ErisXは単一のプラットフォームで「現物に結びついた暗号通貨デリバティブ」と「現物のデジタル資産」を取引する場所を提供します。ErisXはまず、2019年Q2に規制された現物市場の仮想通貨取引サービスをローンチする予定です。
将来的にこのプラットフォームの目的は、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、ライトコインの現物受け渡しの先物市場を提供することです。しかし、デリバティブ商品取引については、現在、規制当局の承認を待っています。
ErisXは2010年に設立されたデリバティブ取引所Eris Exchangeのリフォームです。ErisEx
はCFTC(商品先物取引委員会)から公認取引所(Designated Contract Market)として認可されている点で、他の暗号取引プラットフォームよりも有利な可能性があります。
ErisX社CEOには、元シティグループ(Citigroup)の上級職を務めたトーマス・チッパス(Thomas Chippas)氏が就任していました。
先週の発表で同社の経営陣の補強が完了したという。リンクトインのプロフィールによると、最高執行責任者となったロバート・スラッシュ(Robert Thrash)氏は、バークレイズで清算および先物執行チームのマネージングディレクターを務めました。ロバート氏は、投資銀行で12年間務め、プライムサービス(ポストトレード業務)や、金利トレーダーに従事しました。チッパス氏は以下のように述べています;
「ロバートの採用は、当社がエグゼクティブチームを固定したことを意味します。彼はグローバルなデリバティブビジネスを運営した人物であり、彼より良い人材を求めることはできない。」
ロバート・スラッシュ氏は以下のように述べています;
「ErisXは、最も堅牢で安全で規制の厳しいデジタル資産プラットフォームを構築するために、素晴らしい専門家チームが結集しています。仲介者のリレーションとその多様な投資家グループを活用して、ErisXは機関投資家も個人投資家もこの市場にアクセスするのを助けます。」
ErisXはまた事業開発担当役員として、元Pico Quantitative Trading(クオンツ投資企業)で米国のセールス責任者を務めたジョン・デンザ(John Denza)氏の採用も発表しました。デンザ氏はまた、2017年にCBOE(シカゴ・オプション取引所)に買収されたBATSでディレクターを勤めていました。Bats BZX取引所はウィンクルボス兄弟のビットコインETF申請案で、商品の上場先とされた事で知られています。
ErisXにはさらに、元YouTubeTV事業の幹部アーノルドコネル(Arnold Connell,)氏をインフラストラクチャのヘッドとして迎えています。
チッパス氏は、第2四半期を期限とするスポット(現物)市場の立ち上げに向けて順調に進んでいると述べた。一方で、先物取引所の申請はまだCFTC(商品先物取引委員会)で保留されていると付け加えた。同社は現在も2019年後半までに、先物事業の立ち上げるを目指している。
特に、米国政府の閉鎖は、ビットコインETFを含むいくつかの金融商品の展開に影響を与えています。2018年末にビットコイン先物市場の開設を目指したBakkt(バクト)は、規制上の障害を理由に開設日を数回延期しています。
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