最近ますます、暗号スペースで「オンチェーン・ガバナンス」が注目されています。イーサリアムの共同創設者ヴィタリク・ブテリン氏は先週のポッドキャスト「Into the Ether」で、イーサリアムのオフチェーン・ガバナンスモデルは現在「過小評価されている」と語る一方で、「オン・チェーンガバナンス」が宣伝文句として過大評価される可能性があると示唆しました。
そしてテゾスは、「オンチェーンガバナンス」を提唱した最初期のプロジェクトの一つです。テゾスの創設者Arthur Breitman氏は最近、ブロックチェーンプロトコルガバナンスへの関心が高まる中で、テゾスが注目されていると指摘しました。
In 2014, before the Tezos paper came out, almost no one was talking about governance of cryptocurrencies. Today, there isn’t a single project that doesn’t discuss its own plans for governance. I am proud that Tezos led the way here. But what is governance, and why do we need it?
— Arthur B. (@ArthurB) 2019年3月9日
「テゾスのホワイトペーパーが発表された2014年以前は、仮想通貨のガバナンスについて誰も話していませんでした。今日では、独自のガバナンスについて議論しない単一プロジェクトはありません。テゾスがこの道を先導したことを誇りに思います。...」
ブロックチェーン・プロトコルの変更を左右する「ガバナンス」の議論は、MakerDAO(MKR)、イオス(EOS)、ディークレド(DCR)を含む多くのブロックチェーンコミュニティで注目されています。
テゾスは先週、プロトコル・アップグレード「アテネ(A案)」について最初の投票プロセスを完了しました。アテネ(A)の焦点の一部は以下の通りです;
・ガス・リミット:ブロックと各トランザクションの最大ガス量を2倍にします。提案によると、コントラクトの実行コストが過小評価されていたため、増加によりスマートコントラクトの実装をより円滑にします。
・「Baking(バリデータ)」となるに必要な保有量を10,000 XTZから8,000 XTZ保有への引き下げ。
テゾスは代替案としてBakingサイズを10,000 XTZに維持する「アテネ(B)」も用意しました。2つのプランを互いに競合するように設定する事で、投票メカニズムが機能するかどうかの「モニタリング」も兼ねています。
また、このプロセスは4部構成の最初の段階です。プロトコルがBakers(XTZコインの保有者)の望む方向に進むように、投票を通したエンゲージメントを活用する設計です。Bakarsは、プルーフオブワーク(PoS)型ブロックチェーンの「マイナー」に相当します。
最初の提案が承認されたので、今後3週間に残り3段階が実施されます。最終的に承認されると、新しいプロトコルがアクティブになり提案が実装されます。
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