みます。年間を通して従業員数を5人から13人へ、また、インフラストラクチャも拡大させました。

最大の損失

Multicoinによると、イオス(EOS)の戦略が期待通りに機能しなかったという。彼らはEOSがイーサリアム(ETH)より良い開発者とユーザーエクスペリエンスを提供し、多くのアプリとユーザーを引き付けると期待していました。Multicoinによると、イオス自体の戦略は両方とも機能しました。

一方Multicoinは、ETHブロックチェーンが容量を圧迫し、トランザクション遅延の増加と取引手数料の増加を引き起こし、開発者の苦情と資本と才能の流出が起こると予想しました。しかしこれは実現しませんでした。

Multicoinは、Coinbaseに上場した直後のイーサリアム・クラシック(ETC)への空売りのような、確信を伴う取引に十分な規模のポジションを置かなかったことを指摘しました。また、2018年を通して「十分に弱気ではなかった」と述べ、市場の下落が予想を上回ったと明かしています。

Kyle Samani氏とTushar Jain氏によって設立された暗号ヘッジファンドMulticoin Capitalは、ゼネラルパートナーに暗号メディアプロジェクトCivilの創設者Vinny Lingham氏を擁し、メディアでも度々登場している様です。今年1月、Kyle氏はBusiness Insiderで、イーサリアムにとって最大の脅威となる2つの適切なプラットフォームとしてCosmosとDefinityを指摘しました。Tushar Jain氏は最近、米Ripple社の送金ソリューション「xRapid」でXRPの代わりにステーブルコインを使用する利点を主張しました。


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