・市場の取引量は過度に集中している
市場の上位10%の取引所が現物取引量全体の60%を占め、上場25%が90%以上を占める。一方、規制された先物(CMEおよびCBOE)は先物全体の3%未満。
・取引量でトレーダーを呼び寄せる
従来の金融規制取引所の手の届かない範囲で、ICO上場(斡旋)やプロップ取引(自己売買)など利益率の高い事業が見受けられた。これらの活動は、より高い上場手数料と流動性に紐づく大量取引につながり、最終的にトレーダーが大量取引量に引き寄せられる構造を作り出している。
・ウォッシュトレードに支えられる取引所の傾向
未規制な取引所で、ウォッシュトレード(所有権を変更せずに同じ価格で売買する)が見受けられた。主な兆候は、API主導型、業務時間外の大量取引、同価格の取引の繰り返し、および流動性が高いにもかかわらず価格の変動がない等がある。これらを備える取引所はウォッシュトレードの割合が大きい。
・疑わしい取引量を判別する方法
CoVenture Cryptoは、疑わしい報告量を検出する2つの方法を強調しました。1つは、取引された1日の平均取引量を(Alexa Web Traffic Rankingsを使用して)1日の平均訪問者数と比較し、矛盾がないか確認すること。もう1つは、注文板の厚さです。
具体的に、トップ5の流動性ペアで暗号価格を10%下げるのに必要な資本量を計算すること。例えば、CoinBeneの24時間取引量はBitfinexと同等ですが、トップ5の流動性ペアの価格を10%引き下げるのに必要な資本はわずか13,600ドル(=約150万円)。対するBitfinexは947万ドル(=約10億円)です。
・流動性の高い取引所の共通点
レポートは、調整後の(実際の)取引量について上位5つのペアを紹介しています。これらの5つの市場の傾向として、比較的低いAPI取引、最も流動性の高い取引ペアがビットコイン、ショート機能の提供、2014年以前の設立、が挙げられています。
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