COIN TOKYO

  • 2019/02/27
  • 2019/02/27
  • コイン東京編集部 コイン東京編集部

暗号市場で実際の流動性が高い取引所、上位5つにbitFlyerとCoinbase Proが含まれる

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CoVenture Cryptoは、暗号資産取引所の「真実の流動性」と呼ぶ分析結果を公開しました。レポートは、第三者機関(CoinOne、Blockchain Transparency Institute、CryptoCompare)のデータに基づいています。同社は、暗号市場に蔓延るウォッシュトレード(人工的な取引量)の実情を指摘した上で、以下のように主張しています;

1:報告された流動性ペアの上位5つのうち3つは、(実際には)報告された取引量の1%未満
2:ビットコインペアの真の流動性は、2015年以前から運用されている取引所(Coinbase ProとBitfinex)、及びAPI主導の取引が低い取引所で見られた。

“暗号市場が成熟するには、より確立された伝統的な取引所が市場に参入するために、よりスマートな規制を実施する必要があります。より多くの取引場所が開かれ、より多くの金融派生商品が提供されるようになる事で、流動性が市場の悪い主体の一部を「洗い流す」とともに「機関的正当性」を市場にもたらすことができる。”
〇報告値に基づく上位5つのうち3つは(実際は)報告された取引量の1%未満 出典:Exchange Liquidity Whitepaper Feb 2019(以下同)

流動性が高い取引所と増幅された取引所

・市場の取引量は過度に集中している
市場の上位10%の取引所が現物取引量全体の60%を占め、上場25%が90%以上を占める。一方、規制された先物(CMEおよびCBOE)は先物全体の3%未満。

・取引量でトレーダーを呼び寄せる
従来の金融規制取引所の手の届かない範囲で、ICO上場(斡旋)やプロップ取引(自己売買)など利益率の高い事業が見受けられた。これらの活動は、より高い上場手数料と流動性に紐づく大量取引につながり、最終的にトレーダーが大量取引量に引き寄せられる構造を作り出している。

・ウォッシュトレードに支えられる取引所の傾向
未規制な取引所で、ウォッシュトレード(所有権を変更せずに同じ価格で売買する)が見受けられた。主な兆候は、API主導型、業務時間外の大量取引、同価格の取引の繰り返し、および流動性が高いにもかかわらず価格の変動がない等がある。これらを備える取引所はウォッシュトレードの割合が大きい。

・疑わしい取引量を判別する方法
CoVenture Cryptoは、疑わしい報告量を検出する2つの方法を強調しました。1つは、取引された1日の平均取引量を(Alexa Web Traffic Rankingsを使用して)1日の平均訪問者数と比較し、矛盾がないか確認すること。もう1つは、注文板の厚さです。
具体的に、トップ5の流動性ペアで暗号価格を10%下げるのに必要な資本量を計算すること。例えば、CoinBeneの24時間取引量はBitfinexと同等ですが、トップ5の流動性ペアの価格を10%引き下げるのに必要な資本はわずか13,600ドル(=約150万円)。対するBitfinexは947万ドル(=約10億円)です。

〇1日の平均取引量と訪問者数に不一致がある場合、API取引のシェアが大きい
〇Bithumb、OKEx、CoinBene、Bit-Z、ZBは上位ペアの板が薄い

・流動性の高い取引所の共通点
レポートは、調整後の(実際の)取引量について上位5つのペアを紹介しています。これらの5つの市場の傾向として、比較的低いAPI取引、最も流動性の高い取引ペアがビットコイン、ショート機能の提供、2014年以前の設立、が挙げられています。

〇取引量調整後のトップ5取引ペア、Binance、Bitfinex、Coinbase、Bifflyer



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